玄米を主食に置き換え、好きなものを我慢しないメリハリのある食生活を提案している「結わえる」。2009年11月に東京の下町「蔵前」に、玄米をメインとしたメニューを提供する「YUWAERU本店」をオープンさせたところからはじまりました。

皆さんがイメージする「玄米」というと「身体に良さそう」「健康的」「栄養が摂れそう」など良いイメージがある一方で、「パサパサしてそう」「味は美味しくない」「炊くのが大変そう」といった、毎日の主食として取り入れるのには少し「ハードルが高い」と感じる方も多いのではないでしょうか?実際に私もその一人でした。

しかし、そんな「玄米」のイメージを変えたのが「結わえる」が展開している「寝かせ玄米®」です。「玄米ってこんなに美味しかったんだ!」と思えたのは、はじめて「YUWAERU本店」を訪れたときでした。今回はたくさんの人に玄米の美味しさを伝え続けている「YUWAERU本店」にお伺いし、玄米のもつ魅力と「結わえる」の想いについてお話をお伺いしてきました。

玄米で人々の食生活を変えたい…「結わえる」の想いとは?

今回お話をお伺いしたのは、「株式会社結わえる」の担当斉藤さんです。

━━斉藤さん、本日はよろしくお願いします。早速ですが、私自身が昔から通っていたお店「YUWAERU本店」にお伺いできて光栄です。改めて「結わえる」のはじまり、想いについてお話をお伺いできますか?

「YUWAERU本店」の店内風景

斉藤さん:「YUWAERU本店」は2009年11月にお昼は玄米定食、夜は季節の料理を楽しめる呑み屋として店舗をオープンさせました。当時の「玄米」に対する世間のイメージは「普通に炊いても美味しくない」「パサパサしている」といった理由から好む人が少ない、またマクロビオティックやベジタリアンの食事というイメージが強く、身体に良いとは分かっていても「継続できない」という方がほとんどでした。そこで「玄米自体を美味しく炊いてそれを飲食店で提供し、玄米の美味しさを多くの人に知ってもらいたい」「身体に良いものだからこそ、玄米を広げていきたい」「お肉・お魚などいろいろな食事を我慢せずに楽しみながら玄米とともに健康でいよう」という想いのもとスタートしました。

ランチメニュー「ハレ箱膳定食」

それを伝えるメッセージとして「一日一膳、玄米生活」という想いを伝えています。一日一回、玄米を食べていれば他に好きなものを我慢せず楽しみながらも健康でいられますよ、というメッセージです。最近では、ダイエットをするために糖質や油を控えたり、野菜は何品目食べる、サプリメントで栄養を補う、など健康を意識する方が増えてきました。でも、そういった100点の完璧な食生活を目指すとかえってストレスになって続かない・・・健康を意識しているはずなのに遠ざかってしまうんです。そうではなく、主食となる基本の食事を玄米に置き換えるだけ、あとは好きなものを我慢せずに「メリハリのある食生活」を送る。健康な食生活は70点でいい。というのを会社全体の想いとして伝えています。

美味しさを追求した「寝かせ玄米®」誕生の背景

━━「健康は70点でいい」というメッセージ、すごく心に響きます。ところで「寝かせ玄米®」は、どのようにして生まれたブランドなのでしょうか?

店内入口の物販スペース

斉藤さん:玄米を普通に炊いても美味しくないので、それを「美味しく炊く」という製法を創業時につくり出したのが「寝かせ玄米®」です。圧力釜で炊いて、それを保温ジャーの中で加熱しながら寝かせるという製法です。そうすることで、余計な水分が飛んで甘みや旨味がぎゅっと凝縮するので、普通の玄米とはまったく違うもちもちとした食感、味わいになります。「玄米のイメージが変わった」という声もあり、美味しさを追求したのが「寝かせ玄米®」です。

「結わえる」は飲食店を出すところからスタートしましたが、世の中の人に日常的に食べてもらいたいという想いがあり、それを再現してご自宅でも寝かせ玄米®を手軽に食べられるようにつくったのが10年ほど前に誕生した「寝かせ玄米ごはんパック」です。「YUWAERU本店」で提供している寝かせ玄米®と同じように、もちもちとした食感や美味しさを「レトルト食品」として食べられるというのが、他にない商品として強みだと思っています。「結わえる」の工場は特許製法も取得しているので、うちにしかつくれないものです。

「寝かせ玄米®」の魅力とは?

