雑貨屋さんの開業は、夢を叶えるワクワクする一歩です。でも、「お客さんが来てくれるかな?」という不安も感じますよね。この記事では、SNSを使って雑貨屋さんをたくさんの人に知ってもらい、愛されるお店を作る方法をわかりやすくお伝えします。
開業前に準備することや、ブログやSNSでどんな内容をどんな順番で投稿すればいいかを、初心者でも安心して実践できるようにまとめました。
どの雑貨屋さんでも使えるアイデアを、ご紹介します。失敗が心配でも、このガイドで自信を持ってSNSを始めましょう!
開業前から準備しておきたいこと

SNSで素敵なお店をアピールするには、まず準備が大切です。お店の雰囲気や、どんな人に喜んでほしいかをしっかり考えます。
お店の「個性(コンセプト)」を決める
コンセプトを決めることはなぜ大切?
お店の「どんなお店か」をはっきりさせると、お客さんに覚えていただきやすくなります。また、コンセプトと同時に発信のスタンスも決めておくと情報発信のブレもなくなっていきます。
準備すること:
お店のコンセプトを考えます(例: 「北欧風の癒し雑貨のお店」「エコな手作り雑貨のお店」)。
ロゴやお店の色、文字のスタイルを決めて、SNSのアイコンや投稿に使います。
どんなお客さんに喜んでほしいか考えます(例: 若い女性、子育て中のママ)。
SNSの運用前の準備で失敗しないコツ: コンセプトを頻繁に変えると、フォロワーが「このお店、どんなお店?」と混乱します。一度決めたコンセプトを長く続けましょう。迷ったら、信頼できる人に「このコンセプト、魅力的?わかりやすいかな?」と聞いてみるのもいい方法です。
どのSNSを使うか選ぶ
どうして配信するSNSを選ばないといけないの?
お客さんがよく使うSNSを選ぶと、たくさんの人に届きます。あれもこれも全部と最初から欲張ると基本的に長続きしません。そのため、ある程度活用するSNSは絞り込んでおくことが大切です。
おすすめのSNS:
Instagram: 写真や動画で雑貨の魅力を伝えやすいです。かわいい写真が好きな人にぴったりです。
Twitter/X: 短いメッセージで最新情報を伝えたり、お客さんと気軽におしゃべりできます。
ブログ: お店のストーリーや思いをじっくり書けます。WordPressやnoteが使いやすいです。
SNS選びで失敗しないコツ: お客さんの年齢や好きなものに合わせて選びます(例: 女性向けに行うならビジュアルの訴求をしやすいInstagram、年配の人ならFacebookも検討など)。全部のSNSをやろうとすると忙しくて投稿が止まり、フォロワーが離れてしまいます。2つか3つに絞って、続けられるものを選びましょう。
アカウントを作って、最初の投稿を準備しよう

発信をする前にアカウントをととのえるのはどうして大切なの?
事業としてSNSをするならば、やっぱり第一印象と信頼構築は大切です。ちゃんとしたアカウントだと、お客さんが「このお店、信頼できそう!」と感じます。
準備すること:
SNSアカウントを作り、お店の名前(例: 「〇〇雑貨店」)を全部同じにします。
プロフィールに、お店のコンセプトや大まかな場所(例: 「東京の小さな雑貨屋」)、連絡方法(DMOKなど)を書きます。
最初に投稿する写真や文章を5~10個準備します(例: ロゴの紹介、お店の準備の様子)。
情報発信で失敗しないコツ: Canvaなど無料でスタートできるデザインツールで、かわいい画像を簡単に作れます。プロフィールが中途半端だと「このお店、大丈夫?」と思われるので、最初にしっかり完成させましょう。写真が暗かったり、情報が少なくならないように「ていねいに伝えること」を心がけましょう。
投稿の予定を立てよう
投稿のスケジュールを立てることはどうして大切なの?
