金属製品の新たな価値と提案を求めて革新し続ける「宇内金属工業」の想いをお伺いしました

宇内金属工業株式会社は、1941年に創業し、1958年12月に株式会社として設立された大阪を拠点とする金属加工企業です。主な事業内容は、金属のプレス加工、溶接、スポット加工などを一貫して行うトータル生産業務であり、自動車関連部品、安全バックル、エアバッグ、装身具などの高品質な製品を製造しています。昭和16年の創業当初から時代と共に、扱う業種や加工方法を変化させながら、工業製品の分野で長年の実績を積んでいます。ファッション雑貨をメインとした「スーパーデリバリー」とは一見縁遠い産業のようにも感じますが、実は、金属加工のノウハウを活かしたライフスタイルブランド「clife（クリフ）」を展開しており、暮らしに寄り添う金属小物の提案で注目されています。

1 暮らしに寄り添う金属小物のブランド「clife（クリフ）」が生まれたきっかけは？
2 金属加工の専門企業から生み出される経年変化を楽しめるアイテムたち
3 金属製品の新たな提案の販路拡大を目指し、スーパーデリバリーに出展
4 宇内金属工業の製品の魅力が感じられる商品たち
5 暮らしを共にする味わいある金属製品をお店で取り扱おう

暮らしに寄り添う金属小物のブランド「clife（クリフ）」が
生まれたきっかけは？

宇内金属工業株式会社は、金属加工の専門性を強みに、時代や市場の変化に合わせて進化を続けてきた企業です。創業以来「形あるものは全て当社によって」という想いを掲げ、プレス加工を中心に、確かな技術と実績を積み重ねてきました。その中で強みとなっているのが、ベルトのバックル製造です。OEM製造のノウハウにデザイン・ブランディングを取り入れ生まれたのが、オリジナルブランド「clife（クリフ）」です。
「clife」は、金属と革を組み合わせた雑貨を通じて、日々の暮らしに心地よさを届けることを目指しています。ブランド名は「creative life products」の「creative」と「life」を掛け合わせた造語で、自由な発想でものづくりを楽しみ、暮らしを豊かにしたいという想いが込められています。テーマは「リラックスした日常」。使う人の暮らしにそっと寄り添い、ほんの少し気持ちが和らぐような存在であることを大切にしています。製品一つひとつに“モノガタリ”を込めながら、これからも人々の気持ちに寄り添うものづくりを続けていきます。

金属加工の専門企業から生み出される経年変化を楽しめるアイテムたち

宇内金属工業の全ての製品はメイドインジャパン、メイドインオオサカを掲げ、企業内でデザインから生産までを行っています。
金属加工技術とレザークラフト技術、デザインの力を融合させた独自のアイテムがそろいます。

代表的な製品には、GRASP（カラビナタイプのキーリング）やEmergency Wallet ONE（コンパクト財布）があり、これらは経年変化を楽しめる素材を使用し、シンプルで機能的なデザインが特徴です。

金属製品の新たな提案の販路拡大を目指し、スーパーデリバリーに出展

宇内金属工業がスーパーデリバリーに出展したきっかけは、「販路拡大」でした。知人や取引先から「スーパーデリバリーがおすすめだよ」と勧められたこともあり、「売れる可能性があるなら、まずは試してみよう」と思ったのが始まりだったそうです。
実際に出展してみて驚いたのは、全国への提案ができるだけでなく、海外のお客様ともつながれたことでした。海外のお客様から「メガネクリップ」について直接問い合わせがあり、その後スーパーデリバリーを案内したことで、実際の販売につながったケースもあったそうです。これまで海外からの問い合わせには、言語の壁や出荷手続きの煩雑さに悩むことも多かったとのこと。しかし、スーパーデリバリーを利用することで、そうした手間が解消されたそうです。
「国内外を問わず、スーパーデリバリーという提案窓口ができたことで、さまざまなお客様に対応しやすくなった」という言葉が印象的でした。