アパレルショップや雑貨店では、海外買い付けをして他店では置いていないアイテムを扱うことがあります。
普段見ないようなデザインやテイストのアイテムは、お客様の目を惹いたり他店との差別化に繋がったりと、お店の魅力を高めてくれるでしょう。

そこで、『SD selection』での海外仕入れの経験をもとに、海外買い付けに興味のある方に向けて海外で商品を仕入れるまでの流れをご紹介します!

【目次】
1.どんなアイテムを、どの国で、どんな方法で仕入れる?
2.現地のコーディネーターを手配しよう
3.配送手段を調べよう!
4.いざ、現地へ!
5.商談
6.支払い
7.荷受け/検品/検針/タグ付けを行おう

 

1.どんなアイテムを、どの国で、どんな方法で仕入れる?

まずはどのようなアイテムが欲しいのかどの国に行くのかを決めましょう。欲しいアイテムや行く国によって買い付け方法が変わります。
海外での買い付け方法については一般的に以下の4つの方法があります。

卸街

卸街とは日本でいう問屋街のようなものです。
日本では見ないような珍しいアイテムや現地特有のアイテムを仕入れたい、少量でたくさん買いたい、などのケースは現物で少量から購入することができる卸街をオススメします。海外仕入れでは一番始めやすい仕入れ方法です。

ストックハウス

国によってはストックハウスという、メーカーの商品を正規でアウトレット販売している業者から商品を仕入れることも可能です。どの国にも存在するわけではないですが、イタリアなどでは人気の仕入れ先の一つになっています。
海外ブランドの昨季のアイテムやサンプルなどが格安で仕入れできることがメリットです。

ショールーム

複数のブランドの販売代行を行っている、ショールームと呼ばれる業態からの仕入れ方法もあります。
日本よりも海外のブランド、メーカーは企画、生産、販売を分けているケースが多く、販売に関してはエリア毎にショールームに委託しているケースがあります。限られた時間で多くのブランドを見つけたい場合は、このショールームを使うのも有効な手段です。

ブランドから直接仕入れる

ブランドから直接仕入れる場合は、展示会に出向くのがおススメです。
各国の展示会についてはJETRO(日本貿易振興機構)のサイトで調べることができます。MAGIC(米)、PITTI UOMO(伊)、MASION&OBJET(仏)など大規模展示会も多数あるのでチェックしてみてください。

 

2.現地のコーディネーターを手配しよう

英語圏ならともかく、国によっては英語も通じない担当者がいる場合があります。貿易条件の調整や商品が届いた後のやり取りなどを含め、初めて海外仕入れを行う場合には安心のためにもコーディネーター(通訳・交渉の代理人)を手配することをおススメします。
コーディネーターの手配方法は、ネットで『コーディネーター/仕入れ/行きたい国』で検索して調べることができます。

コーディネーターには通訳と商談のセッティング(アポ取り)をお願いしましょう。また、コーディネーターを雇う場合は依頼範囲を事前に決めておくことが重要です。「通訳のみ」という方もいるので、お願いする業務の範囲がどこまでかによって自身の手間やトラブルの発生確率が大きく異なります。

通訳と商談セッティング以外にコーディネーターに依頼できると便利な項目は以下です。ぜひ対応可能かどうか確認してみてください。
・商品発注後のメーカーへの納期の催促
・商品配送手段の手配(配送手段によって)
・不良品の発生、納品ミスなどトラブル発生時のメーカーへの対応依頼

依頼範囲で依頼料が異なるので、価格面もしっかりと確認を行いましょう。
実際、海外のブランドの中には大雑把な対応のブランドも多数存在します。何が起きても対応できるように対策を取っておくのがベターです。

 

3.配送手段を調べよう!

商品を決めて輸入をする際、コストとして大きく関わってくるのが配送料です。
ブランド、メーカーとの契約条件を詰める際にもどの配送手段にするかは必要となる項目なので、自分たちに合う配送手段の選択とコストがどのくらいかかるのかを事前に把握しておきましょう。
代表的な配送手段は、以下の3つがあります。

国際クーリエサービス

DHLやFedex、EMSなどに代表される海外の出荷元から国内の受取先まで、集荷・輸送・通関・配送までを一貫して対応してくれる民間の輸送サービスです。輸送にかかる手間がほとんどかからず、小口のものには最適です。

船便

船で輸送する方法です。輸送時間はかかりますが、大口配送の場合にはコストを安く抑えられます。ただし通関手続きや受け取りに行くなど手間がかかります。

航空便

飛行機で輸送する方法です。船便と比べて輸送時間は短いですがその分コストはかかります。こちらも通関手続きや受け取りに行くなど手間がかかりますが、国際クーリエサービスよりはコストを抑えられます。

 

4.いざ、現地へ!