━━美味しさを追求した「寝かせ玄米®」ということですが、その魅力について教えていただけますか?

斉藤さん:「寝かせ玄米®」は玄米の概念をくつがえすほど、もちもちの食感とお米の甘みや旨味を感じることができるのが魅力的な商品です。厳しい検査をクリアした玄米を圧力釜で炊き、数日間寝かせてつくっているので、普通の玄米とは違う味わいを生み出すことができました。

また、「玄米」は白米を削る前の食品なので、そこにビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。白米・主食・副菜・汁物などと一緒に食べているときと同じ栄養素が取れるのが「玄米」なんです。玄米と具だくさん味噌汁の組み合わせだけで、同じ栄養価を摂ることができるのでとても合理的な食品なんですよ。実はそれをまだまだ知らない人が多いんです。「玄米」の良さを伝えつつ、極力コスパ良く美味しく続けられる「寝かせ玄米®」を毎日の食事に取り入れていただきたいと思っています。

玄米と合わせて食べたい「レトルト食品」シリーズ

「結わえる」では「寝かせ玄米®」の他にも、手軽に美味しいものを食べてもらいたいという想いから、玄米によく合う「レトルト食品」シリーズを展開しています。その商品についてもご紹介してもらいました。

国産素材にこだわったカレー「無添加カレー」

[掲載商品]「玄米によく合うカレー」シリーズ

「結わえる」のロングセラー商品「無添加カレー」。保存料・化学調味料・ 香料・着色料など製品すべてにおいて添加物を使用せず、素材の味だけでつくられています。味は以下5種類展開しています。

レンコンとトマトのキーマカレー
野菜ごろごろひよこ豆のチキンカレー
豆乳とレモンのチキンカレー
塩こうじとまいたけのポークカレー
和風だしときのこのポークカレー

斉藤さん:無添加のものは「素朴な味」というイメージをもたれがちですが、本格的なお店の味を目指してつくりました。具材がゴロゴロ入ってスパイス感もしっかりしているというところにこだわっています。メインのお肉や野菜もすべて国産でそろえています。「結わえる」でも人気の商品です。

お店のような本格的な味わいを再現した「ごちそうレトルト」

[掲載商品]「ごちそうレトルト」シリーズ

2022年にリニューアルした「ごちそうレトルト」シリーズ。お店でしかあまり食べられないメニューをレトルトにすることで、手軽に本格的な味わいを楽しめる商品です。味は以下3種類で展開しています。

バジル香る国産鶏のガパオ
五香粉香るルーロー飯
ごろごろ野菜の麻辣丼

斉藤さん:世界の味を本格的に楽しめるように再現しています。こちらも化学調味料・香料・着色料・酵母エキスといった添加物を使用せず、素材の味だけで仕上げています。

パスタ・うどんにして食べても美味しい「もちもち玄米麺」

焙煎した玄米粉とじゃがいもを原料とした馬鈴薯澱粉(ばれいしょでんぷん)のみのシンプルな原材料でつくられた「もちもち玄米めん」。焙煎玄米の香ばしさと甘みが特徴の商品になっています。玄米めんのおすすめの食べ方についてもご紹介していただきました。

[掲載商品]「もちもち玄米めん」シリーズ

斉藤さん:寝かせ玄米®」ももちろん食べてもらいたい商品ではありますが、もっと玄米の選択肢を増やしたいということでつくられたのが「もちもち玄米めん」です。1分程度の茹で時間で完成し、パスタ・うどんとしても食べることができてアレンジの幅が広い商品になっています。特に「ごちそうレトルト」シリーズの「ごろごろ野菜の麻辣丼」や「バジル香る国産鶏のガパオ」との相性が良いのですが、そこに野菜などをトッピングするだけでお店のような本格的な味を楽しむことができます。カルボナーラ風にしてパスタのようにして食べるのもおすすめです。食感はパスタでいうと「フィットチーネ」のようなもちもちとしたコシのある食感をお楽しみいただけます。

