オイルを生で摂る習慣はありますか?
体によい油は積極的に摂りたいけれど、生で使う機会はあまり多くない。そんな方も多いのではないでしょうか。

けれど、オイルの中には、加熱に弱く、そのまま使うことで持ち味が生きるものもあります。シンプルな食べ方で比べてみると、色合いはもちろん、風味の立ち方や口当たりにもそれぞれ違いがあり、素材や製法によって印象が大きく変わることが分かります。

今回ご紹介するのは、ミトクが取り扱うオーガニックオイル4種類です。
アボカド、アマニ、パンプキンシードと、原料の異なるオイルを比べながら、それぞれの特徴や味わいの違いをご紹介します。

ミトクとオーガニックオイルについて

今回ご紹介する4種類のオイルは、オーガニック食品や自然食品の輸入・販売を手がけるミトクが扱う品です。

ミトクは、世界各地の生産者と向き合いながら、素材や製法にこだわりのある食品を日本の食卓に届けてきた会社です。オーガニックやフェアトレードといった考え方が今ほど一般的でなかった頃から、「安心して食べられること」や「自然なおいしさ」を大切にしてきました。こうした考え方は、今回ご紹介するオイルにも通じています。

今回の4種類は、ミトクが国内で展開するイタリア発のオーガニックオイルシリーズ「テラ ドンブラ」の商品です。アボカドオイル、アマニオイル低温圧搾タイプ、パンプキンシードオイルは低温圧搾タイプ、アマニオイル精製タイプは、色や味、香りのクセを抑えて続けやすくした精製タイプです。原料の違いだけでなく、低温圧搾や精製といった製法の違いによっても、色合いや風味、口当たりにそれぞれ個性が生まれます。

毎日の食卓に取り入れやすいことはもちろん、素材そのものの持ち味を楽しめるのも、こうしたオイルの魅力のひとつです。ここからは、4種類それぞれの特徴や、実際に食べ比べて感じた印象をご紹介します。

まろやかなコクと美しい色合いが魅力|アボカドオイル

【掲載商品】アボカドオイル 229g(250ml)【オーガニック】アボカドオイル 92g(100ml)【オーガニック】

ケニアの豊かな自然で育ったアボカドの果実を、低温で圧搾したオーガニックのアボカドオイルです。アボカドは「森のバター」とも呼ばれ、コクがありながらクセが少ないのが特長。フルーティーな香りと、ナッツを思わせるクリーミーで濃厚な味わい、美しいエメラルドグリーンの色合いが魅力です。そのまま楽しむのはもちろん、炒め物などの加熱調理にも使いやすく、毎日の食卓に取り入れやすい一本です。

商品情報

■商品名:オーガニックアボカドオイル

■原材料:有機食用アボカド油

■内容量:229g(250ml)、92g(100ml)

■保存方法:直射日光・高温多湿を避けて保管

■原産国:イタリア

■賞味期限:製造後18ヶ月

試してみた感想

まず目を引いたのは、黄みを帯びたオリーブグリーンの色合いです。小皿に出してみると、透明感と輝きがあり、食卓が少し華やいで見えます。

香りは控えめですが、ほのかにアボカドの風味を感じ、やわらかく自然な印象です。

まずはバゲットにつけてみると、口の中にアボカドの風味が広がり、コクはあるのに重くなく、むしろ軽やかな口当たりです。ナッツを思わせるようなコクも感じられます。後味にはほんのりスパイシーさや苦みもあり、複雑さと奥行きがあります。食べたあとにも、アボカドらしい風味の余韻がやさしく残り、アボカド好きにはたまらないおいしさです。

無糖ヨーグルトに合わせると、アボカドの風味とコクがやわらかく広がり、ヨーグルトのまろやかさとよくなじみます。意外性がありながら、相性のよさを感じるおいしい組み合わせです。これまでヨーグルトにオイルをかける習慣はありませんでしたが、非加熱で味わいたいオイルを、日々の食事に無理なく取り入れる方法として、とてもよい食べ方だと感じました。

個性ある風味をしっかり楽しめる|アマニオイル 低温圧搾タイプ

【掲載商品】アマニオイル 低温圧搾タイプ 229g(250ml)【オーガニック】

現代人に不足しがちなオメガ3(αリノレン酸)を含んだ、コールドプレス(低温圧搾)製法の有機アマニオイルです。低温圧搾ならではの、味わい深いコクと風味豊かな香ばしい香り、マイルドな口当たりが特長。熱に弱いため加熱せず、料理にかけたり、ドレッシングに使ったり、そのままスプーンで取り入れたりと、生食で楽しむのに向いています。毎日の食卓に、素材本来の風味を取り入れたい方にもおすすめの一本です。

商品情報

■商品名:オーガニックアマニオイル 低温圧搾タイプ

■原材料:有機食用アマニ油

■内容量:229g(250ml)

■保存方法:直射日光・高温多湿を避けて保管。開封後は冷蔵庫で保存し、お早めにお召し上がりください。

■原産国:イタリア

■賞味期限:製造後15ヶ月

試してみた感想

まず目を引いたのは、その鮮やかなオレンジ色です。小皿に出してみると明るい色合いで、印象に残る美しさです。

香りには、アマニオイルらしい香ばしさがあります。ふわっと立ちのぼる風味に、このオイルならではの個性を感じます。 まずはバゲットにつけてみると、アマニオイルの風味がしっかりと際立ちます。口当たりはさらっとしていて軽やかですが、しっかりした苦みとスパイシーな風味が重なり、個性のある味わいが楽しめます。独特の風味がありながら、不思議とあとを引くおいしさです。

