
2026年の秋冬シーズンに向けて、仕入れの計画を立て始めた方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スーパーデリバリーの2025年4月から2026年8月までの受注データをもとに、秋冬に関連する24のキーワードについて「いつ売れ始め、いつピークを迎えるのか」を分析しました。グラフはいずれも、期間中のピーク月を100とした指数で受注金額と受注会員数の推移を表しています。あわせて、各キーワードで実際に受注の多かった商品の傾向もご紹介します。売り場の計画づくりと発注タイミングの判断にお役立てください。
防寒・あったか商材:10月に急伸、11月がピーク
まずは秋冬の主役となる防寒・あったか関連の11キーワードです。結論から言うと、このグループはほぼすべて「9月に立ち上がり、10月に急伸、11月にピーク」という共通のカーブを描きます。11月のピーク時に間に合わせるには、店頭に並べたい商品を8月下旬から9月のうちに確保しておく必要があります。それでは、キーワードごとに細かい違いを見ていきましょう。
【秋冬の動き1】「ニット」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

ニットは秋冬ファッションの中でも受注規模が最も大きいキーワードのひとつです。指数の動きを見ると、9月に43まで立ち上がり、10月には93とほぼピーク水準に到達。11月に100を迎えたあと、12月も93と高い水準を保ちます。10月から12月までの3ヶ月間が勝負の長い高原型で、立ち上がりの早さが特徴です。
受注額の上位には、ロムココーポレーションのデニム切替ニットカーディガン、ウィンウィンのビンテージ風デニム使いニットカーディガンやハイネックインナーニットなどが並びました。カーディガンとインナーニットの両輪で、羽織りものと重ね着需要の双方が動いています。
仕入れのタイミングは8月下旬〜9月前半:ニット
10月にはすでにピークの9割の受注が動いているため、9月後半では出遅れる可能性があります。8月下旬から9月前半のうちに主力商品を確保し、10月の需要急増に備えることをおすすめします。人気商品は10月中に完売することもあるため、気になる商品は早めの発注が安心です。
【秋冬の動き2】「ジャケット」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

ジャケットは防寒グループの中でもピークが遅めのキーワードです。10月に90、11月に98と高い水準が続いたあと、指数のピークは12月に訪れます。さらに年明けの1月も69、2月も60と、他の防寒キーワードが落ち着いたあとも受注が続きます。春物ジャケットの需要があるため、4月にも31と一定の水準を保つ、年間を通して動きのあるカテゴリーです。
受注額の上位には、Sans Souci 34+(サンスーシ)のドロスト付コクーンシルエットダウンジャケットのほか、LANDMARKやHARBOR SUPPLY(ARTISAN UNI株式会社)が扱うCARHARTT(カーハート)のワークジャケットが入りました。トレンドのワークテイストと、定番のダウン・中綿系が並走している構図です。
仕入れのタイミングは9月〜:ジャケット
10月から12月まで受注の山が長く続くため、9月中に一度目の仕入れを行い、売れ行きを見ながら11月に追加発注をかける二段構えが取りやすいカテゴリーです。真冬物のヘビーアウターは12月の受注も大きいため、他の商材より長めに販売計画を組めます。
【秋冬の動き3】「コート」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

コートは10月に68、11月に100、12月も92と、晩秋から年末にかけて受注が集中します。1月は39まで下がるため、ジャケットに比べると冬本番前に受注が固まる傾向がやや強めです。
注目したいのは受注額1位が丸十コーポレーションのフーディサイクルレインコートだった点です。防寒コートではなく、自転車通勤・通学向けのレインコートが最上位に入りました。2位以下もSans Souci 34+(サンスーシ)の撥水加工ステッチレスコートが続き、「コート」の売れ筋は保温性だけでなく撥水などの機能性で選ばれていることがうかがえます。雨の日対応の売り場づくりは、秋冬の隠れた提案テーマになりそうです。
仕入れのタイミングは9月〜:コート
11月のピークから逆算すると、9月中に主力を確保し、10月には店頭・オンラインで提案できる状態にしておくのが理想です。単価の高いカテゴリーのため、売れ筋の型・色を早めに見極め、11月の追加発注余地を残しておく計画をおすすめします。
【秋冬の動き4】「ブルゾン」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

