【前編】密着！和雑貨とものづくりワークショップ「つくりえ」のペンキ塗りのお手伝いへ！

これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです！

最近の楽しみは、全国のお店の開業準備ブログをチェックすること。
準備の様子を『がんばれ～！』とひそかに応援し、無事オープンの記事を見てじ～～～んとしています。

そんな時、あるブログから飛び込んできたコメント。

「お店のペンキ塗りのお手伝いをしてくれる方を募集します」

是非！やらせて下さいっっ！と手を上げ、行って参りました。

2015年3月某日。最近アーバンパークラインと名を変えた東武野田線に初乗車し、大宮駅から2駅先の「大宮公園駅」へ。

盆栽美術館と9軒の盆栽園を有する盆栽町です。世界中の〝BONSAI“ファンに知られる盆栽の聖地で、海外からのお客様も多いんだとか。

ありました！もとはケーキ屋さんの物件だったそうです。ペンキ塗りは全4日間、その2日目にお邪魔しました。

和雑貨と、ハンドメイドクリエーターの委託販売。そしてものづくりをしている人にワークショップスペースを貸し出す「つくりえ」さんです。

オーナーは、塚田敬子さん。
開業のきっかけは、ご主人が長年お店をやりたいという思いを抱き続けていたことから。以前、一度開業経験はあるものの、現在は会社勤務。しかしお店への思いは消えず、勉強をつづけながら夢を温め続けていたそうです。
そんな中、塚田さん自身が参加した埼玉県主催のビジネス大会でファイナリストに残ったことがきっかけとなり、塚田さんの気持ちにも火が付くことに。

（塚田さん）
「あ、仕事って自分で作っていいんだ」って気づいたんです。今までは「この会社になら入れる」「この会社ならこういう仕事」という考え方だったし、うまくいかなかったら人のせいにしちゃってた。でも開業したら、全部自分のせいになる。それがプレッシャーでもあり、楽しくもありって感じです！

― まだお子さんも小さいんですよね。

（塚田さん）
子どもは2人で、下の子がこの4月から幼稚園入園という、一番忙しいタイミングでの開業になってしまいました！(笑)しかも兄弟2人とも二重保育（14時まで幼稚園、その後、認可外保育園）になるので、正直お金は相当キツイ一年になりそうです。それでも、開業を決心しました。

と、笑顔で話していますが、それってかなり大変！！もっともっと子育ての制度が充実して、開業を目指すお母さんが「子育てとの両立は難しい」と躊躇せず、無理なく自由に夢をかなえられる世の中になるといいのになあ。

手前が塚田さん。気さくな笑顔が素敵な、しなやかでパワフルなオーナーさんです。出産・育児はそう遠くない将来に私もきっと直面する問題。でも塚田さんとお話していると「お母さんになってもやりたい仕事をあきらめず、楽しんでいけるかも！」と思えてきます。

（塚田さん）
作業初日は親子連れで参加してくれた方もいて、にぎやかでしたよ！本当にありがたいです。

もう一人お手伝いに来ていたのは、SNSでつながっていたハンドメイド作家さん。同じくブログの呼びかけを見て参加したとのこと。人と人とのつながりを作り出すSNSのパワーを肌で感じました。

前のお店のデザインが残った壁の凸凹を、刷毛やローラーを使って埋めていきます。

てことで、完全初対面な3人。黙々と作業…とはならず、初対面でも女子が3人集まれば、とりとめのない話に花が咲く！開業の話から子育ての話などなど大いに盛り上がりました。

お店の前でお昼休憩。ご近所のおしゃれなカフェのサンドイッチをご馳走になりました。おいしい！お店同士のご近所付き合いも楽しそうですね。

ランチ中、お店の前を通る方たちに「何のお店を作ってるの？」「お店を手作りするなんていいわねー」と声をかけられます。笑顔で「雑貨屋さんをオープンするんです、是非遊びに来て下さい！」と笑顔で応じる塚田さん。盆栽町、フレンドリーであたたかい街です。

夢のお店をカタチにしてくれる人。店舗設計はどんな会社にお願いする？

― ところで、どうしてペンキ塗りをご自身でやろうと思ったんですか？内装業者の方も入られてるので、全部手作りするというわけではないですよね？

（塚田さん）
予算の関係です(笑) デザイン会社さんにぶっちゃけてご相談したところ「ペンキを自分たちで塗れば少し予算をおさえられますよ」とアドバイスいただいたんです。

― そ、そんな融通が利くんですね！

（塚田さん）
内装については、やっぱり何社か検討しました。他の会社さんでは『この床材にするとこうなります』とか、はじめから細かい部分の話をされて、どうしたら良いのか分からなくて。先に開業された方から教えてもらった会社にご相談したら、まず「どんなイメージにしたいですか？」とこちらの意向を聞いて提案して下さって、とっても楽しかったんです。

午後の作業をしていたところ、噂の店舗設計デザイン会社、「株式会社ものくり」代表・石倉さん、ご本人登場です。

「とっても良くなりましたね！元のお店の素材も活かせてますね！」作業中も立ち寄って気さくにアドバイスをくれる。心強い！