先日、店舗訪問をした際に、かわいらしい陶器があったので、自宅用に購入しました。

日本の陶器・磁器は、見つめなおすとステキなものがあって、食卓にあたたかさ、趣き、洗練された印象をもたらします。お気に入りの器があるだけで、料理の見栄えだけでなく気分も変わります。

日本の陶器・磁器と焼き物産地を以下にまとめてみました。

[日本六古窯(にほんろっこよう)]信楽焼/備前焼/瀬戸焼/常滑焼/越前焼/丹波焼

[スーパーデリバリーで取り扱いのある焼き物産地]笠間焼/益子焼/九谷焼/美濃焼/赤津焼/萬古焼(ばんこやき)/伊賀焼/焼・清水焼/石見焼/萩焼/砥部焼/小石原焼/伊万里有田焼/唐津焼/波佐見焼/壺屋焼(つぼややき)

その中でも今回は、日本に古くからある伝統的な六古窯(ろっこよう)に絞り込んで陶器を紹介していきたいと思います。

日本古来からある六古窯(ろっこよう)とは?

日本人と焼き物の関わりは縄文時代から。

かつては、食糧の保存や調理などの生活用具や祭祀用具など、人間の営みに必要不可欠なものとして、文明を築き、分野を超えて、さまざまな文化を深めてきました。その中で、「日本六古窯(にほんろっこよう)」は、古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの産地「信楽焼/備前焼/瀬戸焼/常滑焼/越前焼/丹波焼」の総称とされています。

[情報参照元]旅する、千年、六古窯

スーパーデリバリーで取り扱いが多くある、信楽焼備前焼瀬戸焼常滑焼を紹介します。

[日本六古窯]信楽焼/備前焼/瀬戸焼/常滑焼/越前焼/丹波焼

信楽焼(しがらきやき)

六古窯の中でも、スーパーデリバリーで取り扱いが最も多いのが「信楽焼(しがらきやき)」。

信楽焼といえば、タヌキの置物をイメージされる方も多いはずです。昭和天皇がこのタヌキの焼き物を気に入られて歌に詠まれたことがきっかけで全国に知られることになりました。

元は、奈良時代に成武天皇が近江の国(滋賀県甲賀市)の離宮の屋根瓦を焼くことから始まったとされています。信楽の土は質がよく、ケイ石、長石が混じっているために、独特のザラザラとした質感の陶器肌の粗さがあり、それが趣きのある素朴なすばらしさとして人気を呼びました。

室町時代になると、その素朴な風合いが千利休などさまざまな茶人から愛され、「茶の陶器といえば信楽だ」として定着しました。大正時代からは、火鉢の生産がスタート。昭和初期に入ると、多くの人が信楽焼のイメージを持たれている、タヌキの置物なども作られるようになったと言われています。

[関連商品]信楽焼

丸伊製陶

大正14年1月創業した丸伊製陶は、1260年もの長い歴史のある、また、六古窯のひとつに数えられる信楽焼を製造、販売している会社です。

同社は、創業当初は、登り窯による火鉢の生産しており、戦時中は郵便ポストなども生産されていたそうです。その後、業界に先駆け、1957年 昭和32年には植木鉢等エクステリア商品の生産をスタートさせ、現在は、花瓶、傘立、食器、香立・置物・照明・洗面ボウルなどのインテリアなど…時代に合わせた、信楽焼の商品の開発、製造、販売をしています。

その中でも、主軸となっているのが「へちもん」というセレクトブランドです。

【信楽焼】オッドアイねこ 小/大【信楽焼】掛け分け スープマグ

へちもんとは、信楽の古くからの方言で「少し変わった、風変わりな、個性的で面白いもの」という意味があるそうですよ。手作りならではの不均質の面白さを知っている熟達した職人によって作られた器が多く、世の中にはないもの、珍しいもの、おもしろいものを、探し求め、作り続けているそうです。

[関連企業]丸伊製陶

[関連商品]信楽焼

備前焼(びぜんやき)

備前焼(びぜんやき)を生み出した備前窯は、平安時代には全国一の須恵器(すえき※1)生産地として繁栄した窯元。なんといっても釉薬を使わない焼き締めによる製造方法や、赤みの強さを感じられる味わいや、窯変(ようへん※2)によって陶器を焼き上げる過程において自然に生み出される模様が印象的です。

その中でも茶褐色の地肌の陶器は田土(ひよせ)と呼ばれる田の土と鉄分を含む山土を配合してつくられたもの。陶器は使い込むほど味が出るといわれています。主に備前市伊部地区で作られていたため伊部焼(いんべやき)という別名でも呼ばれています。

※1須恵器(すえき)とは…古墳時代の後半から日本でつくられた陶質の土器。祝部土器(いわいべどき)とも呼ばれた。青黒色,硬質で,弥生土器や土師器とはその系統を異にする。『日本書紀』には新羅からの渡来人によってつくられたのが始まりとあり,朝鮮でその祖形がみつかっている。須恵器を焼いた窯は長さ約 6~7mの窖窯で,今日「すえ」の地名のあるところには,須恵器の窯跡が発見されることが多い。(引用元:コトバンク

※2窯変(ようへん)とは…陶磁器を焼く際、炎の性質や釉(うわぐすり)の含有物質などが原因で予期しない釉色(ゆうしょく)・釉相を呈すること。また、その陶磁器。変化を求めて作為的にも行われる。(引用元:コトバンク