お客様からは「小麦の麺は罪悪感があるけれど、玄米めんはグルテンフリーだから罪悪感なく食べることができる」という声もいただいており、食物繊維が取れるので食後のお腹の重たさがなく、サラっと食べられる、スッキリ感があると喜ばれています。シンプルにざるうどんとして食べるのもおすすめです。

夜食にも喜ばれている「世界の玄米ごはん」シリーズ

玄米を毎日飽きずに食べられるように、海外の味をベースにつくられたのが「世界の玄米ごはん」シリーズ。こちらの商品についてもご紹介していただきました。

[掲載商品]旨辛ユッケジャン玄米雑炊

[掲載商品]マスカルポーネチーズの玄米トマトリゾット

斉藤さん:レトルトの中に玄米が入っているこちらのシリーズは、消化がよく手軽に雑炊やリゾットが楽しめる商品になっています。カロリーが少ないので夜食にも喜ばれています。特に女性からは「マスカルポーネチーズの玄米トマトリゾット」が人気で、玄米の食物繊維で腹持ちが良いので「美味しいのに満腹感も得られる」という声もいただいております。

1袋たったの87kcal。ローリングストックにもおすすめ「玄米粥」

続いてご紹介いただいたのが、2022年の冬に発売したばかりの「玄米粥」。こしひかり、あきたこまち、ミルキークイーンの特別栽培米をじっくり炊き上げたお粥です。

[掲載商品]玄米粥

寝かせ玄米ごはんパック」と同じ結わえるブレンドを使用したことで、奥深い味わいを実現。素材を生かして伊豆大島の自然海塩「海の精」のみで味付けで、とろっとした食感と玄米の味わい・甘みが特長です。

斉藤さん:実は市場では「おかゆ」はここ2年くらいですごく売れています。大手のおかゆを扱う食品メーカーさんでは品切れになるほどです。コロナウィルスの影響で自宅でおかゆやご飯パックをストックするという文化ができ、そこからずっと食べている方が増えています。市場では「玄米粥」がほとんど売っていないことから「普通のおかゆよりも玄米は食べ応えがあって栄養素も摂れる」「消化が良いので体調が悪いときも安心」と注目を集めています。参鶏湯風にスープに混ぜたり、シンプルに梅干しや昆布と食べても美味しくいただけます。また、常温保存できてそのまま食べることができるので災害時のローリングストック用としても使うことができ、1袋食べても87kcalなのでダイエット中の方にもおすすめです。

玄米と糀(こうじ)のシンプル原料でつくられた「玄米甘酒」

ノンアルコール、砂糖不使用で玄米と糀(こうじ)のみでつくられた「玄米甘酒」。こちらの商品についてもご紹介していただきました。

[掲載商品]玄米甘酒(プレーン)

甘酒が苦手な方でも手に取りやすいプ「玄米甘酒(プレーン)」。自然な甘みで飲みやすくて美味しい甘酒に仕上がっています。

斉藤さん:濃縮タイプなので、お水や豆乳で割っていただいたり、お料理のときのお砂糖やみりん代わりにも使いやすい商品になっています。暑い季節はお水と氷で割ってシンプルに飲むのも美味しく、紅茶などのドリンクの甘みづけにもおすすめです。甘酒特有の香りやクセもなく、優しい味わいで幅広く使うことができます。

[掲載商品]玄米甘酒(古代米ブレンド)

小豆のようなほっくりとした味わいの「玄米甘酒(古代米ブレンド)」。3種の古代米でつくった、甘さひかえめの玄米甘酒に仕上がっています。

斉藤さん:暑い季節に冷たく冷やして飲むのもおすすめですが、こちらの商品はホットにして冬に飲むのもおすすめです。プレーンの玄米甘酒よりも甘さがひかえめになっているので、プレーンは甘くて苦手、という方にもおすすめです。お水やお湯に割ったり、豆乳やヨーグルトに混ぜたりなどアレンジしても楽しむことができます。

甘いものが摂りたいとき、美味しいものを食べたいときにプラスして実は身体に良い、胃腸に良いといった美味しいだけでなく添加物を使用せずに自然なものだけでつくられていることから、お客様にも喜ばれています。