毎日のように投稿することが定着するまでは「今週はこんなことを投稿していこう」というようにある程度スケジュールを立てることをおすすめします。 定期的に投稿すると、お客さんが「次は何かな?」と楽しみにしてくれます。
おすすめのペース:
Instagram: 週に3~5回(ストーリーズは毎日でもOK)。
Twitter/X: 毎日1~2回以上、最新情報をサクッと。
ブログ: 週に1回、お店の裏話をしっかり書きます。
失敗しないコツ: 忙しくても投稿を忘れないよう、HootsuiteのようなSNSの投稿予約ツールやアプリで投稿を予約するのもおすすめ。投稿が1ヶ月以上止まると、フォロワーが「もうやってないのかな?」と思うので、予定を立ててコツコツ続けていくことが大切です。
開業前から開業後までの投稿アイデア

SNSは、開業までの「ワクワクを伝える時期」、開業直後の「たくさん知ってもらう時期」、開業後の「お客さんと仲良くなる時期」に分けて投稿すると効果的です。それぞれの時期に何を投稿するか、順番に紹介します。
ワクワクを伝える時期(開業3~6ヶ月前)
目的: お店のことを知ってもらい、開業が楽しみになるようにします。
投稿する内容:
自己紹介: お店のコンセプトやオーナーの思いを伝えます(例: 「地元に癒しを届ける雑貨屋です」)。
準備の様子: お店の改装や商品選びの写真や動画をシェアします。
商品のチラ見せ: ちょっとだけ商品を見せて、興味を引きます(例: 「このマグカップ、近日入荷!」)。
地元とのつながり: 地元のイベントを紹介します(例: 「K市のマルシェに出ます!」)。
投稿例:
Instagram: お店の壁を塗る動画に「どの色が好き?」と質問を付けます。
Twitter/X: 「新商品が届いた!開業まであと〇日!」とカウントダウンします。
ブログ: 「なぜ雑貨屋を始めたのか」というストーリーを書きます。
ペース: Instagramは週3回、Twitter/Xは週5回、ブログは2週に1回。
失敗しないコツ: 投稿が売り込みばかりだとフォロワーが離れます。準備の裏話や楽しい内容を多めにしましょう。
たくさん知ってもらう時期(開業1ヶ月前~開業直後)
目的: 開業日をたくさんの人に知らせ、初めてのお客さんに来てもらいます。
投稿する内容:
開業のお知らせ: 開業の日時、場所、特別なキャンペーンを大きく伝えます(例: 「初日は全品10%オフ!」)。
内装やお店作りのプロセス: お店の内装が決まっていく様子や、準備の裏側をシェアします。これでフォロワーが「一緒に作ってるみたい!」と応援してくれます。
例1: 壁紙選び: 「お店の壁紙、どの柄がいいと思う?」と3つの候補を写真で投稿。フォロワーの意見を聞き、選んだ柄を後日紹介(例: 「みんなのおかげでこの花柄に決定!」)。
例2: 棚の設置: 棚を組み立てる動画をシェア。「この棚にはどんな雑貨を並べようかな?」と質問し、フォロワーのアイデアを募集。
例3: ディスプレイ作り: 商品を並べる様子をストーリーズで実況。「このコーナー、もっとかわいくするにはどうする?」とコメントを求める。
例4: 照明選び: 照明のテスト点灯の写真を投稿。「暖かい光とクールな光、どっちが癒される?」とアンケートを取る。
商品紹介: 人気の商品や限定品を詳しく紹介します(例: 「S県の手作りキャンドル、癒し効果バッチリです」)。
フォロワー特典: SNSをフォローしてくれた人に割引やプレゼントを用意します(例: 「フォロー画面を見せるとミニトート進呈!」)。
ライブ配信: Instagram Liveで店内の様子やオーナーの挨拶を見せます。「開業前夜、ドキドキしてるよ!」とリアルな気持ちを伝えると共感が生まれます。
投稿例:
Instagram: 開業日までのカウントダウン画像(例: 「あと5日!お店の看板がついたよ!」)。
Twitter/X: 「開業記念!先着50人にエコバッグプレゼント!」と拡散を促します。
ブログ: 開業イベントの詳細や、来店時の注意点(例: 「駐車場は近くのコインパーキングをご利用ください」)を書きます。
Instagramストーリーズ: 内装の進捗を毎日少しずつ更新。「今日はカウンター完成!次は何かな?」とワクワク感を共有。
ペース: Instagramは毎日、Twitter/Xは1日2回、ブログは週1回。
失敗しないコツ:
内装投稿の注意: 内装の写真や動画は明るく、雑貨屋の雰囲気が伝わるように撮ります。暗い写真や乱雑な現場だと「大丈夫かな?」と思われます。たとえば、壁紙選びの投稿なら、候補の柄をきれいに並べて撮影し、「どれが好き?」と聞くのが効果的です。
