ここ数年日本中で地震や台風、豪雨など大規模な災害の発生が増え、防災への意識が高まっています。これは一般家庭や企業に限ったことではなく、店舗や施設といった事業者にとっても必要なことです。そこで今回は、事前に備えておくべき店舗のための防災用品や対策、管理方法についてご紹介します。

店舗が供えるべき3大防災(地震・台風・火災)

防災対策というと一般家庭や企業での備えをイメージしますが、小売業や飲食店などの店舗も地震や津波、台風や豪雨といった被害に備える必要があります。特に災害が営業時間内に起きた場合は、店内のお客様の安全確保も考えなければなりません。また、被害を抑えるためだけでなく営業再開時のことも考えた防災グッズなどを用意しておくべきでしょう。

店舗に必要な防災グッズとは?

災害が起きた際に店舗がやるべきことは、店内のお客様の安全確保や帰宅困難者のお客様、スタッフの支援です。災害によっては安全が確認されるまで、1~3日前後店舗で過ごさなければならない状況になることも起こりえます。そういった状況を見越して必要なアイテムを準備しておきましょう。また、状況が落ち着けばいち早く営業を再開できるよう、開店準備のための備品なども用意しておくと良いでしょう。

基本的な防災グッズ・備蓄品

基本的な防災グッズや備蓄品は店内にお客様がいることを想定し、スタッフの分と合わせて用意しておきましょう。また、災害が長引くことも想定して最低でも3日分、長くて1週間ほどの蓄えがあると安心です。具体的なグッズや備蓄品としては、下記のアイテムが挙げられます。

・防災用品

避難用ハシゴ、ロープ、ヘルメット、軍手、長靴、懐中電灯、携帯ラジオ、発電機、携帯トイレなど。

店舗から避難する際に必要になるアイテムは押さえておきましょう。また停電や断水がおきた場合のことも想定し、手回し充電器や発電機があると良いでしょう。季節によっては毛布など暖を取るアイテムも必要です。

・水、食料品

飲料水、レトルト食品、缶詰、乾パン、インスタントラーメン、飴・チョコレート、栄養補助食品など。

災害時に公的な支援物資が手元に届くまでには時間がかかるため、最低でも3日分の飲料や食料を備えておくのが理想とされています。水は一人当たり一日3リットル、食料品は一日3食分を用意しておきましょう。

食料品を扱っている店舗では、災害時に炊き出しを行うこともあります。そういったケースも想定し、給水機や炊飯器なども備えておくと周囲の助けにもなります。

・日用品、医薬品

日用品はマスクや生理用品、携帯カイロ、タオル、ティッシュ、ウェットティッシュ、ビニール袋、紙コップ、紙皿、ラップ、電池、ホイッスルなど。医薬品は絆創膏、包帯、消毒液、軟膏、胃腸薬、風邪薬、頭痛薬など。

電気や水といったライフラインが止まった状態でも店内で過ごせるための用意が必要です。地震の場合は転倒や落下物でケガをすることもあります。また、ガラスなどが割れて飛び散り、傷を負うこともあるため応急処置ができる救急セットは備えておきましょう。場合によっては店内に閉じ込められることもあり、生存確認ができるようにホイッスルもあると安心です。

帰宅困難者対策のグッズ

災害が起きると公共機関が止まり、お客様やスタッフの帰宅が難しくなることも考えられます。また、自宅が離れている場合は歩いて帰宅する際の道がわからないことも。そこで、安全なルート確認や避難所確認のために帰宅支援マップを用意しておきましょう。

ほかにも、夜道を歩くことも想定して懐中電灯や寒い時期にはカイロなどもあると良いでしょう。長距離を歩く場合のために、歩きやすい靴を店舗に備えておくのも安心です。

営業再開に必要な防災グッズ

地震が起きた時だけでなく、台風や豪雨などで店舗が損傷するケースもあります。自分たちの身を守ることはもちろんですが、状況が落ち着けば早い段階で営業再開できるよう下記のようなアイテムを用意しておきましょう。

ヘルメット、軍手、ノコギリ・バールなどの工具、ガムテープ、長靴、手動充電器など。

ショーケースのガラスが飛散していたり陳列棚が倒れてくることも考え、身を守りながら営業再開の準備を進めると良いでしょう。

防災備蓄品の保管方法と注意点

防災用品や備蓄品を用意する際に大事なのは、耐震や防火対策を取ったうえでスムーズに取り出しやすい場所に用意しておくことです。保管場所から防災セットが取り出せなくなってしまっては備えの意味がありません。また、保管方法や耐用年数、消費期限などにも注意しましょう。

保管場所の確保

店舗内にスペースの余裕がある場合は、備蓄品専用の保管場所を設けておくと良いでしょう。ただし、高く積み上げたり無理に詰め込むと落下や倒壊の恐れがあるので気を付けましょう。また、通路に山積みにしたり、備蓄品を高く積み上げてスプリンクラー設備に触れてしまうと消防法令の違反となります。

まとまったスペースが確保できない場合は倉庫やキャビネットなどの隙間スペースにアイテムごとに分けて収納しておくと良いでしょう。その場合は、どこに何を保管してあるのかスタッフとも共有しておくことが重要です。

期限チェックと在庫管理

水や食料品、薬には消費期限や賞味期限、使用期限があります。いざという時にこれらが切れていては元も子もありません。そのため、定期的に期限を確認して新調するようにしましょう。

在庫管理や期限の確認方法としておすすめなのが「ローリングストック法」と呼ばれる循環備蓄です。備蓄している非常食や備蓄品を古いものから定期的に消費していく、という方法です。これによって期限切れが近い非常食や備蓄品を消費することができ、常に新しいものを保管しておくことができます。また、非常食などは事前に味が確かめられるので、好みのものや食べやすいものを揃えることができ、必要な量もより分かりやすくなるでしょう。

まとめ

各都道府県では自然災害に備えたガイドラインが策定されています。今回ご紹介したアイテムを含め、推奨されている準備物などが十分備えてあるか、定期的に確認しておくと安心ですね。また、いざという時にどのような行動を取ればいいのかマニュアルも用意しておくほうが良いでしょう。店内にお客様がいる場合にはどのような対応を取るか、また営業を続けるかどうかも状況に応じて判断できるよう、日ごろから店舗スタッフと共有しておくことが大事です。

いつ起こるか分からないからこそ、いま一度必要なものを確認し早めの対策をおすすめします。

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