
8 Peaks BREWING(エイトピークスブルーイング)は、長野県茅野市の八ヶ岳山麓に醸造所を構えるクラフトビールブランドです。「八ヶ岳山麓からビールのあるライフスタイルを提案する」をコンセプトに、飲む人それぞれにさまざまなストーリーが生まれるようなビールづくりをしています。
ブランド名の「8 Peaks」は八ヶ岳の8つの峰に由来。すべての銘柄名に諏訪地域の方言を使っているのも大きな特徴で、「ヤイヤイ(=おいおい)」「メタ(=すごく)」「マット(=もっと)」と、地元の言葉がそのままビールの名前になっています。瓶詰めは充填以外を手作業で行うなど、小さな醸造所ならではの丁寧なものづくりも魅力です。現在は八ヶ岳・北杜市産のホップを一部使用しており、将来的には100%地元の茅野市産にするために地域との取り組みも進めているそうです。
今回は、そんな8 Peaks BREWINGの定番3種を飲み比べてみました。
八ケ岳のクラフトビール Yai Yai Pale Ale ヤイヤイペールエール 330ml / Alc. 5.5%
八ケ岳のクラフトビール Meta Wheat Ale メタウィートエール 330ml / Alc. 5.5%
八ケ岳のクラフトビール Matto Hop IPA マットホップIPA 330ml / Alc. 6%
目次
Yai Yai Pale Ale(ヤイヤイペールエール)


Yai Yai Pale Aleは、JGBA 2024で銅賞を受賞したペールエールです。「ヤイヤイ」は諏訪の方言で「おいおい」「Hey」「Wow」といった呼びかけや驚きを表す言葉。公式では「モルトの甘さと香ばしさをホップの香りで調和させた」一杯で、赤身の肉料理やトマト料理とのペアリングがおすすめされています。
飲んでみた感想

グラスに注ぐと、やや濃いめの色合い。香りには柑橘系のニュアンスが感じられます。実際に飲んでみると、公式の説明にあるモルト感よりもフルーティさのほうが強い印象です。一口含むと果実感がしっかりあり、その奥にホップの苦味が続きます。ただ、苦味よりもフルーティさが勝っているので、ペールエールとしてはかなり飲みやすい部類です。 炭酸は弱めで、後味にはキレの良さがあります。温度が上がってくるとキレよりもフルーティさが前に出てきて、味わいの変化も楽しめます。ペールエールと聞いて苦味を想像していましたが、良い意味で裏切られました。
Meta Wheat Ale(メタウィートエール)


[商品情報]八ケ岳のクラフトビール Meta Wheat Ale メタウィートエール 330ml / Alc. 5.5%
Meta Wheat Aleは、小麦麦芽を約50%使用したウィートエールです。「メタ」は諏訪の方言で「すごく」「どんどん」という意味。フルーティな香りと爽やかなキレが特徴で、鶏肉料理やチーズとの相性がいいとされています。
飲んでみた感想

見た目はかなり薄めの色合いで、うっすらと濁りがあります。香りはかなりフルーティ。一口目に柑橘のような爽やかさが広がり、味わい全体がフルーティですが、特定の果物というよりは全体的に華やかな印象です。
注目すべきは、苦味がほぼないこと。今回の3種の中で一番苦味が少なく、フルーティで軽やかなのにキレがしっかりしていてぼやけません。後味にはシャープさが余韻として残り、スッと消えるタイプではなく、キレが心地よく続く感じです。
個人的には3種の中で一番好みの味わいでした。苦味が苦手な方にもおすすめしやすい一杯です。小麦50%のウィートエールですが、もったり感はまったくなく、キレの良さが印象に残ります。
Matto Hop IPA(マットホップIPA)


[商品情報]八ケ岳のクラフトビール Matto Hop IPA マットホップIPA 330ml / Alc. 6%
Matto Hop IPAは、JGBA 2024で銀賞を受賞したIPAです。「マット」は諏訪の方言で「もっと」。香りづけのホップをたっぷり使った、3種の中で最も攻めたスタイルです。ABVも6%と一番高めで、グリルした肉や野菜とのペアリングがおすすめとのこと。
飲んでみた感想

色合いは前の2本よりやや濃いですが、IPAとしては濃すぎない見た目。香りはIPAならではのしっかりとした柑橘系のアロマが感じられます。一口目からボディのある味わいで、ジューシーさも結構あります。苦味はIPAとしてはちょうどいい程度で、がつんと来すぎない絶妙なバランスです。
炭酸は弱めで、後味はすっきり。いい意味で苦味が後を引き、もう一口飲みたくなる仕上がりです。3種の中で一番パンチがありつつも、飲み疲れしない絶妙なラインに収まっています。
「八ヶ岳で飲んだら最高」を体現する3本
8 Peaks BREWINGの3種を飲み比べてみました。フルーティさが前に出るYai Yai、苦味がほぼなくキレで勝負するMeta、ジューシーさとホップの苦味のバランスが絶妙なMatto。それぞれしっかりキャラクターが立っていて、飲み比べが楽しいラインナップです。
どの銘柄も炭酸が控えめで口当たりが柔らかく、全体的に飲みやすさを大切にしている印象を受けました。飲むシーンや料理との組み合わせで表情が変わるビールです。方言の銘柄名にも、八ヶ岳への愛着がしっかり詰まっています。
(文・写真:でこい)