ブルゾンのピークは11月ですが、1月も83、2月から3月も55を超える水準を保ち、さらに4月も37と、防寒グループの中では最も裾野の広いカーブを描きます。冬物に加えて、春先のシアー素材や薄手のブルゾンが動くためで、シーズンをまたいで売り場に置き続けられるカテゴリーです。
受注額の上位は、ワンズアークのミックスシープファースタンドブルゾン、Sans Souci 34+(サンスーシ)の撥水加工シームレスファイバーダウンブルゾン、アンナヴァンのボア×キルティングリバーシブルブルゾンなど。ファー・ボア・キルティングといった秋冬素材との組み合わせが上位を占めました。
仕入れのタイミングは9月〜:ブルゾン
11月のピークに向けて9月から仕入れを始めつつ、年明け以降も需要が続くことを見込んで在庫計画を立てられるカテゴリーです。売れ筋素材(ファー・ボア系)は他のキーワードとも重なるため、アウター全体の中でバランスを取りながら発注していきましょう。
【秋冬の動き5】「起毛」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

起毛は10月に68、11月に100、12月に96と受注が集中し、オフシーズンはほぼゼロ近くまで落ちる、季節性が非常にはっきりしたキーワードです。寒さが本格化してから動く実需型のため、売れる期間は短くても密度が濃いのが特徴です。
受注額の上位には、エムアンドエムソックスの日本製あったか起毛のブランケットソックスとふわふわ裏起毛レッグウォーマーが並びました。ほかにも裏起毛のスウェットやパンツなど、インナー・レッグ小物からボトムスまで、起毛アイテムはカテゴリー横断で動いています。
仕入れのタイミングは9月〜:起毛
10月の立ち上がりから12月まで一気に駆け抜けるカテゴリーのため、9月中に品揃えを固めておくのが理想です。実需期に追加発注をかけても人気商品は完売している可能性があるため、初回発注でやや厚めに確保しておく判断も有効です。
【秋冬の動き6】「ボア」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

ボアは起毛とほぼ同じカーブを描き、10月に66、11月に100、12月に96と冬に受注が集中します。今シーズンの売れ筋の特徴は、素材の組み合わせにあります。
受注額の上位を見ると、アンナヴァンのボア×キルティングリバーシブルブルゾン、泉衣料のボア×キルティング中綿ノーカラーブルゾンやシープボアボリュームスリーブジャケットなど、ボア単体ではなくキルティング・デニム・ナイロンなどとの異素材切替デザインが目立ちました。売り場でも「ボアの面積や組み合わせ」を切り口に提案の幅を出せそうです。
仕入れのタイミングは9月上旬〜:ボア
10月から11月のピークを見据え、9月上旬から仕入れを始めるのが効果的です。遅くとも9月中旬までに主力を確保し、10月の需要急増に備えましょう。
【秋冬の動き7】「ファー」を含む商品の動き(ファッションジャンル)

ファーは9月に35と防寒グループの中でも早めに立ち上がり、10月に82、11月に100とピークを迎えます。ファー小物やファー使いのアウターは秋のコーディネート提案の起点になりやすく、立ち上がりの早さはその表れといえます。
受注額の上位は、ワンズアークのミックスシープファースタンドブルゾンと、Sans Souci 34+(サンスーシ)のプードルファーリバーシブルベスト(ショート・ロングの両型)。リバーシブルで着回せる仕様や、シープ・プードルといった質感のバリエーションが支持されています。エコファー表記の商品も多く、素材への配慮を打ち出した提案がしやすい環境です。
仕入れのタイミングは9月上旬〜:ファー
9月から動き始めるため、8月末から9月上旬には仕入れ候補を固めておきたいカテゴリーです。10月の急伸に間に合わせることを最優先に、早めの発注をおすすめします。
【秋冬の動き8】「あったか」を含む商品の動き

「あったか」は商品名で暖かさを直接訴求するキーワードです。9月に21、10月に73、11月に100と、寒さの実感とともに一気に受注が伸びます。12月も89と高く、年内いっぱいが販売の中心です。
受注額の上位には、エムアンドエムソックスの日本製あったか起毛のブランケットソックス、ルシアンのあったか補整インナー、コモライフのあったかチタンのウォームバンド、イケヒコ・コーポレーションの極厚冬用ラグなどが並びました。衣料小物から補整インナー、ラグ・カーペットまでジャンルを横断しており、「あったか」は店内のあらゆる売り場で使える提案キーワードだとわかります。
仕入れのタイミングは8月下旬〜9月前半:あったか
10月には店頭で提案できる状態にしておくのがベストです。早い方は8月下旬、遅くとも9月前半から仕入れを始めることをおすすめします。人気商品は9月から10月にかけて完売することも考えられるため、気になる商品は受注が動き出す前に確保しておきましょう。
【秋冬の動き9】「ウォーマー」を含む商品の動き

