これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです!
さて今回は、おしゃれな雰囲気満載のサーフスタイルとアメリカンカジュアルのセレクトショップ「Fellowship」の山田直樹さんにお話を聞いてきました!
開業には何かと不安はつきものだけど、それよりなにより楽しみたい人、必見です。
JR柏駅東口より徒歩約8分。ビルの2階という立地ながら、周囲にメンズのショップも多く、人を呼ぶ導線ができているような街並みです。
Mr.ポジティブ!山田直樹さんです。
前職は空港勤務で、アパレル業はまったくの未経験。開業のきっかけは、美容師をしているアメカジ好きの友人が、アパレルショップ開業を計画したことから。
最初はあまり乗り気じゃなかった山田さんも、仲間たちとの計画に関わっていくうちにどんどん気持ちに拍車がかかり、ついには友人に相談もせず退職を決意(!)。アメカジに加え、山田さんがサーフ担当、兼店長になることに。
オープンしてから約半年、大変だったことは?
― 2014年9月のオープンから約半年、開業してみていかがですか?
(山田さん)
突然ですが、僕は友達が多いんです!最初のひと月は友達が開店祝いでわーっと買いに来てくれて、商品がなくなるくらいだったんですよ。
― おお!すごい!
(山田さん)
それで9月はすごい売り上げが立って、ちょっと油断したりして。
そこからが問題で、10月に入ってからは自分なりのやり方を見つけなきゃと思ったんですが、新規のお客さんに対してどう接するか分からなくなっちゃって。
― アパレル業界は未経験ということですが、分からないことがあった時はどうしていたんですか?
(山田さん)
色んなお店に聞きにいきました。「僕、今度服屋やるんですが、素人なんです!教えてください!」って。みんな気さくで、色々教えてもらえました。でも…あまりプラスな話は出てこなかったんですよ。お客さんのお財布事情はーとか、メンズは厳しいからーとか。
― うーん、アパレル業界に限らず、景気がいいとは言い難い状況はありますが…。
(山田さん)
色んな意見を真にうけてビビっちゃって、「○○をしなくちゃいけない」という考えになってしまって。「アパレルとは」みたいなことをネットでずっと調べちゃったり。POPを書かなきゃと思って貼ってみたけど、お店の雰囲気に合わなくて2秒でやめたり(笑)
― 手書きPOPはそれが活きるお店と、コンセプトによってはそうじゃない場合もあるかもしれません。
(山田さん)
もうよく分からなくなりすぎた結果、お客さんがきたら「いらっしゃいイエー!名前は!?」ってハイタッチしたりして(笑)
― まさかの作戦に!(笑)
(山田さん)
売上落ちました、がくんと(笑) 美容室のスタッフも遊びに来てくれるんですが「なんか山さんのテンションやばくない?」ってなってたみたい。周りからも「どうしたの」って言われるようになって、『あ、俺いけない、迷走してる』と。
― そんな迷走状態を抜けるきっかけは何だったんですか?
(山田さん)
アメカジ担当が所属している美容室の社長とお酒を飲んだ時に、「何か、楽しむことを忘れてないか!楽しむことの何が悪いんだ!」と目の前で大声で言われたんです。自分が楽しむことを知らないのに、どうやったらお客さんに楽しいと思ってもらえるかわかるはずないだろって。
― か、かっこいい!
(山田さん)
美容室のお客さんにもお店のクーポンを渡したり宣伝をしてくれて、「とりあえずお客さんを流すから、そのお客さんをつかむのはFelllowshipだよ」って。それなのに、僕ハイタッチとかしてて…(笑) その社長の言葉で気持ちが突き抜けて「うちはFellowshipだし」と思えた瞬間、もう楽しくなっちゃいました。
― そうやって、相談出来たり、お客さんを共有しあえる横のつながりがあるのは心強いですね。
(山田さん)
本当にめちゃくちゃかっこいいし楽しいんで、今度社長と飲んでみませんか?朝の6時まで。
― 終電くらいまででいいです(笑)
内装は仲間たちと手作りで。手作りだとかっこいいものが出来ないんじゃ…?と不安もあったものの、出来上がりは大満足。さらに内装費の大幅節約に。ただ、前職在職中だったため週1回の休日で作業をしていたのが相当ハードだったとか。
「実は洋服のたたみ方もしらなかったので、友達に教えてもらいました。でもすぐには出来なくて2~3か月はごまかしながらやってました(笑)」分からないことはすぐに聞いちゃう!いろんな事を短期間で吸収するコツなのかも。
気になるアパレルショップの仕入れの話。
サーフスタイルとアメリカンカジュアルがコンセプトのセレクトショップ。メインの仕入れは、メーカーとの直接取引、そのサポートとして仕入サイト「スーパーデリバリー」を活用。その心は?
