秋冬シーズンは、乾燥していく空気とともに「ドライフラワー」がよく合う季節。

東京堂」が取り扱う、ドライフラワーブランド「大地農園(おおちのうえん)」の「2023年秋冬内見会(展示会)」を訪問しました。

「大地農園」が提案する「ドライフラワー」の提案は、あらゆる空間やシーンに応じてバリエーションが豊富。デザイン性に優れたダイナミックな提案、日常で真似してみたいテクニックがちりばめられた提案、空間・ディスプレイに取り入れてみたいおしゃれな提案、トレンドを取り入れた提案、行事ごとにちなんだ提案と、暮らしや事業を彩る中でのヒントが見つかる提案が広がっています。

今回は、「大地農園 内見会」の様子をお届けします。ドライフラワーの仕入れと提案にお役立てください。

第25回大地農園内見会:「大地農園」2023年秋冬 内見会を訪問しました(東京堂/展示会)ドライフラワー・プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワー・ドライフラワーの専門メーカー「大地農園」

「大地農園」は、プリザーブドフラワーとドライフラワーを専門的に取り扱う企業です。世界中のいろいろな草花などの花材を大地農園の工場で製造加工して販売しています。

ドライフラワーやプリザーブドフラワーの提案は多岐に渡り、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」でも「東京堂」をはじめ、花材を取り扱う専門企業の多くが「大地農園」の商品を提案されています。

「大地農園」2023年内見会の様子をお届け

「大地農園 2023年内見会」の様子をお届けします。ドライフラワーなどを取り入れた提案の中には、暮らしを彩るトレンドのヒントも垣間見えます。秋冬シーズンの提案にお役立てください。

Neutral Swing(ニュートラルスウィング)大人っぽく、柔らかな色合いの提案

「Neutral Swing(ニュートラルスウィング)」大人っぽい中間色の花を基調に、のびやかで動きのある素材で変化をつけた新感覚のギフトを提案します。

くすみカラーの柔らかな雰囲気のスタイリングがトレンド。マットなカラーが愛らしいピンクのかすみ草や、ミスティーピンク(淡くやわらかな)アジサイなどが合わさった優しい印象のアレンジメントです。

昨年まではトレンドの韓国インテリアなどに馴染みの良い、白や生成りなどの色合いのアレンジメントや、同じトーンのカラーで全体的に統一させたアレンジメントが主流でした。今年はそこに差し色(ポイントカラー)で少し明るめな花材を取り入れることで、昨年よりもほのかにあたたかみの感じられるアレンジメントが注目されそうな予感がします。

ガーランドやハンギングなど吊り下げディスプレイ

ポリカーボネートのシリンダーにドリルで穴をあけ、アレンジメントを通して吊り下げディスプレイをされている例。空調の風よけなどにもなるので、ドライフラワーの持ちがよさそう…と思わず見入ってしまいました。ドライフラワーだけでなく、LEDライトを入れてみたり、他の使い方などにも使えそうなテクニックだと思いました。

レースリボンにドライフラワーをカットしたものを括りつけてつくる飾り。壁面に飾ったりすると空間にやわらかでかわいらしい印象をもたらしそうです。

かすみ草はアレンジメントの立役者であり、主役

かすみ草といえば、これまでアレンジメントの名わき役的な存在だったのですが、近年、人気が増し…フラワーアレンジメントの主役となりつつある場面が増えています。

画像は、かすみ草をベースとしながら、他の花材が調和するようにバランスしたフラワーアレンジメントの例。

かすみ草がアレンジメントの中に、ふんだんに取り入れられることによって、やさしく柔和な印象になります。

ニュートラルカラーも加わった、かすみ草の提案。

テーブルフラワーや棚置きのフラワーの提案。かすみ草でアレンジメント全体の形をつくり、ポイントカラーとして花材を入れて華やぎをプラス。かすみ草ならではの可憐なアレンジメントが素敵です。

ブルーを基調としたフラワーアレンジメント。こちらにもアジサイなどと一緒に全体をかすみ草で彩ることで、トレンド感が演出されています。

Harvest Time(ハーベストタイム)紅葉の秋、やっぱり温かみのあるカラーが落ち着く

トレンドカラーを取り入れたフラワーアレンジメントも素敵だけれど…やっぱり秋は紅葉の季節。こっくりとした秋らしさの感じるカラーリングは落ち着きます。銀杏や紅葉の見ごろがなんとなく、温暖化の影響もあって近年例年よりも遅い傾向に感じます。気が付けば、日常に追われてて年末に…。秋を楽しむ余裕もなかったな…ということはありませんか?