アーム・レッグ・ネックなどの「ウォーマー」類は、10月に58、11月に100とピークを迎えます。1月も38と冷え込みが続く限り動きが残る、実需に忠実なカテゴリーです。
受注額の上位はエムアンドエムソックスがほぼ独占しており、日本製ウールのアーム&レッグウォーマー、バルキーウールのアームウォーマー(内側シルク)、絹&綿レッグウォーマー、シルク100%ネックウォーマーなどが並びました。日本製・天然素材(ウール・シルク・綿)という切り口が受注を集めており、ギフトや自分用の上質な防寒小物として提案しやすい売れ筋です。
仕入れのタイミングは8月下旬〜9月前半:ウォーマー
11月のピークに向けて、8月下旬から9月前半に仕入れを始めるのが効果的です。小物のため追加発注はしやすいものの、人気の色・サイズから欠けていくカテゴリーです。初回で色展開を揃えておくことをおすすめします。
【秋冬の動き10】「ブランケット」を含む商品の動き

ブランケットは9月に32、10月に64、11月に100と秋の深まりとともに伸びていきます。注目したいのは2025年5月にも31の山がある点です。ガーゼケットなど夏向けの薄手ブランケットや、ノベルティ・ギフト需要が季節を問わず動いており、完全な冬物ではないことがうかがえます。
受注額の上位は、パルマートのペコラブランケット、エムアンドエムソックスのあったか起毛のブランケットソックス、OPTIM(オプティム)のピュアコットン11重ガーゼブランケットなど。ほかにもサンリオやディズニーなどキャラクターもののブランケットが多数上位に入っており、ギフト・ノベルティとしての需要の厚さが特徴です。
仕入れのタイミングは8月下旬〜:ブランケット
11月のピークを見据え、8月下旬から9月前半に仕入れを始めるのが効果的です。キャラクターものや人気カラーは早期に完売しやすいため、ギフト提案を予定している場合は特に早めの確保をおすすめします。
【秋冬の動き11】「ひざ掛け」を含む商品の動き

ひざ掛けのピークは10月で、防寒グループの中では一足早く受注が固まります。9月時点ですでに46まで立ち上がっており、11月には63へと下がり始めます。オフィスや店舗の備品、贈答用など、寒さが本格化する前に準備を済ませる用途が多いためと考えられます。
受注額の上位には、センバドーのスワンネル3wayひざ掛け(シュナウザー・シマエナガ・プードルなど動物柄)、グロリアのアニマルブランケット、小栗のシープボアハーフケットが並びました。動物柄・キャラクター系のデザインが強く、実用品でありながら「柄で選ぶ」楽しさが受注を後押ししています。
仕入れのタイミングは8月中〜9月上旬:ひざ掛け
ピークが10月と早いため、仕入れも前倒しが必要です。8月中から9月上旬には主力を確保し、9月の立ち上がりに間に合わせましょう。防寒グループの中で最初に動くキーワードとして、秋冬売り場の先陣を任せられるカテゴリーです。
イベント・歳時記商材:本番の1〜2ヶ月前に仕入れのピークが来る
続いてはハロウィンからバレンタインまで、秋冬のイベント関連7キーワードです。このグループに共通するのは、受注のピークが店頭の販売本番より1〜2ヶ月早く訪れること。イベント当日から逆算するのではなく、「仕入れのピーク」から逆算して動くことが重要です。
【秋冬の動き12】「ハロウィン」を含む商品の動き

ハロウィンの受注ピークは9月です。本番の10月にはすでに43まで下がっており、店頭がにぎわう頃には仕入れはほぼ終わっています。また、4月にも37の山があり、これはお菓子の予約商品(4月20日締切など)の締切前需要です。そして注目すべきは、直近の2026年8月時点ですでに51まで立ち上がっていること。この記事を読んでいる今が、まさにハロウィン仕入れの本番です。
受注額の上位は、Wismettacフーズの予約ポッピングキャンディ、浴衣、水着のKANON(花乃音)の子供忍者スーツ(コスプレ)、ハナヤマのビンゴゲーム類など。ばらまき用のお菓子と仮装・パーティグッズの二本柱で構成されています。
仕入れのタイミングは8月中:ハロウィン
9月のピークに間に合わせるには、8月中の発注が必須です。翌年に向けては、お菓子類の予約商品が春に締切を迎えるものもあるため、4月頃の予約情報も見逃さないようにしましょう。
【秋冬の動き13】「カレンダー」を含む商品の動き