[関連商品]備前焼

瀬戸焼(せとやき)

瀬戸焼(せとやき)は、5世紀前半、愛知県瀬戸市東南部の猿投山山麓が発祥の地とされています。なんといっても、日本で陶器をさす言葉として「せともの」と呼ばれる方が多いように、せとものの言葉の由来はこの瀬戸焼とされています。

9世紀ごろ、猿投窯(さなげよう)で植物の灰を釉薬にした灰釉(かいゆう)陶器が新しく焼かれるようになりました。日本六古窯のなかで、器の強度を高めるために釉(うわぐすり)をかけて焼くという技法をその当時とっていたのは瀬戸焼のみだったそう。

光沢感と品の感じられる瀬戸焼の器のことを瓷器(しき)と呼ばれていました。都(みやこ)や有力な寺院を中心に疲れていた器とされています。

19世紀にはいるとアメリカへの輸出、ウィーンで開催された万国博覧会への出品をきっかけに海外でとの交流が盛んに。それによって、陶器づくりに西洋の技術が取り入れられました。伝統的から革新的な技術を積極的に作り上げてきたのが、瀬戸焼。今もなお時代の変化とともに移り変わっいくライフスタイルに合わせて食器やノベルティ、陶歯、自動車の部品など、多種多様な製品を生み出し続けています。

[関連商品]瀬戸焼

カネ三商店

カネ三商店は、焼き物の街、愛知県瀬戸市で明治26年に陶磁器商として創業。瀬戸焼、美濃焼を専門に取り扱ってきました。

瀬戸市は、1000年以上続く焼き物の産地。永い歴史の中でいろいろな焼き物が生まれてきました。瀬戸で流通する焼き物は、食器はもちろんのこと、招き猫などの縁起物まであり、形・絵付け・技法も多種多様です。

芸術性の高いもの、面白いもの、かわいいもの、窯元の個性が生きた様々なやきものに出会うことができます。

HANAtoHAナデ角小皿勇兜飾り(大)黒

現代において、器がたくさんある中で、より生活者が生活を育めるような面白みのある商品を取り扱っていきたいとの思いをもちながら伝統的な食器からモダン食器まで幅広く提案しています。

[関連企業]カネ三商店

常滑焼(とこなめやき)

常滑焼(とこなめやき)は、愛知県常滑市を中心とし、その周辺を含む知多半島内で焼かれる陶器です。

常滑焼は六古窯の中でも古くから繁栄してきた窯です。安土桃山時代まで、累計で3,000基を超す窯が築かれたと推定されているほどです。平安時代には小椀、小皿など日用品のほかに経塚壺(きょうづかつぼ:仏教のお経を書いたものを入れる壺)、室町・安土桃山時代には茶器や生け花の器などが作られていました。また、江戸時代には素焼きの赤物と呼ばれる器の他に、高温で焼きあげる真焼け(まやけ)などの技術革新がされ、これまで、いろいろなものが常滑焼で作られてきました。

セットでも単品でもどうぞ!■常滑焼急須【茶器揃】玉光松皮3点セット常滑焼ビッグな朱泥急須1個★常滑焼/日本製/急須/新茶/お茶/ティー/緑茶/煎茶/ほうじ茶/玄米茶

常滑焼の特徴とされるものの中に、原料に含まれている鉄分を赤く発色させる技法。酸化鉄を多く含んだ陶土は、お茶を淹れた時に酸化鉄とお茶のタンニン反応して、苦み渋みがほどよくとれ、まろやかな味になるといわれており、急須や湯呑など茶器などでも、よくみかけます。

[関連商品]常滑焼

伝統的な六古窯(ろっこよう)

今回は、日本に古くからある伝統的な六古窯(ろっこよう)に絞り込んで陶器を紹介しました。今回ご紹介した商品以外にも、陶器・磁器がスーパーデリバリーでは、取り扱いがたくさんあります。

歴史の流れや、土地で生み出される特性などを知ると器の楽しみ方もまた広がりますね。
仕入れの参考になれば幸いです。

[日本六古窯(にほんろっこよう)]信楽焼/備前焼/瀬戸焼/常滑焼/越前焼/丹波焼

[スーパーデリバリーで取り扱いのある焼き物産地]笠間焼/益子焼/九谷焼/美濃焼/赤津焼/萬古焼(ばんこやき)/伊賀焼/焼・清水焼/石見焼/萩焼/砥部焼/小石原焼/伊万里有田焼/唐津焼/波佐見焼/壺屋焼(つぼややき)

[情報参照元]旅する、千年、六古窯

※掲載している記事、画像につきまして、使用上問題のある場合はご連絡いただければ削除など対応いたします。

陶器・磁器はお任せください。あらゆる事業者のための卸・仕入れは「スーパーデリバリー」!

お洋服にファッション小物、かわいい雑貨に食器、インテリアまで!小さなお店を彩る商品が多数掲載中!店舗販促品やお店づくりには欠かせない…こだわり派の店舗什器・備品まで、まとめてスーパーデリバリーにお任せください!

ー卸・仕入れサイトスーパーデリバリーとは─
https://www.superdelivery.com/

店舗物件がお決まりの実店舗様は、開業前からご入会いただけます。

― 開業準備中の方のご入会について ―
https://www.superdelivery.com/p/contents/open-business/open-business.jsp