(山田さん)
メーカーの展示会が年6回ほどあって、そこでオーダーしたものが半年後に入ってくるサイクルです。オープン当時は、半年前の展示会に行けなかったので、お願いしてフリー在庫をなるべく多く集めてもらうことができて本当に助かりました。今は、展示会でオーダーした、自分たちが入れたかった商品が揃い始めてます。
― 仕入れの量ですが、初めて展示会に行ってオーダーした時はどうやって見当をつけたんですか?
(山田さん)
それがオーダーを決める時、居酒屋とかで酔っぱらいながら決めちゃって、すごい値段のオーダーをメーカー側に送ったんです。そうしたら、メーカーにも友達がいるんですが「これで大丈夫か。うちは嬉しいけど、もう一回考えて削ろうか。」と言ってくれて。
― なんて優しい!
(山田さん)
Sサイズばかり頼んでたりしてたので「自分が着るのと売るのは違うから!」「続ける気ある?」と最終的に怒られて(笑)
― ネット仕入れはどうして開業前から導入しようと思ったんですか?
(山田さん)
メーカー在庫だけでは商品が足りなくて、「この商品量じゃ、絶対必要になってくる」っていう意見が出たので。本当に助かりましたよ。あと、オープン後には基本僕一人で運営しているので、問屋街に仕入れに行くとなるとお店を空けなきゃいけなくなる。それは売上が少なくなることと連動するので。
― その点、ネット仕入れはお店にいながら在庫補充ができますよね。開業時もその後も、何かあった時にリカバーできるような仕入先を持っていると良いかもしれません。
(山田さん)
あとは、アメカジ担当者がアパレルだけじゃなくて、雑貨にも詳しいんです。人気ブランドの「DULTON」の雑貨を副商材で仕入れたりして活用していますよ。
什器の最上段に時計やフォトフレームなどの雑貨がセンス良く並ぶ。メンズのトルソーの奥にはレディースも。「気づかれない事も多いので、外からでも目を引くように、なるべく明るい色の商品を着せてます。」
冬物になると1着がかさばるので、棚がぱんぱんに。ということでハンガーラックを補充。平台の位置も、全てが見渡せるように導線を工夫しています。
開業を目指している人へ!「やりたいな」から「やる」と決めることから始まる!
― 実際の開業はまだ先という方に、これはやっておいた方がいいよ、というアドバイスはありますか?
(山田さん)
僕たちがやっておいてよかったと思うのは、「コンセプトをちゃんと決めていた」ということ。
これがしっかり決まっていないと、準備段階で何を置くかってところからから決めなきゃいけないし、迷走した時もぶれてきちゃう。うちは最初に「サーフとアメカジのお店」と謳ったので、そこからぶれることはなかったですね。あと、そう発信したら、やらないと嘘になる。それはかっこ悪いし、言ったらやるしかないじゃないですか!
― それでは、これから開業目指している方にエールをお願いします!
(山田さん)
「やりたいな」と思ってる人は「じゃあいつやりますか?」ってことだと思います。夢をかなえた人って別に生まれてずっと特別だったわけじゃなくて、多分「やりたいな」から「やる」に決めた瞬間から、夢をかなえるための特別な努力をしていると思うんです。だからもう、行動しちゃう。だって、結局うまくいきますもん!夢が1つずつかなうとどんどん楽しくなってきますんで!
― 「結局、うまくいく」、いいですね!なんだか取材をしている私が頑張らなきゃ、という気持ちになってきました。
(山田さん)
あと、一番のコンセプトは店名の「Fellowship」。「共同体」や「同じ志をもつ仲間」という強い意味をこめました。これからも仲間を増やしていこうと思います!
開業って、遥か夢の難しいことではなく「楽しいこと」だということが分かりました。
お洒落で、気さくで、飾らないかっこよさ。そんなアニキに会いたい人はFellowshipへ!きっとすぐ仲間にしてくれますよ。
実は同い年!爆笑の取材をありがとうございました!
さあ、あなたはどんなお店を開きますか?開業準備、楽しんでくださいね!
■店舗情報
Fellowship
〒277-0005
千葉県柏市柏3丁目8-17
グランモール千代田203
営業時間 11:00~21:00(定休日 無休)
Tel:04-7199-2363
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