カレンダーの受注ピークは9月で、10月86、11月85と年内は高い水準が続きます。年末の売り場に並ぶ商材ですが、仕入れの主戦場は9月から10月。翌年版カレンダーの新商品が9月に発売されるタイミングに合わせて、受注が一気に動きます。2026年も5月から受注が徐々に立ち上がり、8月時点で58まで来ており、昨年と同じカーブをたどっています。
受注額の上位は、エムディーエスのシャチハタ連結数字スタンプ(万年カレンダー)と、新日本カレンダーの2026年度版・2027年度版カレンダー(ericや北岸由美などの人気イラストレーターもの)、古川紙工の予約販売ミニカレンダー・日めくりカレンダーなど。作家性のあるデザインカレンダーが受注を集めています。
仕入れのタイミングは8月下旬〜9月:カレンダー
9月の新商品発売と同時に受注が集中するため、8月下旬から予約・先行情報をチェックし、9月中に主力を確保するのが理想です。人気作家のカレンダーは早期に完売するため、毎年扱っているシリーズがある場合は特に早めの発注をおすすめします。
【秋冬の動き14】「クリスマス」を含む商品の動き

クリスマスの受注ピークは11月です。10月に76まで立ち上がり、11月に100を迎えたあと、12月には38まで急落します。街のクリスマスムードが最高潮になる頃には、仕入れの山はすでに過ぎているということです。また、4月から6月にかけて小さな山(11〜15)がありますが、これは春に締切を迎えるクリスマス商品の予約受注によるものです。
受注額の上位は、エヌアイエスフーズサービスのヌテラ ビーレディ(ウエハース菓子)、ビージーエムの受注生産クリスマス限定シール、ネオウィング ライフスタイル事業部(1号店)のヨガサンタシリーズ、SG Wonder zoneの完成クリスマスリースなど。ギフト菓子、限定文具、ディスプレイ用品まで幅広い商材が動いています。
仕入れのタイミングは9月後半〜10月:クリスマス
11月のピークに向けて、9月後半から10月前半に仕入れを進めるのが基本線です。加えて、受注生産・予約商品は春から夏に締切が設定されているものも多いため、こだわりの商品を扱いたい場合は半年前からの情報収集が効いてきます。
【秋冬の動き15】「正月」を含む商品の動き

正月商材のピークは11月で、12月も94とほぼピーク水準を保ちます。クリスマスが11月から12月にかけて急落するのに対し、正月は年末ギリギリまで受注が続くのが特徴です。クリスマス後の売り場切り替え用に仕入れるお店が多いためと考えられます。また、2026年7月に68という大きな山があります。これは9月発売商品の先行受注などによるもので、正月商材の仕入れ競争は夏からすでに始まっています。
受注額の上位は、前田染工の小風呂敷「お正月」、アルファのすみっコぐらしお正月マスコット(予約)、クレエのマトリョーシカねこのお正月など。干支・和柄の雑貨に加え、キャラクターものの正月マスコットが上位に入っているのが近年らしい傾向です。
仕入れのタイミングは9月〜10月(予約は夏から):正月
11月からの受注本格化に向けて、9月から10月に主力を確保しましょう。キャラクターものの予約商品は夏の時点で受付が始まっているため、確実に扱いたい商品は先行受注を活用するのが安心です。クリスマス後の売り場転換まで見据えて、12月の追加発注余地も残しておくと柔軟に対応できます。
【秋冬の動き16】「手帳」を含む商品の動き