フォロワーとの対話: 内装プロセスでは、フォロワーの意見を取り入れると「私もお店作りに参加してる!」と感じてもらえます。でも、質問ばかりだと疲れられるので、1週間に1~2回に抑えます。
進捗の見せ方: 毎回同じような写真(例: 壁ばかり)だと飽きられるので、壁紙→棚→照明→ディスプレイと変化を見せます。進捗を「ストーリー」で小出しにし、完成形を「フィード」でドーンと公開すると盛り上がります。
失敗例を避ける: あるお店が内装の途中写真を投稿しすぎて「いつ開くの?」とフォロワーが待ち遠しすぎたケースがあります。内装投稿は週2~3回にし、開業日を毎回伝える(例: 「7月1日オープン!あと〇日!」)と安心感を与えられます。
お客さんと仲良くなる時期(開業後1~3ヶ月)
目的: また来てくれるお客さんを増やし、お店のファンになってもらいます。
投稿する内容:
お客さんの声: 来てくれた人の感想や写真を許可をもらってシェアします(例: 「Tさん、素敵なコメントありがとう!」)。
商品の使い方: 雑貨の楽しい使い方を提案します(例: 「このバスケットでピクニックがもっとオシャレに」)。
季節のイベント: 季節ごとの飾りつけや限定商品を紹介します。
お客さんとのおしゃべり: フォロワーと話します(例: 「秋に欲しい雑貨は?」とアンケート)。
投稿例:
Instagram: 雑貨を使ったオシャレな写真。
Twitter/X: 「今日入荷の新商品!早く見に来てね!」。
ブログ: 「開業1ヶ月、こんなことがあったよ」と振り返ります。
ペース: Instagramは週4回、Twitter/Xは毎日、ブログは月2回。
失敗しないコツ: お客さんの写真を勝手に投稿すると信頼を失います。必ず許可をもらいましょう。また、商品紹介ばかりだと「宣伝っぽい」と思われるので、お客さんの声やお店の日常を混ぜます。
もっと上手にSNSで発信するコツ

写真をキレイに、統一感を
雑貨屋は「憧れの暮らし」の演出、見た目が大事です。写真は明るく、背景はシンプルにします。
同じフィルターやデザインを使えば、お店の「雰囲気」が伝わります。
失敗しないコツ: 暗い写真やごちゃごちゃした背景は避けます。たとえば、商品を白い布の上で撮ると、雑貨が引き立ちます。
お客さんとたくさん話す
コメントやメッセージにすぐ返信すると、親しみやすいお店になります。
Instagramのストーリーズで質問やアンケートをして、みんなの意見を聞きます。
失敗しないコツ: 返信が遅いと「冷たいお店」と思われます。1日1回はコメントをチェックしましょう。
ハッシュタグを上手に使おう
人気のタグ(例: #雑貨 #インテリア)と地元のタグ(例: #〇〇市)を混ぜて使います。お店だけのタグ(例: #〇〇雑貨店)を作り、フォロワーに使ってもらいます。
失敗しないコツ: タグを30個つけても効果は薄いので、関連性の高い数個以内に絞ります。
反応を見ながら日々工夫と改善をする
InstagramやTwitter/Xの「インサイト」で、どの投稿が人気かチェックします。
失敗しないコツ: 人気の投稿をマネして、反応の悪い投稿は減らします。たとえば、商品だけの写真より、人が使ってる写真が人気なら、使い方提案を増やしましょう。
SNS発信をする上で気をつけたいこと
売り込みばかりはNG: 宣伝ばかりだと、お客さんが離れます。楽しい情報やストーリーを多めにします。時には店主の方がお出かけした時のことや周辺のお店や地域情報などもいれてみるのも良いでしょう。
投稿が止まるのはダメ: 投稿が少ないと忘れられます。予定を守ってコツコツ発信します。
お客さんを間違えない: ターゲットに合わない投稿は効果が薄いです。どんな人に喜んでほしいか、最初にしっかり考えます。
失敗例: 極端な例ですが…あるお店が若者向けの雑貨を売ってるのに、年配の方向けの投稿ばかりしたらフォロワーが増えませんでした。ターゲットを意識しましょう。
最後に
雑貨屋さんのSNSは、開業準備と一緒に進めると、開業時にたくさんの人に知ってもらえます。お店の個性をはっきりさせ、SNSを賢く使って、3つの時期に分けて投稿します。
特に、開業直前の内装やお店作りのプロセスを見せることで、フォロワーの方々と一緒にお店のオープンに向けたワクワクを共有できます。コツコツ発信し、お客さんと楽しくおしゃべりすれば、愛されるお店になるはずです。
まずはお店を知っていただくことからSNSはスタートします。
このガイドを参考に一歩踏み出してみましょう!