こんにちは!しほです。

突然ですが、日本に来られる外国人観光客が一番多い月はいつか分かりますか?

春節のある2月かと思いきや、昨年のデータでは10月でした!日本政府観光局(JINTOより))
街中でもいつも以上に外国人観光客の方を見る機会が増えたように思います。

そんな中、この時期外国人観光客がよく来られるお店は、接客や対応をどうされているんだろう?ふと疑問に思ったので、今回は東京浅草にある『わけあり本舗』さんに行ってインタビューしてきました!

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お店は新仲見世商店街にあります。インパクト大の外観ですぐにはっけーん!

 

海外から来るお客様の対応は?

実は、わけあり本舗は5店舗あるんです。今回は本店にお邪魔しました。

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お話しを伺った代表の山田さん。本店では約35%が海外からのお客様だそうです。

10月に海外の観光客が増える理由の一つとして、中国の国慶節と呼ばれる大型連休があることがあげられます。今年は10/1~10/7で、その期間は中国からの観光客が一気に増えると予想されていました。実際、いかがでしたか?

「最初は思ったようには来なかったですね。東京は混んでいて宿泊施設も足りなかったみたいで、今回は東京を避ける傾向にあったのかも。まだまだ地方が珍しいから、そちらに行ったのかもしれない。でも3日目ごろからは通常より売上もアップするようになりましたけど。」

海外のお客様への接客はどうされているのですか?

「こちらのお店ではないですが、別の店舗のほうはお客様がほぼ100%中国の方なので、女性スタッフは全員中国の方です。接客で気をつけていることは、やっぱり中国の方には中国の方がいいですね。日本のお客様って店員さんに商品をおされるとひいちゃう人が多いと思いますけど、中国の方はおし負けないんですよ。逆におし返して来るのでこちらも押しまくりますね。笑」

日本の方への接客とはだいぶ変わりそうですね。

ちなみに支払いに関しては、銀聯(ぎんれん)カードがほとんどだそう。銀聯カードとは、

銀聯カードは、多くの中国人が持っている最もメジャーなカードで、ATMから預金を引き出せるだけでなく、加盟店で買い物ができるデビットカードとしても使える。特に中国においては、最も普及している決済手段となっており、国際ブランドのVISAやMasterCardを利用できる加盟店を大きく上回っている。

銀聯カードとは|金融経済用語集 – iFinance

このカード、もともとは中国の裕福層の方が持っていることが多かったそうですが、最近では中間層の方でも持っている人をよく見るようになったとか。
ちなみに、これまで一番の爆買いはどれくらいでどんな方か聞いてみました。

「1人で290万円分を購入された中国の方がいましたね。買われたものは、ブランドバッグと電化製品と薬です。」

その3つは、まさにお店でよく売れるTOP3だそう!
どんなセレブなのかと思いきや、格好は上下ジャージに野球帽といういでたち。見た目はいたって普通の方だったそうです。

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「カジュアルな服装なのは、船で日本へ来てるからかもしれませんね。」

山田さん曰く、いま中国から船で日本へ来る方が増えているそうで、船は上にマンションが乗っているようなイメージ。部屋は個室になっていて7~8階建て。プールやダンスホールもついているとか。
「飛行機より安いしね。爆買いしちゃうと飛行機だと荷物に追加料金がかかる場合がある。船なら個室だし何個でも持ち込めるから。」

なんと8月には横浜にバス84台分、3,600人が一隻の船で来たそうです!規模が違う!!

観光地ならではの臨機応変な仕入れ

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仕入れの際に意識していることを聞いてみました。
ここ本店では、まだ日本のお客様が多いので、海外向けの商品は店の奥に配置しているとのこと。
今はそれぐらいでとどめていますが、来店される海外の方が50%を超えたら品揃えや配置を変更しようと考えているそうです。

「このお店は日本一帽子を売る店だと思ってます」
メンズ、レディース合わせて、1日多い日で600個売れることもあると。

「ここ浅草は特別な場所なんです。観光地というだけあって、みんな日常とは違う自分になれるんですね。キャラクターの耳をつけたりするディズニーランドと似ていると思います。」
そのため帽子を買う人の95%がそのまま被っていかれるそうでお店では梱包もなくタグを切るだけなのがほとんど。

売れるとなったら徹底的にいく。その代わり引き際も早い。あまり売れなかったり、効率がよくない商品はばっさばさ切っていきます。見せ商品(他の商品を目立たせるために仕入れる商品)はなくしちゃダメだけどね。でも、色でいうと普通のお店だったら捨て色、見せ色になるのが、このお店では売れたりする。真っ赤とか真っ白とかね。」

浅草という独特な場所、その特徴を早めに掴んで臨機応変に対応されているのですね!
山田さん曰く、「毎日売り場を見ていると自然とそのあたりが掴めてくる」と言う。きっと数字だけじゃない、感じるものが現場にはいっぱいあるんだなー。

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個人的に気になった商品、スーツケース用のカバー。 お店の前に置かれていたのですが、店前を通る人がみんな注目していました。

免税対応って大変ですか?

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店内には帽子がいっぱい!

聞いてみました。免税対応って作業が大変じゃないですか?

「免税の処理は、今はパスポートをスキャンすればいいんです。昔は、書類作って~とか大変だったけど。」

わけあり本舗さんは免税書類作成のシステムを導入していて、それによって書類も自動で作られるためクレジットカードの処理とほとんど変わらないそうです。
「金額もそんなにに高くないよ。レンタルなんだけど月1万くらいかな。」

逆に手がかかるのが免税用の梱包対応。専用の梱包資材が必要です。
「中が見える透明のもので開封したらそれが分かるシールね。最初は店の名前入れてオリジナルのものを作ったけど、消費が遅くてね・・・。笑 今は市販のものを使ってるね。」

免税店になるには税務署への申請が必要です。(参照⇒売上アップのチャンス!お店の消費税の免税対応まとめ
わけあり本舗さんは1ヶ月ほどで許可が出たそうですが、「今は半年くらいかかるって聞いたよー」と教えていただきました。
免税店への申請が増えているようです。考えている方は早めに申請出したほうがよさそうですね!

失敗は取り返せばいい

最後に、これからお店を始めよう!始めたいな!と思っている人へメッセージをいただきました。

「そうですね。自分の経験から言うと、失敗は取り返せばいい。商売って何売ってもいいじゃないですか。その人の自由ですよね。何を売るかを決めること、そして早目に判断すること。まずいと思ったらすぐやめる。ミスしたら取り返せばいい。
例えば僕が仕入れ担当者に、売れないものを仕入れるな、というと、担当者は何も仕入れられないですよね。基本的に売れると思って仕入れてるから。でも現実、全部が売れるわけじゃない。」

スタッフの失敗は責めないという山田さん。

「僕もそう。(売れない商品を)これ社長が仕入れたんだよーと従業員に影で言われてるかも。みんな帰ったあとでこっそり隠しちゃおうかと思うこともあるし。笑
次にいかせばいい。多少財力がいるし、難しいのも分かるけど最初から100%成功する人はいない。失敗に早く気がつくこと。人は自分のミスを認めたくないからね。こうだと信じたことが失敗だったら認めるのが怖いしね。でもそのままズルズル行くとどんどん深みにはまるので早く認めること。そして次の策を考えることかな。

偉そうに言っちゃってすみませんね~、これでライバルが出てきたらちょっと困るけど。と笑いながら、とっても素敵なアドバイスをくれた山田さん。

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ありがとうございました☆

■わけあり本舗 浅草本店
東京都台東区浅草1-27-2
営業時間:10:00~20:00