手帳は他のキーワードとは異なる独特のカーブを描きます。ピークは年が明けた1月で、12月に88、1月に100、さらに3月にも91の第二の山があります。1月始まりと4月始まりの手帳需要がそれぞれピークを作っている形です。また、オフシーズンでも指数34を下回らず、年間を通して受注がある安定したカテゴリーでもあります。
受注額の上位は、レイメイ藤井のシステム手帳ダヴィンチ ロロマクラシック、DGのフロッキー立体デコシール、アビックスの母子手帳ケースなど。手帳本体に加えて、デコレーション用のシールやマスキングテープ、手帳スタンプが多数上位に入っており、「手帳を飾る」需要が本体と一緒に動いているのが大きな特徴です。手帳売り場にはデコ文具の併売が欠かせません。
仕入れのタイミングは10月〜11月(春需要は2月):手帳
年末年始の需要に向けては10月から11月に、4月始まり手帳の需要に向けては2月に仕入れるのが目安です。デコ文具は通年で動くため、手帳シーズンに合わせて拡充しつつ、年間の定番棚としても育てられます。
【秋冬の動き17】「バレンタイン」を含む商品の動き

バレンタインの受注ピークは1月です。10月に13、11月に23、12月に30とじわじわ立ち上がり、1月に一気に100へ。2月も74と本番直前まで受注が続きます。イベント商材の中では本番との時間差が最も短く、年末年始明けからの短期決戦型です。
受注額の上位は、エヌアイエスフーズサービスのヌテラ ビーレディ、Wismettacフーズのバレンタイン予約アンソンバーグ リカーアソート、巨泉の宇治抹茶チョコレートなど。予約型のギフトチョコが中心で、クリスマスと共通の商品(ヌテラなど)が両イベントにまたがって売れている点も見逃せません。
仕入れのタイミングは11月〜12月:バレンタイン
1月のピークに向けて、11月から12月のうちに予約・発注を済ませておくのが理想です。クリスマス商戦と時期が重なるため、年末の売り場計画の中にバレンタインの発注スケジュールをあらかじめ組み込んでおきましょう。
【秋冬の動き18】「チョコレート」を含む商品の動き

チョコレートは秋冬の食品物販の主役です。暑さが和らぐ9月(35)から受注が動き始め、11月に67の一つ目の山、そして1月に100のピークを迎える二段構えのカーブを描きます。一つ目の山は冬ギフト・クリスマス向け、二つ目がバレンタイン本番です。3月以降も40前後の水準がしばらく続き、販売期間の長さが魅力です。
受注額の上位は、People Treeのフェアトレード板チョコ(オーガニックミルク・ヘーゼルナッツなど)が予約受注で多数を占め、鈴商のダークチョコレート アサイー&ブルーベリー、Wismettacフーズのアンソンバーグが続きます。フェアトレードやオーガニックといった背景のあるチョコレートが受注上位に並んでおり、価格だけでない付加価値提案が売れ筋の中心です。
仕入れのタイミングは9月〜(予約は夏から):チョコレート
気温が下がり配送リスクが減る9月から仕入れを始め、クリスマスとバレンタインの二つの山に向けて在庫をつないでいくのが基本です。フェアトレード系の人気ブランドは夏の時点で予約受付が始まるため、確実に扱いたい場合は予約の活用をおすすめします。
通年で動く定番キーワード:秋冬はさらに伸びる
最後は、季節を問わず受注があり、秋冬にさらに伸びる3つのキーワードです。売り場の定番棚として年間を通して置きつつ、秋冬に拡充する、という使い方ができるグループです。
【秋冬の動き19】「保温」を含む商品の動き

「保温」のピークは11月ですが、オフシーズンでも指数39を下回らない、極めて安定した通年型キーワードです。理由は売れ筋の顔ぶれにあります。受注額の上位は、BISQUE(ビスク)の保温保冷弁当袋(モモンガ柄)、オーエスケーのセーラームーンステンレスボトル、トルネのペットボトルカバーなど、防寒衣料ではなくランチ・キッチン用品が中心。保温と保冷は表裏一体のため、夏も冬も動き続けるわけです。
仕入れのタイミングは通年+9月〜10月に拡充:保温
定番棚として年間置きつつ、11月のピークに向けて9月から10月に品揃えを厚くするのが効果的です。キャラクターものの水筒・ランチグッズは新学期需要とも重なるため、春先の動きも意識しておきましょう。
【秋冬の動き20】「眠」を含む商品の動き

「眠」関連商品も通年型で、オフシーズンでも指数55を下回りません。その中で11月に100のピークを迎えます。夜が長くなる秋から冬にかけて、眠りまわりの商品への関心が一段高まる形です。
受注額の上位は、アルファックスのFULUWAお医者さんの腰futon・膝futonシリーズ(日本製の就寝用クッション)、チャーリーの薬用入浴剤(医薬部外品)、アイマスクや枕などの安眠グッズです。就寝時の姿勢を支えるサポートクッションから入浴剤、アイマスクまで、「眠り」を切り口にした売り場は雑貨店でも構成しやすいテーマです。
仕入れのタイミングは通年+8月下旬〜9月に拡充:眠り
11月のピークに向けて、8月下旬から9月に品揃えを拡充するのがおすすめです。ギフト需要も見込めるカテゴリーのため、年末に向けてパッケージの良い商品を揃えておくと提案の幅が広がります。
【秋冬の動き21】「金木犀」を含む商品の動き

