岸和田ビールは、大阪府岸和田市で50年にわたり鏡板の部品製造を手がけてきた「北海鉄工所」が手がけるクラフトビールです。

長年培ってきた鉄の加工技術を活かし、自社設計・自社製造の設備でビール醸造をスタート。

「白鐵(しろがね)」「鐵工(てっこう)」「黒鐵(くろがね)」と、鉄にちなんだネーミングが印象的です。

今回は、そんな岸和田ビールの定番3種を飲み比べてみました。

岸和田ビール 白鐵(しろがね)ライトエール

岸和田ビール 鐵工(てっこう)小麦エール

岸和田ビール 黒鐵(くろがね)ブラウンポーター

白鐵(しろがね)ライトエール

[商品情報]岸和田ビール 白鐵(しろがね)ライトエール

白鐵は、3種の中で最も軽やかな味わいのライトエールです。

飲んでみた感想

色合いは薄めで、うっすらと濁りのある優しい見た目。香りは控えめで、口に含むとだいぶ軽い飲み口です。苦味はゼロではないものの、普段からビールを飲む方にとってはほぼ感じないレベル。後味もあっさりと消えていきますが、水っぽさはなく、ちゃんと「ビール」として成立しています。

クラフトビールというと味が濃くて料理と合わせにくい印象を持つ方もいるかもしれませんが、白鐵ならどんな料理にも自然に寄り添ってくれそうです。ビールが苦手な方への入門としてもおすすめの一杯です。

鐵工(てっこう)小麦エール

鐵工は、小麦麦芽を50%以上使用した小麦エールです。カスケードホップとシムコーホップを使用しており、華やかな柑橘系の香りが特徴です。

飲んでみた感想

見た目は透き通った色合いで、小麦エールとしては濁りが少なめ。香りにはほのかにバナナのようなニュアンスと、ホップ由来の柑橘っぽさが感じられます。一口目はあっさりとしていながら、苦味は控えめでちょうどいい塩梅。後味はすっきりさわやかで、キレのよさが印象的です。

少し温度が上がると全体的に味わいが引き立ってきて、より豊かな表情を見せてくれます。普段ビールを飲む方にもクラフトビール好きの方にも幅広くおすすめできる、バランスの取れた一杯です。

黒鐵(くろがね)ブラウンポーター

黒鐵は、ローストモルトとカラメルモルトをブレンドしたブラウンポーターです。

飲んでみた感想

しっかりとした黒色で、光にかざしても透けないほど。香りはコーヒーのようなロースト感があります。「見た目が黒いから重そう」と思いきや、口に含むと意外なほど軽い飲み口です。ロースト感はしっかりあるものの苦味はそこまで強くなく、重くないけれど厚みのある味わい。ほのかにカラメルの甘さも感じられます。

後味はスッと消えていき、コーヒー感が口に残ることもありません。「黒ビールが苦手な方にも飲みやすい」という公式の言葉に偽りなしの一杯です。

鉄工所の技術が生んだ、飲みやすさが光る3本

岸和田ビールの3種を飲み比べてみました。共通しているのは、どれも飲みやすさを大切にしている点。軽やかな白鐵、バランスのいい鐵工、意外と軽い黒鐵と、それぞれキャラクターは違いますが、クラフトビール初心者から愛好家まで楽しめるラインナップです。

鉄工所ならではのものづくりの精神が、ビールの丁寧な味わいにも表れていると感じました。

(文・写真:でこい)