小売業開業の為の準備で、ちょっと腰が重いのが「申請・手続き」関係。なんだか面倒で難しいイメージがしますよね。
よく耳にする個人事業主に必要な「開業届」ってどうやって出せばいいんだろう?
毎月のお給料から引かれていた税金は、個人事業主になったらどうすればいいの?
アンティーク雑貨も扱いたいんだけど何か許可が必要なのかな?
カフェ飲食店と一緒に雑貨など物販も取り扱いたい!
などなど、開業にまつわる手続きをまとめてみました。ちょっと難しいけど、これを乗り越えるとオーナーとしての経験値が上がるはず!ファイトー!!
(今回は従業員を雇わない個人事業主の場合を想定しています)
目次
「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」
「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」、これこそ噂の「開業届」のこと。実はこんな長い名前だったんですね。
新たに事業を開始したとき、事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときの手続です。納税地を所轄する税務署に、事業開業日より30日以内に提出します。
【参考】個人事業の開業届出・廃業届出等手続(国税庁)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
「事業開始等申告書(個人事業税)」
「開業届」は所得税や消費税などの「国税」に関する申告ですが、これは事業税などの「地方税」に関するもの。店舗の所在地の都道府県税事務所や市町村役場に届けますが、都道府県によって、名称、書式、期限が違うので気をつけて。
たとえば、
・東京都は「事業開始等申告書(個人事業税)」といい、事業を開始した日から15日以内に申告
・千葉県は「個人の事業の開始等の報告書」といい、事業を開始した日から1ヶ月以内に申告
う~んややこしや。詳しくは店舗所在地の税務署へお問い合わせください。
青色申告承認申請書
個人事業主で事業所得を得ると、確定申告をして所得税を納めることになります。確定申告には「青色」「白色」がありますが、青色は何と言っても最大65万円の所得控除が受けられるのがメリット。
青色申告を選択するには、業務を開始した日から2か月以内に「青色申告承認申請書」を納税地を所轄する税務署に提出する必要があります。提出しなかったり、期限を1日でも過ぎると自動的に「白色」になり、その年は変更ができません。開業届と同じ「税務署」の手続きなので一緒に片付けちゃいましょう!
【参考】青色申告制度(国税庁ホームページ)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2070.htm
古物商許可申請
アンティーク雑貨、古着、古本、中古家具、中古ゲーム、その他リサイクルショップなどなど、古物を買取して販売する場合に必要です。
申請するのは、所轄警察署の生活安全担当課や、防犯係などへ。許可申請書や、住民票、身分証明書、営業所の賃貸借契約書のコピー……などなど多数の書類が必要。個人、法人によっても提出書類が違うので要確認です!下記ページで、管轄警察署の検索や、申請書類等のフォーマットも確認できますよ。
【参考】警視庁「古物商許可申請」
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetuzuki/kobutu/kyoka.htm
一般型輸出物品販売場許可申請手続
ゆ、輸出?…と思いきや「免税店」になるための許可のことです。
納税地を所轄する税務署に、申請書、販売場の見取り図、免税販売マニュアル……などなどを提出して審査を受けます。外国人観光客の増加で、今は申請が混み合っているので、1か月ほどかかるという話も。年末年始の来日シーズンに間に合わせたい場合は早めのご準備を!
【参考】国土交通省 観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/
飲食店営業許可
「カフェ&雑貨店」など、飲食店を開業する際には保健所の許可が必要です。
飲食店は内装や設備に一定の基準があり、保健所職員の施設検査もあります。内装工事が全て終わった後に施設検査でNGが出ると大変!事前に保健所で図面を確認してもらうのがベターです。まずは店舗所在地の管轄の保健所に相談しましょう。
【参考】保健所管轄区域案内(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/index.html
【参考】東京都福祉保健局「食品営業はじめてナビ」(一例として 東京都の場合)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/eigyounavi/
[参考記事]「憧れのカフェ・飲食店を開業したい!」お店の物件決定後は大忙し!開業までに必要な営業許可手続きをまとめ!
菓子製造業許可
ベーカリー開業など、パンやお菓子を作って販売する場合に必要。手作りのクッキーやジャムなどを雑貨と一緒に販売するお店もありますよね。
こちらもお店の設備に一定の基準があります。自宅のキッチンで製造して販売してはいけませんよ!こちらも管轄は保健所。店舗所在地の管轄の保健所に相談しましょう。
やっぱり手続きは難しい…誰かに相談したい!そんな時は…?
個人事業主だからといって、全部自分で解決しなきゃいけないわけじゃないんです。頑張る事業者の味方になってくれる場所があります。
商工会
地域の小規模事業者の強い味方。青色申告制度や、帳簿の付け方、各種申告など、事業に関することを広く相談できます。また、創業に関するセミナーなども開催しているので、事業計画書、融資制度などを受ける人は参加してみては?
「全国商工会連合会」のサイトに全国各地の商工会検索も。店舗の地域の商工会に相談してみましょう!
【参考】全国商工会連合会
http://www.shokokai.or.jp/
青色申告会
個人事業主の青色申告の申請や確定申告の相談、帳簿の付け方指導、会計ソフトをおススメしてもらえたりもしますよ。「総連合」のページにはお近くの窓口検索もあります。
【参考】一般社団法人全国青色申告会総連合
http://www.zenaoirobr.jp/index.html
複雑な手続き関係は、窓口に聞いてしまった方が早い場合もありますよね。「申請を忘れていたからまだオープンできない!」ということがないよう、良いスタートを切るためにも、ダンドリ良く準備したいですね!
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