数年前に秋の香りとして一気に注目を集めた金木犀ですが、現在のデータを見ると、意外にも通年型に近いカーブを描いています。ピークは花の季節である10月(9月97、10月100)であるものの、オフシーズンでも指数40を下回らず、春から夏も安定して受注があります。トレンドの波は落ち着き、「秋の香り」から「定番の香り」へ定着した、と読むのが自然です。
受注額の上位は、日本香堂のかゆらぎスティック(お香)、乙女座スプリングの金木犀とシマエナガの長財布、カリス成城の金木犀フラワー、カネイシのミセスロイド防虫剤(金木犀の香り)など。お香・ハンドクリーム・ディフューザーといった香り雑貨に加え、防虫剤や財布まで、金木犀モチーフは幅広い商材に広がっています。
仕入れのタイミングは8月〜9月:金木犀
9月から10月の山に向けて、8月から9月前半に仕入れるのが目安です。定番化しているとはいえ、実際に花が香る9月末から10月は店頭での訴求力が最も高まる時期。季節の演出として売り場の一角に集めるだけでも効果的です。
【秋冬の動き22】「秋」「冬」を含む商品の動き


最後に、季節名そのものである「秋」「冬」です。両者はほぼ同一のカーブを描きます。8月に立ち上がり(秋21・冬15)、9月に一段上がり(秋52・冬44)、10月に9割近くへ(秋89・冬84)、そして11月に100。商品名に「秋冬」とまとめて表記される商品が多いため、2つのキーワードは実質的に同じ商品群を指しています。
受注額の上位も、ここまで紹介してきた各キーワードの顔ぶれが勢揃いします。ワンズアークのミックスシープファーブルゾン、エムアンドエムソックスのウールウォーマー類、アンナヴァンのボア×キルティングブルゾンなど。つまり「秋冬」検索の実態は防寒ファッションが牽引しており、秋冬の売り場づくりの主戦場がアパレル・ファッション雑貨にあることを裏付けています。
仕入れのタイミングは8月下旬〜9月前半:秋冬
10月にはピークの8割以上の受注が動くため、8月下旬から9月前半のスタートが基本です。人気商品は9月から10月にかけて完売することも考えられます。気になる商品は、受注が動き出す前に確保しておきましょう。
まとめ:2026年秋冬の仕入れカレンダー
24キーワードの受注データを分析した結果、2026年秋冬の仕入れの動き方は次のように整理できます。
| 仕入れ時期 | 対象キーワード | 受注ピーク |
|---|---|---|
| 8月中〜 | ハロウィン、カレンダー、ひざ掛け | 9月〜10月 |
| 8月下旬〜9月前半 | ニット、あったか、ウォーマー、ブランケット、金木犀、眠り、秋冬全般 | 10月〜11月 |
| 9月〜10月 | ジャケット、コート、ブルゾン、起毛、ボア、ファー、クリスマス、正月、チョコレート、保温 | 11月〜12月 |
| 10月〜12月 | 手帳、バレンタイン | 12月〜1月 |
全体を貫くポイントは3つです。第一に、防寒・あったか商材は11月がピークで、10月にはすでにピークの7〜9割の受注が動いています。店頭の実需より1ヶ月以上早く仕入れの山が来るため、8月下旬から9月の初動が結果を左右します。第二に、イベント商材は本番の1〜2ヶ月前が仕入れのピークです。ハロウィンは9月、クリスマスは11月、バレンタインは1月に受注が集中し、本番当日に近づくほど選択肢は減っていきます。第三に、正月やチョコレートのように、予約・先行受注が夏から始まる商材が増えています。確実に扱いたい商品ほど、予約情報のチェックが有効です。
この記事を公開している8月末は、ちょうどハロウィン・カレンダーの受注が立ち上がり、防寒商材の仕入れ適期が始まるタイミングです。データを参考に、貴店の売り場計画に合わせた仕入れスケジュールを組み立ててみてください。
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