近年、日本を訪れる外国人観光客は急増中。小さな個人商店では「免税店」になれないと思っていませんか?実は、ちょっとした申請だけで、店舗規模の大小を問わず、免税店になれるんです。今回は免税店になるためのステップをお伝えしていきます。免税店の申請をしてお店のインバウンド対策をはじめましょう。

私のお店も免税店になれますか?「免税店とは?」

免税店とは…外国人観光客などの非居住者に対し特定の物品を一定の方法で販売する場合、消費税を免除して販売できる店舗のことを「免税店」と呼びます。消費税課税の事業者であれば申請できるので、大手企業だけではなく個人事業主の小さなお店でも免税店申請ができます。

免税店になるための3つのステップ

まず、免税販売には税務署の許可が必要です。

【STEP1】申請条件を確認する
あなたのお店が免税店としての申請条件を満たしているか確認しましょう。免税販売手続きに必要な人員や場所、過去の納税状況などの条件があります。
【STEP2】税務署に申請する
税務署に免税販売の許可申請をしましょう。事業者が納税地を所轄する税務署に「輸出物品販売場許可申請書」などを提出します。
【STEP3】審査に通過すれば、あなたのお店も「免税店」です。

[免税店申請に役立つリンク集]
・消費税免税店サイト(運営:国土交通省 観光庁)
国土交通省が運営する免税店事業者のための情報サイト。訪日外国人の消費動向データや、各種免税手続きの多言語シートもダウンロードできます。
・免税店.jp(運営:一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会)
免税店支援の総合情報サイト。免税店の申請方法や、免税店になった後も役立つ情報を発信。無料の会員登録でより詳しい情報や各種サービスが利用できます。

免税店になるメリットとは?

免税は外国人観光客だけではなくお店にとってもメリットがたくさんあります。

来店のきっかけにつながる

「TAX FREE」をきっかけに、お店の魅力を伝えるチャンスが到来。あなたのおもてなしが日本旅行の思い出の1ページになるはず。近隣の競合他店との差別化にもつながります。2014年10月からは、消耗品を含むほぼ全ての商品が免税対象となりました。

客単価が上がるきっかけにつながる

単価が高めのこだわり商品も「免税だから購入しよう」と決断を後押し。「あと○円購入すれば免税対象額になるから」と抱きあわせ購入も見込め、客単価の増加が期待できます

顧客ターゲットの幅が広がる

国内のお客様に加え、ターゲットが世界に広がります。商店街ぐるみで免税化すれば、エリアの魅力もアップ。地域の名産品をアピールするなど、地域活性にもつながります。

外国語ができなくても大丈夫…?これだけはやっておきたい3つの「おもてなし」

外国語で上手に接客できなくても大丈夫。おもてなしの姿勢や少しの準備で、お店の印象や売上は変わります。

POPなどを活用して伝えよう!

まず何からはじめよう…とお悩みの方は気持ちを伝えるPOPを作ることからスタートしましょう。

【参考事例1】いらっしゃいませを伝えよう

皆さんは海外旅行に行き、日本語を見た時に安心感を覚えることはありませんか?POPは「いらっしゃいませ」の気持ちをお客様の言葉で簡単に伝えられる強い味方です。対応が可能なクレジットカードの種類や、「○○語を話せるスタッフがいます」なども、外国人観光客を呼び込む強みに。積極的に案内していきましょう。

【参考事例2】英語の商品説明を用意しよう

日本の伝統工芸や食材、使い方が分からないキッチン用品、化粧品の成分など、外国語で説明できなくても、代わりにPOPがお客様をおもてなししてくれます。外国人観光客へおすすめの商品に、まずは英語でPOPをつけてみましょう。

【参考事例3】注意書きなど…伝えるべきマナーは多言語で伝えよう

注意書きを一つの言語だけで書くと、その国の方だけを注意しているように受け取られる可能性も。必ず複数の言語を用意しましょう。「マナーが悪い」と嫌な顔をするだけでは何も解決しません。文化の違いや守ってほしいお願いは、POPを活用して上手に対応していきましょう。

