シーズンごとに企画提案される豊富な商品ラインナップを支える企画の秘訣を「株式会社クー」に訊いてみた。

先日、東京都墨田区にあるバッグを中心にファッション小物を提案するメーカー「株式会社クー」を訪問しました。

クーの扱うバッグの魅力と言えば、多彩な商品バリエーション。リーズナブルな価格の商品ながら、その商品企画数は多く、春夏、秋冬ごとに200商品を超えるほどだそうです。そのため、自分のお店や空間に合うバッグを少しずつ選べて仕入れられることから、業種を問わずスーパーデリバリーの会員小売店やサービス業の方の人気を呼んでいます。

トレンドだけでなく使い勝手にまでこだわる…豊富な提案力を誇るクーのバッグづくりの魅力を今回は探ってみました！

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1 企画も営業も一緒に商品企画を考える！株式会社クーから生み出されるバッグの魅力
- 1.1 クー
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企画も営業も一緒に商品企画を考える！株式会社クーから生み出されるバッグの魅力

お話をお伺いしたのは、株式会社クー本社営業部課長山崎さん（左の男性）と有留さん（右の女性）です（以下、クーさんで統一）。

──クーさん本日はよろしくお願いします。見渡す限り…バッグでいっぱいですね。これまでお仕事柄、鞄メーカーなどの展示会に行くことはありましたが、こんなにたくさんのバッグの企画をされている会社を見るのは、はじめてです（笑）

クーさん：信じられないかもしれませんが、実はこれでもほんの一部です。春夏、秋冬ごとにシーズンで200型くらい企画しているのです。春夏になるとこれが、カゴバッグだらけの状態ですし、よくこんなに提案か多数を作るなぁって…冷静に振り返ると自分たちでも驚きますね（笑）

──これだけある商品をどうやって、企画されているんですか？

クーさん：デザイン企画担当と営業担当、みんなで企画しているといっても過言ではないです。クーの主力ブランド「COOCO（クーコ）」のメンバーはみんなワンフロアで同じ場所でお仕事をしているので、それぞれに企画したり、話し合ったりしながら日々生み出しています。

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──おぉ！なんだかみなさんが和気あいあいな感じで商品企画会議をしている様子がイメージできますね。

クーさん：そうですね…。ただ、現実的には、和気あいあいな時もあれば、意見の食い違うこともあったり…200型とはいえ、何でもよいわけでもなく…（苦笑）

企画担当と営業担当がそれぞれの持ち味を生かしながら企画しているという感じだと思います。

例えば、企画担当は、ファッションの専門的な勉強をしたり、街のトレンド動向などを追いながら次のシーズンに良さそうなバッグを企画し、営業担当は、自分たちのお客様の元で実際に置いてもらえるバッグは何か？お店でお客様に手に持ってもらえそうなバッグはどんなものか？考えて…

それぞれの立場を常に考えながら企画します。

だから時に、意見も食い違うこともありますし、お互いに尊重しながらバランスの良いところを見つけて調整していっています。それぞれの目線を生かしながら作っているという感じです。

──クーさんといえば、トレンドを取り入れた提案が上手だな…という私の個人的な印象があるのですが、バッグの企画をする上でトレンドをどう追いながら企画とかされていますか？

クーさん：そうですね…トレンドを追っているといったらかっこいいのかもしれません。ただ、思いのほかトレンドは追っていないのです（笑）

正直なところ、「今これが流行っている…じゃ！作ってみようか！」という感じで作っているとバッグが売れる時期に間に合わないのです。

クーのバッグの企画提案背景としては、7月に入れば来年の春夏の企画がスタートします。世間的にはやっと夏に入ったところです。

この時点で、来年何が流行るか予測もなにもわからないですよね…。だから、今ある傾向やトレンドだったり過去の蓄積の中での経験と、目の前のお客様の反応などを含め…これまでのあらゆる行動の伏線を元に作っているという感じが正しいかなと思います…。

例えば、ここ数年ファーのバッグが調子が良いです。今年もきっとファーはある程度売れていくのではないか…と予想してはいますが、同じではさすがにお客様は飽きてしまうので、今年はくるくるっと変化のあるファー使いの商品を提案しています。

あとは、持った時のスタイルも意識した提案をして展示会にいらっしゃったバイヤーさんのイメージがふくらむ提案も心がけています。例えば、ふわふわもこもこのファーバッグに合わせて、お人形のチャームなんかを付けたらとってもかわいい感じになりますし、バッグを持っていて楽しくなる提案もしています（※チャームは別売りです）。

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前のシーズンからのトレンドのつなぎとしては、春夏にも注目されていたスケルトンデザインのバッグはチェック柄のインナーバッグとセットになって、ファー付きの取っ手がついたデザインになって秋冬は提案しています。

このバッグは面白くて、ファー部分も取り外せますし、インナーのチェックのバッグとスケルトンのバッグも分けられるので使い方がいろいろ楽しめます。

それから、お洋服に合わせて、チェック柄やリボンのデザインも良いです。

ツイードやフリースなどあたたかみのある素材感のバッグも秋冬は人気がありますね。

もこもこした素材のバッグも秋にむけて注目です。

このように、それぞれいろいろ経験を積み重ねていく中で素材やデザインを組み合わせて、みんなで考えて提案しています。これらの商品は夏に向けて予約販売など7月頃からどんどん掲載されていくので、楽しみにしていてください！

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──定番でずっと売れているバッグはありますか？

クーさん：そうですね…リュックはずっと売れていますね。

もうそろそろ落ち着くかな…といつも思ってはいるのですが、それでも定番のシンプルなタイプから機能性のものまで、よく売れている印象があります。

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「センタータックのシンプルなリュック」は、特に人気で、スーパーデリバリーさんでもよく売れています。

それから最近、新商品としてスーパーデリバリーで掲載したところ売れ出しているのが、内側と外側で合わせて「9ポケットのリュック」が好評いただいています。ちょうど、秋冬向けに9ポケットのリュックの新作がそろっている時期ですので、秋に向けてリュックを扱いたいお店さんは今が一番リュックのラインナップがそろっていますよ。

ママバッグとしても人気ですし、通勤用バッグとしてなどシーンを選ばず使えるので、リュックはまだまだ人気です。

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──私もリュック愛用者なので、人気の理由がよくわかります！話は変わりますが、売ってみて予想以上に好評だったバッグはありますか？

クーさん：もちろん！実際に卸販売してみて、「思った以上に売れた！」というバッグもありますね。