季節感の感じる提案をゆとりをもって提案するなら、ドライフラワーやアーティフィシャルフラワーなどをディスプレイに導入することで、ディスプレイシーンや空間演出のテーマに合わせて、いち早く提案ができます。

華やぎのある空間には「パンパス」は欠かせない

ボリュームやダイナミックさを提案するディスプレイには、秋冬シーズンも継続して「パンパス」が人気です。

ブライダルやイベントなどフォトジェニックな空間には、パンパスを使ったダイナミックなアレンジメントがよく映えます。土台の円形のポールも受注生産などで対応されているそうです。

空間に取り入れやすいグリーンの提案もバリエーションが増える

ドライ”フラワー”というだけあって、お花の印象ばかりに目が行きがちですが、ドライには、グリーンもあります。

色合いも素材のカラーを生かしたものが多く、グリーンにおいては、アーティフィシャル、ドライフラワー、生花と…見分けがつきにくいものも多くなってきているな…という印象があります。

利用用途や扱い方、設置場所などの特性に応じて、アレンジメントの花材も選べる時代となり、お花の表現のカタチが広がっているなと感じます。

クリスマスは手作りワークショップを提案してみよう

クリスマスといえば、リースにツリー。ドライフラワーのリースならではの良さや雰囲気があるな…と思います。

ツリーの表現もいろいろ、グリーンをツリーの形状に仕立ててハンギングすることで、ミニツリーが完成。いくつも壁面などに並べるのも素敵だなと思いました。

素材を合わせて、棚やテーブルツリーの提案、ガラスのツリーの形状の中にグリーンを入れて、おしゃれなインテリア提案もおすすめ。

ブッダナッツはほどよく開いた部分に木の実やグリーンを入れて、オリジナルのインテリアが作れるので人気。

吊るして飾るとおしゃれでかわいいクリスマスオーナメントが完成します。

大きな松かさも、上に帽子をかぶせるように木の実や、グリーンを添えると雰囲気が増します。

秋冬シーズンに向けて8月頃から商品提案が充実していきます。お早めのチェックがおすすめです。

しめ縄は「お正月飾り」から「春待ち飾り」へと昇華

日本のお正月はあっという間に過ぎていきます。せっかく作ったしめ縄飾りも、お正月が過ぎれば処分…ではもったいないですよね。「大地農園」の内見会では「春待ち飾り」という提案もされていました。

お正月から立春あたりまでを目安に、春を待ちわびながら楽しみの広がる飾りの提案。いつもより長く飾りを大切に楽しむのも、ていねいな暮らしの提案のひとつとしておすすめです。

ドライフラワーならではのあたたかみの感じられるしめ縄飾りは、どれも素敵でした。

創造力をかき立てる、わくわくするような提案をしよう

秋冬シーズンのディスプレイの主役といえば、お花もですが木の実。今年もコロンとかわいらしい木の実がたくさん提案されていました。

オリジナルのリースづくりや、ハンギングツリーなど、秋冬シーズンは自分で何かを作って表現することが楽しくなる頃です。

「大地農園」の木の実やドライフルーツなどの提案がわくわくするような木箱に入っていて、思わず写真におさめてしまいました。「オリジナルのリースが作れます」と書いてあったら、思わずどれにしようか選んでしまいそうだな…と思いながら見つめていました。

秋らしい空間の演出にドライフラワーを取り入れてみよう

今回は、「大地農園」の内見会を訪問しました。ダイナミックなアレンジメントから、自分でも手作りで真似してみたいアレンジメントまでいろいろな提案が広がっていました。

秋はドライフラワーがよく合う季節。この機会にぜひチェックしてみてください。