無糖ヨーグルトに合わせると、口当たりはさらっとして、さわやかな印象です。バゲットで食べたときほどアマニオイルの個性は前に出ず、ヨーグルトのまろやかさと自然になじんでいます。アマニオイルを取り入れたいけれど少し苦手意識があるという方にも、これなら大丈夫かもしれないと感じました。

クセが少なく、毎日に取り入れやすい|アマニオイル 精製タイプ

【掲載商品】アマニオイル 精製タイプ 229g(250ml)【オーガニック】

現代人に不足しがちなオメガ3(αリノレン酸)を含んだ、有機アマニオイルです。フィルターにかけて苦味成分(リグナン)を取り除くことで、色・味・香りのクセを抑え、飲みやすく仕上げているのが特長。熱に弱いため加熱せず、そのまま使ったり、料理にかけたりして楽しむのに向いています。アマニオイルを取り入れたいけれど、独特の風味が少し気になるという方にも試しやすい一本です。

商品情報

■商品名:オーガニックアマニオイル 精製タイプ

■原材料:有機食用アマニ油

■内容量:229g(250ml)

■保存方法:直射日光・高温多湿を避けて保管。開封後は、冷蔵庫で保存しお早めにお召し上がりください。

■原産国:イタリア

■賞味期限:製造後15ヶ月

試してみた感想

まず目を引くのが、無色透明の見た目です。低温圧搾タイプの鮮やかな色合いとは対照的で、同じ原料でも、製法によってここまで表情が変わることに驚かされます。

香りは控えめで、アマニオイルらしさは感じますが、強いクセはありません。香ばしさやスパイシーさも穏やかで、全体としてやさしい印象です。

まずはバゲットにつけてみると、クセが強くない中にも、奥の方にアマニらしい個性がほのかに感じられます。苦みやスパイシーさは控えめですが、ほんのり青みを思わせるような風味があり、それがかえってあとを引くおいしさにつながっています。

無糖ヨーグルトに合わせると、さらっとした口当たりで、ヨーグルトと自然に溶け合うようになじみます。アマニオイルのクセはほとんど感じられません。アマニオイルに苦手意識がある方でも、これなら試しやすいのではないかと感じました。

濃厚な色合いとクリーミーなコクが印象的|パンプキンシードオイル

【掲載商品】パンプキンシードオイル 229g(250ml)【オーガニック】パンプキンシードオイル 92g(100ml)【オーガニック】

かぼちゃの種子を丁寧に低温圧搾した、オーガニックのパンプキンシードオイルです。香ばしい香りとクリーミーなコクが特長で、料理の味を引き立てながら、深みのある風味を添えてくれます。サラダにかけるのはもちろん、スープやアイスのアクセントにも使いやすく、いつもの一皿に少し変化を加えたいときにもぴったり。熱に弱いため加熱せず、そのままの風味を楽しむのに向いている一本です。

商品情報

■商品名:オーガニックパンプキンシードオイル

■原材料:有機食用かぼちゃ種子油

■内容量:229g(250ml)

■保存方法:直射日光・高温多湿を避けて保管

■原産国:イタリア

■賞味期限:製造後15ヶ月

試してみた感想

まず目を引いたのは、驚くほど濃い色合いです。小皿に出してみると、深い茶色に濃いグリーンが重なったように見え、縁のあたりにはグリーンが強く出ています。4種類の中でもひときわ印象に残る、存在感のある色合いです。

香りは独特の香ばしさがやさしく広がります。強いクセはなく、ナッツやかぼちゃを感じさせる素朴な香りです。

まずはバゲットにつけてみると、クリーミーでコクのある味わいが広がります。やわらかな口当たりで、尖った印象はなく、苦みや渋み、スパイシーさも強くありません。ほのかに、かぼちゃらしいほっこりした余韻も感じられる気がします。

無糖ヨーグルトに合わせると、クセの少なさがより分かりやすく、見た目の印象に反してとても食べやすく感じます。ヨーグルトのまろやかさにオイルのコクとクリーミーさが自然になじみ、かぼちゃを思わせる風味もやわらかく広がります。見た目の印象は濃厚ですが、味わいはやさしく、とてもおいしい組み合わせだと感じました。

色も味わいも異なる、4つの個性を楽しめるオイルたち

今回取り上げた、ミトクが扱うテラ ドンブラのオーガニックオイル4種類は、どれも同じオイルでありながら、色合いも味わいも驚くほど印象が異なりました。

まろやかなコクと美しい色合いが魅力のアボカドオイル。

個性のある風味をしっかり楽しめる、アマニオイル 低温圧搾タイプ。

クセが少なく、毎日の食事にも取り入れやすいアマニオイル 精製タイプ。

そして、濃厚な色合いとクリーミーなコクが印象的なパンプキンシードオイル。

シンプルな食べ方で比べてみると、それぞれの違いがより分かりやすく、オイル選びの面白さを改めて感じました。

どのオイルにも共通していたのは、素材そのものが持っているおいしさがしっかり感じられたことです。オーガニックならではの自然な風味や、原料の違いがそのまま個性として表れていて、シンプルに味わうほど、その良さが伝わってきました。

オイルというと、炒め物や揚げ物など、加熱調理に使うものという印象もありますが、そのまま楽しむことで見えてくる魅力もあります。パンやヨーグルトに少し添えるだけでも、香りやコク、余韻の違いが感じられ、いつもの食卓にさりげない変化を加えてくれました。

体によい油を取り入れたいけれど、ついつい使いこなせずに余らせてしまう。そんなときは、毎日の食生活に取り入れやすいシンプルな食べ方から試してみるのもよさそうです。

ぜひ、自分の好みに合う一本を見つけてみてください。

(文・写真:柴田幸恵)