現地の天候や気温は事前にしっかり調べて、体調を壊さないように万全の準備を!
持ち物として、英語の名刺や採寸用にメジャーがあるとベター。またサンプルを買ったりする場合、少量ならハンドキャリーで持って帰ることも可能なので、大きい折り畳みのバッグもあると便利です。

帰国時ですが、航空会社によっては重量次第で無料で預け入れが可能なのでそのあたりも事前にチェックしておくと空港でアタフタせずに済みますよ!

 

5.商談

商品について確認しよう

実際に商品を見ながらブランド、メーカーの担当者と商談を行いましょう。
その際に以下のポイントは必ず確認しておきましょう。
・縫製や素材の品質には問題ないか?
・日本での販売実績はあるのか?また、日本に代理店はいないか?
・納期はどのくらいなのか?
・生産地はどこか?

せっかく海外で仕入れても、後からその商品が日本で大量に流通していたり、日本でも同じような金額で仕入れできることが分かった…ということがないように、日本での販売実績やコストを頭でイメージして後悔しない仕入れを行いましょう。

貿易条件を確認しよう

欲しい商品が決まったら、次は貿易条件です。どういった取引形態になるのかでコストや手間が大きく変わってきます。
特に重要なのは以下の項目です。

■ミニマム条件の確認
メーカーによってミニマムの条件は様々で、初回から大きなミニマム金額・数量を言ってくるケースも多いです。厳しいな…と感じたら担当者に「今回は初めてだから少なめだけど、継続的な取引をしたいからまずはこの量でお願いしたい。」と伝えてみましょう。
最初からメーカーの厳しい条件を素直に受けるのではなく、自分たちの仕入れ予算をもとにしっかりと交渉することが大事。メーカー側も長期的な取引を一番望んでいるので、対応してくれる可能性は十分にあります。

■配送手段の確認
事前に自分で調べた条件とメーカー側の条件も確認して、一番理想的な配送手段にしましょう。手段としては以下の4パターンです。
(1)メーカーの契約配送会社を使う
(2)バイヤーで手配する(国際クーリエ)
(3)バイヤーで手配する(船便)
(4)バイヤーで手配する(航空便)

支払い条件を確認しよう

支払い方法は以下の2パターンがあります。
(1)完全前払い(100%入金)
(2)デポジット払い + 商品配送時に残額を入金
⇒一般的にはデポジット30% + 商品配送時に70% のパターンが多いです。

仕入れ原価は適正か?

貿易コストも含めて、1枚の仕入れ原価がどのくらいになるのかを最終確認しましょう。
⇒1点あたりの原価計算(商品代金 × 為替 × 関税)+国際輸送費 + 諸税金など

仕入れ単価が想定より高くなっていませんか?
せっかく海外で仕入れても、日本で販売する際に価格帯が極端に高くなってしまい売れない…なんてことがないようにしましょう。

 

6.支払い

メーカーから指示を受けた支払条件を基に支払いを行います。
支払う前にメーカーから『プロフォーマーインボイス』と呼ばれる、今回の取引条件やオーダーした商品をまとめた書類がメールで送られてきます。

・自分たちの発注したものが正しくオーダーされているか?
・価格は間違っていないか?

の内容を確認して問題がなければ支払いを行いましょう。
海外送金を行った場合は必ず入金完了の画面などを控えて、メーカーに入金完了の報告と一緒に送ることで入金の証明になります。

また、支払い方法が先述の(2)デポジット払い + 商品配送時に残額入金  だった場合は商品配送の連絡と同時に『コマーシャルインボイス』という書類が届きます。こちらの総額から、デポジットで支払った金額を差し引いたものを入金することで、メーカーへの入金が完了したことになります。

 

7.荷受け/検品/検針/タグ付けを行おう

商品代金も支払い、指定した配送手段で商品が無事手元に届いたら検品を行いましょう。

■発注したものがしっかり届いているのか?
点数合っている?サイズあっている?

■不良品はないか?
海外商品は縫製不良なども多いのでしっかり確認を!

■針などの異物が購入していないか?
簡易的な検針器で自分でやるか、外の業者に依頼することも可能です。

そして、最後に行うのが家庭用品品質表示法に基づいた表示(タグ)の縫い付け。詳しくは消費者庁のサイトを参照してください。
このタグ付けに関しては事前にメーカー側に付けてもらうことも可能ですが、少量の場合や現物購入の場合はほとんどが自分たちで手配になる可能性が高いと考えてください。

 

さいごに

いかがでしたか。
海外買い付けを成功させるポイントはしっかりとした事前準備と確認です。ぜひ後悔のない仕入れにしてくださいね!

また海外のインポートアイテムにご興味のある方は、ぜひ『SD Selection』もチェックしてみてください。
SD Selection』とは海外ブランドとのやり取りや手続き不要で、イタリアを中心とした日本未上陸ブランドを含むインポートブランドのアパレル、雑貨を1点からネットで仕入れできるサービスです。日本にいながら魅力的なブランドやアイテムに出会えますよ!


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