googleanalytics

こんにちは。
近年Webマーケティング界隈では「”顧客”から”個客”へ」なんていうことがさかんに言われています。
つまり「今月は1000人のユーザーがサイトに訪れました」というその1000人は、それぞれ異なる目的を持って異なった導線でページに来て、サイト上でそれぞれ異なる行動をした1000人ですので、個人個人に適した接客(何を見せるか、どういうメッセージを伝えるか)をWeb上で行おうということです。
簡単な例を挙げると、ページに初めて来た方には「ようこそ」のメッセージとページの概要説明、リピートしていただいた方には「いつもありがとうございます」と新着情報、お得意様にはお得意様限定のセール情報など、ユーザーによって情報の出し分けを行うような形があります。
ユーザーの行動データからニーズを読み取り、それをサイトに活かすということですね。

ただ、さすがにこれをちゃんと行うにはそれなりのコストがかかってしまいますし、ある程度の規模のサイトできちんとデータを分析して行わないと、コストに見合うリターンも見込めないかもしれません。

でも、個別とまではいかないものの「ユーザーの行動データからニーズを読み取り、それをサイトに活かす」ということは実は誰でも簡単にできます。
「そう、Googleアナリティクスならね。」
ということで、以前に導入方法を投稿したGoogleアナリティクスの、今回は簡単な見方について説明いたします。

サイトアクセスについての概況を調べる

サイトを運営する上で見るべき項目のまずは基本の基本、サイトに何人のユーザーがアクセスして、何ページ見たのかというような大まかな推移を調べます。
右上の日付を調べたい期間に合わせ、「ユーザー→サマリー」を選ぶと、日毎の情報が表示されます。

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細かい用語の説明はヘルプなどを参照していただくとして、まず「セッション」と「ユーザー数」、「ページビュー数」は重要指標なので説明しておきます。
「セッション」はサイトを訪問した回数、「ユーザー数」はサイトを訪問したユーザーの人数、「ページビュー数」は閲覧したページの数なのですが、その考え方が慣れないとちょっと難しいです。例えば、

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という経路をユーザーが辿った場合、セッションは1、ユーザー数も1、ページビュー数は3になります。

セッションは、行動と行動の間隔が30分を超えた場合、日付が変わった場合、参照元(ページへ来る経路)が変化した場合に切り替わります。

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という経路を辿った場合は、訪問数は2、ユーザー数は1、ページビュー数は5になります。
つまり最初のA~Cと、離脱して1時間後に再訪問したD~Eのセッションが別になっています。

ちょっとややこしいですが、この「セッション」は大事な指標ですので理解しておきましょう。

例えば上のグラフでは、3/15あたりを境にセッション数が伸びているのがわかると思います。
ここの近辺でサイトにどういった変更を加えたかや、世間で何か変化があったかなどを紐解いていってその原因を探るというような検証を行います。

ユーザーがどこから来たのかを調べる

サイトのアクセス数を増やすためには、まずユーザーがどこから来ているのか、その流入元を把握しておく必要があります。
集客→すべてのトラフィック」のメニューから確認できます。
その中の「参照元/メディア」を見てみましょう。

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ここではどこのサイトから、どういう種類のアクセスがどれだけあったかということがわかります。

(direct) / (none)
 -ブックマークや、URL直接入力によるアクセスです。
organic
 -検索エンジンの検索結果からのアクセスです。
cpc
 -クリック課金型広告からのアクセスです。
referral
 -外部サイトのリンクを経由したアクセスです。

例えば「yahoo / organic」は、Yahoo!の検索結果から来訪したセッション数、ということです。

どのページがどれだけ見られているかを調べる

自分のサイトのどのページにユーザーがよく訪れているかを把握することは、すなわちユーザーのニーズを把握することです。それを参考にコンテンツを増やして行くことで、ユーザーの満足度向上や更なるアクセス増加が見込めます。
こちらは「行動→サイトコンテンツ→すべてのページ」で確認します。

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逆に、来訪が少ないページを分析して改善に繋げることも大事ですね。

ユーザーのリピート状況を調べる

サイトに訪れているユーザーの、新規ユーザーとリピートユーザーの割合を調べます。
どちらかに大きく偏っている場合はサイトに何かしらの不具合が起きている可能性があります。
こちらは「ユーザー→行動→新規とリピーター」で確認できます。

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例えば新規ユーザーの割合が大半を占め、ほとんどリピートが無い場合は、コンテンツがユーザーのニーズを満たしていない、もしくはサイトのテーマと異なるキーワードで来訪してしまっている等が考えられます。
逆にリピートユーザーが大半の場合は、検索エンジンの検索結果にきちんと表示されていない等が考えられます。
いずれもコンテンツの質を高め、検索エンジンに正しいサイト情報を伝えることでチューニングする必要があります。

参照)いまさら聞けない「SEO」って?何をどうすればいい??
/category/tips/1256.html

Googleウェブマスターツールを導入していれば「検索クエリ」でどんな検索キーワードで自分のサイトが表示されているかがわかりますので確認してみましょう。

さいごに

以上、Googleアナリティクスのまず最初に見ておくべき項目を4つ、ざっとご紹介しました。

Googleアナリティクスを触っていただければわかる通りたくさんの機能や指標がありますが、その意味を理解せずにただ闇雲に見ていても何も得られません。きちんと各機能とその意味するところを正しく理解し、仮説立てて検証していくことが大事です。

今日ご紹介した4つの項目だけでも、仮説や改善点はたくさん見つかるのではないでしょうか?
次回はもう少しだけ踏み込んだ使い方をご紹介したいと思います!