スマートフォンやiPadでかんたん!クレジットカード決済の導入

日本円に両替をしなくても買い物を楽しめる!クレジットカード決済希望のお客様の、販売の機会損失をなくしましょう。

外国人観光客の決済方法として、もっとも使われているのがクレジットカード。諸外国はクレジットカードの利用率が高く、日本での現金の両替所がまだ少ないため、需要が高まっています。初期費用・手数料・審査などの問題で導入が難しいイメージだったクレジットカードが、モバイルカード決済サービスの登場で簡単に導入が可能になりました。年々、海外からの旅行者数が増加しています。この機会にあなたのお店でもクレジットカード決済を導入してみましょう。

<<クレジット決済導入のメリット>>
・手持ちの現金を心配することなく、ショッピングできることで、購買意欲をあと押し
・こだわり商品や伝統工芸品など、高価な商品も手に取られやすくなる
・入口で対応が可能なカードを掲示すれば、入店数もアップ

[お得なクレジット決済導入キャンペーンのご案内リンク]
・スマホやタブレットがPOSレジになる「Square」
初期費用、月額固定費なし!クレカ導入も手軽にできます!卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」×「Square」連携サービスのご案内です。

外国語ができなくても、気持ちを伝える努力はしよう

言葉が通じないからといって苦手そうな対応をされては、楽しい思い出は残りません。「また日本に、あなたのお店に来たい」と思ってもらえるようおもてなしの気持ちを伝えましょう。

【事例1】外国語が話せなくて困った!

【実例2】お会計の手段がわからない…

[動画提供元]
・沖縄インバウンド.net(一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー)

来日スケジュールを把握して、外国人観光客を対応する準備をしよう

日本観光に人気の時期はいつでしょうか?外国人観光客の来日スケジュールを把握して、接客の準備や販売戦略を立てましょう。

観光に人気の「季節」は日本の「四季」にあり!来日スケジュールを把握しよう!

外国人観光客の推移グラフ

国によって祝日に違いはありますが、やはり人気は「桜シーズン」「夏休み」「紅葉シーズン」「クリスマス休暇」です。近隣アジア圏からは短期の休暇でも旅行しやすいため、年間を通して一定の来日数があります。一方欧米では、好きな時期にまとまった休暇を取ることが多いため、長期滞在になる傾向が。中でも夏のバカンスシーズンと、11月後半のサンクスギビングデーからクリスマス休暇にかけての来日が多いようです。
また、暑い国は夏の日本よりも冬の「雪」の人気が高いなど、さまざまな観光需要があるようです。

月別で見る!来日スケジュール

<<1月>>
観光客数(2016年度):1,852千人
1月1日…お正月
1月28日を含む7連休…春節(旧正月)

<<2月>>
観光客数(2016年度):1,891千人

<<3月>>
観光客数(2016年度):2,010千人

<<4月>> ※桜シーズン※
観光客数(2016年度):2,082千人
4月4日…清明節[中国・台湾・香港 など]
4月13日~15日前後…ソンクラーン[タイ]

<<5月>>
観光客数(2016年度):1,894千人
5月1日を含む3連休…労働節[中国・台湾・香港・シンガポール など]
5月30日を含む3連休…端午節[中国・台湾・香港 など]

<<6月>>
観光客数(2016年度):1,986千人
6月25日・26日断食明け休暇[イスラム教圏]※毎年日程変動します

<<7月>> ※夏休み※
観光客数(2016年度):2,296千人
バカンスシーズン[欧米各国]

<<8月>>
観光客数(2016年度):2,049千人

<<9月>>
観光客数(2016年度):1,918千人

<<10月>> ※紅葉シーズン※
観光客数(2016年度):2,136千人
10月1日を含む7連休…国慶節※中秋節とつなげて大型連休に
10月4日…中秋節・秋夕[中国・台湾・香港・韓国]

<<11月>>
観光客数(2016年度):1,875千人
第4木曜日…サンクスギビングデー[アメリカ]※クリスマスとつなげて大型連休に

<<12月>> ※クリスマス※
クリスマス・年末年始休暇

[参照元資料]
・日本政府観光局(JINTO)国籍/月別 訪問外客数

 

 

 

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