玄米の良さを詰め込んだ腸活サプリ「醗酵5(ファイブ)」

続いてご紹介いただいたのが、玄米の「いいとこ取り」をした米ぬかの食物繊維と、”活きた菌・酵素”が善玉菌を元気にし自然素材で便秘解消を叶えてくれる「醗酵5(ファイブ)」です。

[掲載商品]醗酵5(ファイブ)

玄米の胚芽(はいが)・米ぬかに含まれる栄養素(ビタミン・ミネラル・食物繊維)に、生きた酵母菌・糀(こうじ)菌・ビフィズス菌・酵素をプラスして独自製法で顆粒状にした発酵米ぬかサプリです。

斉藤さん:玄米を一日一膳食べようとはいえ、毎日食べられない日ももちろんありますよね。夜の食事会や外食などが多い方などもいらっしゃるかと思います。そういったことを解決するための商品でもあり、玄米のぬかの部分「発酵米ぬか」を栄養素として詰め込んでいるのですが、食後にこちらを飲むと玄米と同じ栄養が摂れるものとなっています。また、ぬかの他に生きた菌(酵母菌・麹(こうじ)菌・ビフィズス菌)、活性した酵素が入っており、すべて「生きた菌」が入っていることで、消化に良く、食物繊維などの栄養素も吸収してくれるので「便通が良くなった」「腸の調子が良くなった」「翌日が全然違う」などといった声も多くいただいています。

身体に喜ぶものがたくさん入っている、手軽に摂れる、悩みを解決してくれる、など「寝かせ玄米®」を愛用されている方からも人気の高い商品になっています。飲み方は、1回あたり食後に1〜2包を目安にお水で飲むのがおすすめです。

飲食店のメニューとしても提供できる「業務用寝かせ玄米」

最後にご紹介いただいたのが、「結わえる」の看板商品「寝かせ玄米®」と同じ製法でつくられた「業務用寝かせ玄米」になります。どんなメニューにも合う「黒米ブレンド」でつくられています。

[掲載商品]業務用寝かせ玄米 黒米ブレンド

寝かせ玄米ごはんパック」と同様、温めるだけでもちもち食感の寝かせ玄米®ができあがる「業務用寝かせ玄米」。炊飯不要で手づくり感のある、こだわわりの玄米ご飯をお店のメニューとして取り入れることができる商品です。

斉藤さん:レトルトと同じ製法でできている、温めるだけでOKというのが飲食店さんからもご好評いただいている商品になります。1.2kgだと6食分くらいができるため、ロスが出ずらく、オペレーションの面でも良いとお声をいただいています。温め方はレトルトと同じく電子レンジ、もしくは業務用の保温ジャーでもつくることができます。サラダプレート、丼ものといったメニューで使っていただいますが、規模の大きさに関わらず、さまざまな店舗で導入いただいている商品になります。

お店のメニュー・物販に「玄米」のある生活を提案してみませんか?

今回は、主食を玄米に置き換えた「体が喜ぶ食事」と好きなものを我慢しない「心が喜ぶ食事」でメリハリのある食生活を提案している「結わえる」の運営している飲食店「YUWAERU本店」にお伺いし、「結わえる」誕生の背景や想い、看板商品である「寝かせ玄米®」を中心に、展開しているこだわりの商品についてご紹介をしていただきました。

コロナ禍を経て「免疫力を高めよう」「普段の食事が大切」と、ここ3、4年の間に健康を意識する方増えたと実感しているという斉藤さん。特に加工米のようなご飯パックの消費率は増えており、その中でも「加工玄米」がもっとも伸びているといいます。その理由として「家で炊くにはハードルが高い。でも、良いと知っているかた食べてみたい」というニーズがあるのでは?とのこと。今まで玄米を扱っていなかった店舗も増え、お客様からのニーズも高まってきたと感じているそうです。

私自身が昔から通っていたお店ということもあり「寝かせ玄米®」の美味しさは知っていたものの、その想いやこだわり、「玄米」に対する知識を深く知ることができる貴重な機会でした。改めて「寝かせ玄米ファン」になりました!皆さまもこの機会に、お店のメニューとして提供したり、物販用としても扱いやすい「寝かせ玄米®」をぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか?