東京・吉祥寺。駅から中道商店街を歩くこと約11分。そこに、店名を聞いただけでどんなお店なのか伝わってくる、うさぎ雑貨専門店があります。
その名も「とにかくうさぎが好き」。
店内に並ぶのは、うさぎをモチーフにした雑貨、およそ1100アイテム。日用品やアクセサリー、アパレルから、ハンドメイド作家による作品まで、見渡す限り「うさぎ」です。
ただ、目指しているのは、たくさんのうさぎ雑貨を販売することだけではありません。
「うさぎ好きの方が集まって、つながれる場所にしたい」
そんな思いから生まれたお店には、「こういうお店を待っていました」「お店を作ってくれてありがとう」と声をかけてくれるお客様も少なくありません。
雑貨の仕入れも、自分のお店を持つことも未経験。それでも、「うさぎが好き」という気持ちを軸に、開業から4年目を迎えました。好きなものをどうお店の形にしていったのか。商品選びで譲れない基準とは。そして、今では「最初に探す」と話すスーパーデリバリーを、どのように仕入れに活用しているのか。
「とにかくうさぎが好き」のオーナー・飯田さんに、お店づくりと仕入れのリアルを伺いました。

吉祥寺の中道商店街にある、うさぎ雑貨専門店「とにかくうさぎが好き」。駅から歩いて約11分の場所にあります。
「こういうお店を待っていた」。うさぎ好きが集まる場所をつくる
──「とにかくうさぎが好き」はどのようなお店ですか?
飯田さん: うさぎさんをモチーフにした雑貨を、約1100アイテム取り揃えているお店です。吉祥寺の中道商店街にあって、駅から歩いて11分くらいのところにあります。うさぎ雑貨を販売していますが、商品を売るだけではなくて、「うさぎ好きの方が集まれる場所」にしたいと思ってお店をやっています。
買い物をしていただけるのはもちろん嬉しいですが、うさぎさんグッズを見て癒されたり、うさぎ好き同士でおしゃべりしたり、ここで人と人がつながってもらえたら嬉しいですね。
──お客様からは、どんな声をかけられますか?
飯田さん: 「いろいろなうさぎさんがいる」と言っていただくことが多いです。それから「このお店があってよかった」「こういうお店が欲しかった」と言っていただけたときは嬉しかったですね。
猫ちゃんやワンちゃんの雑貨を扱うお店はありますが、うさぎだけの雑貨をこれだけ集めたお店は数が少ないんです。だから、うさぎ好きの方から「こういうお店を待っていました」と言っていただくことがあります。
お店を目的に来てくださる方だけでなく、うさぎ好きな方へのプレゼントを探して来店され、そのプレゼントをもらった方が今度は自分でお店を訪れてくださることもあります。開業した頃からずっと通ってくださっている常連のお客様もいるそうです。
「好き」という共通点から人がつながり、また新しいお客様へと広がっていく。そんな循環も、「とにかくうさぎが好き」らしさのひとつです。

店内には、うさぎをモチーフにした雑貨が約1100アイテム。ハンドメイド作品から日用品、アパレルまで、さまざまなうさぎさんが並びます。
うさぎと暮らし始めたことから生まれた、自分のお店
──お店を始めたきっかけを教えてください。
飯田さん: 自分がうさぎさんをお迎えして、一緒に暮らすようになったことがきっかけです。出かけた先々で、どうしてもうさぎ雑貨を探すようになってしまって。気がついたら家の中がうさぎグッズだらけになっていました。それなら「自分でうさぎのお店をやってみようかな」と思ったんです。
もともと吉祥寺が地元で、いつかこの街で自分のお店をやりたいという思いがありました。最初は東京都が運営する女性向けのチャレンジショップに約1年間出店し、店舗運営を経験。その後、現在の店舗を構え、「とにかくうさぎが好き」は今年で4年目を迎えています。
──これまで、雑貨店の経験はあったのでしょうか?
飯田さん: 小売業にはずっと携わっていましたが、食品の仕事だったので、雑貨は初めてでした。接客の経験はありましたが、自分で商品を探して、仕入れて、お店に並べるということも初めてでした。
食品の仕事では、発注すると比較的すぐに商品が届くのが当たり前だったので、雑貨は注文してから届くまでに時間がかかることにも最初は戸惑いました。「本当に届くのかな」と、気になってしまうこともありましたね。
──未経験からのスタートで、ここまでお店を続けてこられた理由は何でしょうか?
飯田さん: やっぱり、うさぎが好きだからというのは大きいですね。それに、お客様から「こういうお店を作ってくれてありがとうございます」と、逆に感謝していただくことがあるんです。そんなときは、本当にやっていてよかったなと思います。

店内でインタビューに答える飯田さん
「肉球のあるうさぎ」は選ばない。好きだからこそ、仕入れはブレない
──商品を選ぶときに、大切にしている基準はありますか?
飯田さん: 本当にうさぎが好きな方に喜んでもらえるものを選ぶことですね。
たとえば、うさぎさんには肉球がないんです。でも、うさぎをモチーフにした雑貨の中には、肉球が描かれているものもあって。そういう商品は、かわいくても仕入れないようにしています。
逆に、お鼻がちゃんと「Y」の形になっているようなものを見ると、「これはうさぎ好きが好きなうさぎさんグッズだな」と思います(笑)。本当にうさぎが好きなお客様が来てくださるお店なので、そういう細かいところは大事にしています。
──店内には、ハンドメイド作品もたくさんありますね。既製品とはどのように組み合わせていますか?
飯田さん: ハンドメイド作品と既製品は、だいたい半々くらいです。
最初は、私自身がファンだった作家さんにこちらから声をかけて、作品を置かせていただきました。今は作家さんのほうから「こんな作品があるので、取り扱ってもらえませんか」と声をかけていただくこともあります。
作家さんも本当にうさぎが好きな方ばかりなので、うさぎ好きにしかわからないような仕草や表情を、すごくうまく作品にしてくださるんです。これからも、ハンドメイド作品と既製品の両方を扱っていきたいと思っています。

肉球の有無や鼻の「Y」の形など、細かな表現にもこだわって商品をセレクト。うさぎ好きだからこそわかる視点が、品揃えにも生かされています。
パンダのスプーンも経験に。小さく試して、反応を見て追加する
──これまで、仕入れで失敗したことはありますか?
飯田さん: あります(笑)。うさぎだと思って注文したら、パンダのスプーンが届いたり、羊ちゃんの鍋敷きが届いたりしたことがあって。「あ、やっちゃった」と思いました。
お店には並べられないので、自宅で使わせていただきました(笑)。
──新しい商品を仕入れるときは、どのくらいの量から始めるのでしょうか?
飯田さん: 本当に小さいお店なので、在庫をたくさん持つことができません。だから、まずは少ない数で頼ませていただくことが多いですね。店頭に並べてみて、お客様からご要望があったり、反応がよかったりしたら、また追加でお願いするようにしています。
──商品の入れ替えも多いですか?
飯田さん: そうですね。お客様から「商品の入れ替えはどのくらいありますか?」と聞かれることもあるんですが、新しい商品は定期的に入荷しています。
定番で売れている商品は引き続き仕入れながら、新しい商品も入れていくようにしています。
──集客はどのようにされていますか?
飯田さん: InstagramやXを見て来ました、と言ってくださる方が多いですね。
うさぎ好きな方へのプレゼントを探してお店を知ってくださって、そのプレゼントをもらった方が今度はご自身で来店してくださることもあります。開業した頃からずっと通ってくださっているお客様もいらっしゃるので、本当にありがたいですね。
約1100アイテムのうさぎ雑貨が並ぶ「とにかくうさぎが好き」の店内。さまざまな表情やモチーフの中から、お気に入りのうさぎさんを探す時間も楽しめます。
「仕入れたい」と思ったら、まずスーパーデリバリーを開く
──スーパーデリバリーを知ったきっかけを教えてください。
飯田さん: 最初にチャレンジショップをやっていたときに、アドバイザーの方から「こういうところから商品を仕入れてみたらどう?」と教えていただいたのがきっかけです。
初めて知ったときは、「こんなに便利なものがあるんだ」とびっくりしました。それからは、本当にスーパーデリバリーなしではお店の営業ができないというくらい使っています。
──スーパーデリバリーは、普段どのように使っていますか?便利だと感じている点も教えてください。
飯田さん: 商品を探しやすいことと、小ロットで仕入れられることが特に便利ですね。初めて注文するメーカーさんの商品でも、「まず試してみよう」という感じで気軽に注文できます。新しい商品をいきなりたくさん仕入れなくていいので、試すハードルが低いのはすごく助かっています。
普段は、商品が少なくなったり欠品したりしたときに追加発注するのはもちろん、そのついでに新しい商品も探しています。季節の商品を探すことも多くて、たとえば夏なら「風鈴」で検索して、その中からうさぎのものを探すこともあります。「うさぎ」だけでは検索に出てこない商品もあるので、商品ジャンルから入って、そこから目でうさぎを見つけていく感じですね。(カットでもいいかも)
ページ自体は、ほぼ毎日見ています。見ているだけでも楽しいですし、送料無料のキャンペーンがあると「何か新しいものはないかな」と探して、これまで取引したことのない企業さんの商品を試すこともあります。普段は決まった企業さんから仕入れることが多いですが、新しいものが欲しいときは、新しい企業さんに取引申請をすることもあります。何か仕入れたいと思ったら、まずスーパーデリバリーで探します。
──これまで仕入れた中で、特に印象に残っている商品はありますか?お客様の反応も教えてください。
飯田さん: 開業当時に仕入れた、木のうさぎさんのキーホルダーが印象に残っています。普通の立ち耳のうさぎさんだけではなく、たれ耳のうさぎさんもあって、色も茶色や白などいろいろ用意されていました。
それを見たときに、「こういうのは、うさぎ好きの方なら絶対に喜ぶだろうな」と思ったんです。実際に仕入れてみると反応もよくて、ご自分用に買われる方もいましたし、お友達へのプレゼントとして選ばれる方も多かったですね。
私自身もうさぎが好きなので、「これはうさぎ好きなら欲しくなる」という感覚は、お客様と近いところがあると思います。そういう自分の感覚を信じながら商品を選べるのは、このお店ならではなのかもしれません。
好きな気持ちを大事にして、ブレないこと
──これからお店を始めたい人に、伝えたいことはありますか?
飯田さん: 本当に好きな気持ちを大事にして、ブレないことですね。「やる」と決めたら、あとはやるだけだと思います。
もちろん大変なこともありますが、うちのお店も作家さんや仕入れ先のメーカーさん、そしてお客様がいらっしゃるから成り立っています。みなさんとうさぎが好きという気持ちでつながりながら、これからも一緒にお店を作っていきたいと思っています。
──「とにかくうさぎが好き」を一言で表すと?
飯田さん: 「とにかくうさぎが好き」と思った、あなたのためのお店です。
店内には本当にいろいろなうさぎさんがいるので、お買い物はもちろん、見ているだけでも楽しんでもらえると思います。うさぎ好きの方同士でお話ししたり、ちょっと癒されに来たり、そんな場所になれたら嬉しいですね。
吉祥寺に来たときには、ぜひお店に立ち寄って、お気に入りのうさぎさんを見つけてください。

うさぎ雑貨に囲まれた店内で笑顔を見せる飯田さん。「『とにかくうさぎが好き』と思った、あなたのお店です」と話してくれました。
とにかくうさぎが好き
東京・吉祥寺の中道商店街にある、うさぎ雑貨専門店。約1100アイテムのうさぎモチーフ雑貨をはじめ、ハンドメイド作家の作品やオリジナル商品などを取り揃えています。
商品を販売するだけでなく、うさぎ好きの人が集まり、つながり、癒される場所を目指して運営しています。
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-14-15スワンハイツ101
営業時間:11:00-18:00 火曜、水曜定休
Instagram:https://www.instagram.com/tonikaku.usagigasuki/
ショップの開業準備・仕入れならスーパーデリバリー
スーパーデリバリーは、雑貨、文具、アパレル、食品、店舗什器・備品など、ショップづくりに必要な商品を仕入れられる事業者向け卸・仕入れサイトです。
小ロットから試せる商品も多いため、まずは自分のお店に合う商品を探し、店頭で反応を見ながら追加発注していくことができます。
これからショップを始めたい方や、仕入れの失敗を減らしながら商品ラインナップを広げたい方は、スーパーデリバリーを活用してみてください。
(文・写真:染谷 昌利)




