
北海道岩見沢市に拠点を置く「株式会社白亜ダイシン」が展開する「NORTH FARM STOCK(ノースファームストック)」は、地元の素材の味を活かした高品質な食品の提案で注目が集まっています。地元の生産者との絆を大切に、ジャムやソーダ、ディップを通じて北海道の食文化を全国に届ける同社。美味しさだけでなく、ギフトやお店の提案メニューとしても人気です。
今回は、「株式会社白亜ダイシン」が食品を提案するようになったきっかけから、スーパーデリバリーでの挑戦、担当者の想いをお届けします。
目次
取引先の想いに応えたら「金物店から食品ブランド」へ転身をしていた

ノースファームストックは、株式会社白亜ダイシンが2003年に立ち上げた食品加工ブランドです。もともと同社は北海道岩見沢市で金物店として創業されていました。金物店として取引をする中で、取引先さんがお料理をふるまったり、美味しい食材をお裾分けしてくれることが多かったそうです。そういった中で、地元の生産者の美味しいものを全国の方々へ広げたいと考えたことが転換点となり、食品加工ブランド「ノースファームストック」を立ち上げました。気が付けば「ノースファームストック」は同社の中心事業となっていきました。
札幌から車で約1時間の岩見沢市を拠点に、ジャム、ソーダ、ディップなどの加工食品を開発。地元の新鮮な素材を活かし、添加物を極力抑えた自然な味わいを追求しています。ノースファームストックは、岩見沢から全国へ北海道の食文化を発信することを使命とし、地域の生産者とのつながりを大切にしながら成長を続けています。
ブランドを広げるためにスーパーデリバリーに出展

ノースファームストックがスーパーデリバリーに出展した背景には、販路拡大への強い意欲がありました。
スーパーデリバリーに出会う以前は、問屋を通じて流通させ、小売店との直接取引は限定的だったそうです。また、合同展示会などに参加するものの、コストと手間の部分で課題を抱えていたそうです。そのような中で、ブランドの認知度を高め、多様な小売業者に商品を知ってもらうため、直接販売の機会を模索していました。
スーパーデリバリーは、多数の事業者が利用するB2Bプラットフォームとして知られていたことから、展示会での担当者との出会いが契機となり出展を決意したそうです。遠方の事業者ともすぐにつながれる利点が、ノースファームストックのブランドを拡大したいニーズと合ったそうです。
ネットの取り引きもやっぱり「人」との繋がりが大切

スーパーデリバリーへの出展から約1年半(2024年7月出展)。スーパーデリバリーに出展したことで従来取引の少なかった飲食店やカフェからの問い合わせが増加したそうです。
ソーダやジャムが飲食店のメニューや物販に採用されるなど、想定外の需要に驚きつつも喜びを感じています。また、スーパーデリバリーのメッセージ機能を活用したコミュニケーションにより、取引先との距離が縮まり、従来の電話やメールよりも親密なやり取りもされているそうです。社内では「ネットでのつながりの中でもお客様との関係性が築けている」ことから「やってよかった」との声が上がり、取引の身近さが業務のモチベーション向上にもつながっているそうです。
今、おすすめの商品は「北海道野菜のディップ」

ノースファームストックを代表する商品として、担当者が推奨するのは「北海道野菜のディップ(3種:オニオンパセリ、トマトチリ、ブロッコリーわさび)」です。発売以来、定番かつ売れ筋商品として愛されています。

このディップは、パンや野菜、ソーセージなど幅広い食材に合う万能調味料で、個性的な見た目ながら万人受けする味わいが特徴。素材の旨味を活かし、添加物を抑えたレシピは、ノースファームストックのものづくり哲学を体現しています。
試食会を通じて社員全員で意見を出し合い開発されたこの商品は、同社の「顔」として多くの顧客に親しまれています。
北海道の美味しい素材を取り入れた食品を”もっと”全国のお店へ

ノースファームストックは、北海道の自然と生産者の情熱を詰め込んだ商品を通じて、全国の消費者や事業者に感動を届けています。
スーパーデリバリーでの展開により、新たな市場を開拓し、顧客との絆を深める同社の取り組みは、今後も注目です。
インタビューで語られたエピソードは、ノースファームストックのものづくりへの真摯な姿勢と、地域を愛する心を象徴していました。