創業から130年以上、手帳や文具を通じて「使う人の毎日を豊かにする」ことを大切にしてきたレイメイ藤井。今もなお、その確かな品質と新しい発想で、幅広い世代から支持を集めています。レイメイ藤井は、これまで数多くの手帳シリーズや機能的な文房具を展開し、国内外で高い評価を得ています。今回は、スーパーデリバリーを運営する海外部門の川本様とマーケティング部の清水様に歴史や強み、人気アイテム、スーパーデリバリーでの展望などを伺ってきました。
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創業130年以上の老舗

──本日はよろしくお願いいたします。沿革を拝見しましたが歴史のある会社さんですよね
川本さん:はい、弊社は九州が発祥の会社で2025年現在で創業134年になります。
──ステーショナリーの事業部以外にもいろいろな事業部があるんですね!
清水さん:そうですね、ステイショナリー事業部以外は九州に3事業部がありまして幅広く展開しています。
──創業当時から手帳のような紙製品などを取り扱っていたのですか?
川本さん:創業当時は紙関係の卸問屋からスタートしました。まだ世に手帳が普及する前の時代ですね。当時は現在のメーカー部門がなく、その後、紙製品のノートや文房具を取り扱うようになり、メーカー機能もできて現在に至るような流れです。
──前から気になっていたのですが、社名の「レイメイ」にはどのような由来があるのでしょうか?
川本さん:夜明けを意味する黎明のレイメイですね。藤井株式会社や藤井紙業株式会社など、何度か社名が変わって現在に至ります。ロゴに富士山のマークを使っていた時代もありました。
鉛筆から望遠鏡まで。多岐に渡る商品量

──御社の最大の強みはなんでしょうか?
川本さん:弊社は、商社とメーカー機能を持っておりまして、鉛筆一本からオフィス家具、コピー複合機やPCネットワークまで、ワンストップで提案できるのが当社の強みです。同時に、ファブレスメーカーとしてスピード感を持って、フットワーク軽く、フレキシブルに文具製品を開発しています。とにかく販売している商品の種類が多く、ノートから鉛筆から望遠鏡まで多岐に渡る商品量です。
──それだけ商品が多いということは、新商品は毎月なにかしら出てくるのでしょうか?
川本さん:スケジュールでいうと、大きくは1月と9月という需要期に合わせています。文房具は3,4月の新入学シーズンに合わせて1月に新作が多く出ます。あとは、8月にダイアリーを販売して年末商戦に合わせて9月に販売するアイテムが多いです。他にもスポット的にいろんなタイミングで発売する商品があります。
清水さん:商品量だけでなく商品力が強い点も弊社の強みだと思います。昔は、タッチ7(セブン)という筆箱などがとても有名で、最近ではKept(ケプト)とかDavinci(ダヴィンチ)などのシリーズが人気です。ただ、シリーズ名が先行してしまうため、なかなか社名で覚えてもらえないんですよね(笑)
SNSを通じて広がったシステム手帳の魅力

──おすすめ商品や人気商品があれば教えてください
川本さん:直近では、Davinci(ダヴィンチ)というシステム手帳のロロマクラシックというシリーズです。女性の方がご購入いただくことが多く、インタグラムをはじめとしたSNS上で使った様子をアップされる方が出てきて、SNSの広がりで販売が伸び続けています。そのため、システム手帳は以前はビジネスマン層に支えられていましたが、現在の購入者層は女性が多いです。
手帳も嗜好品として長く愛用する
清水さん:以前はスタンダードというビジネスマン向けのシリーズの方が規模が大きかったのですが、今は使い込んだ風合いやツヤ感などをSNSで発信して自分らしさを出せるロロマクラシックの方が女性にもハマって人気ですね。

(画像)ツヤや風合いが出て、自分なりのロロマクラシックをSNSに発信する人がいるそう。
川本さん:ロロマタワーといって、手帳を重ねて写真を撮る方もいらっしゃいます。ユーザー様にSNSを通じて盛り上げていただいて広がっていったと実感しております。
清水さん:手帳も消耗品ではなく、趣味としてコレクションしたり自分らしく長く大事に使うという嗜好品になっています。
いつの時代も学生が支える「Kept(ケプト)」シリーズ

清水さん:Kept(ケプト)も人気シリーズです。学生向けのブランドなのでそのコンセプトを生かしながら、カレッジ系やレトロ系などでその時その時の流行りでヒットを出しながら進化しているブランドです。
川本さん:ケプトシリーズは30年以上の長いブランドですが、女子中高生の間でここ数年非常にブームになって伸びてきています。その背景には、SNSのいわゆる勉強アカ(勉強用のアカウント)で、自分の勉強風景を撮ってSNSにアップする学生が増えて、ケプトはペンケースで中身が見えるのでSNS 映えするため、女子中高生の間で非常に人気があります。ケプトシリーズ自体は文具ブランドなので、ペンケース、ハサミ、定規などでもともとは広がっていったのですが、最近では推し活にも上手くアイテムがハマりまして、アクリルスタンドケースを軸にアイテムを広げてミニバインダーなどの推し活を支援するアイテムがハマりました。今でこそ文具業界でも推し活グッズは当たり前ですが、当時は文具業界の中で推し活向けのアイテムは先駆けでした。
川本さん:先ほどのダヴィンチなど単体でヒットするものが多い中、ケプトに関してはブランド全体がヒットした形です。

(画像)ケプトのペンケースは中身が見えるため、女子中高生が勉強アカウントで発信する際にSNS映えするそう
手薄だったB2BのECは、スーパーデリバリーでカバー

(画像)児童向けのトップライナー
──スーパーデリバリーをご利用いただくようになったのはどのような経緯でしょうか?
川本さん:B2Bに関してはECが伸びしろでECでしっかり伸ばしていきたいという中で、弊社はB2Bが手薄でした。そんな中、スーパーデリバリーの存在を耳にし、やってみようとなったのが経緯です。
──その当時は異業種へのアプローチがなかなか出来ていなかったのですか?
川本さん:そうですね。なかなかそのような相手へ直接アプローチする機会がなかったので、スーパーデリバリーを利用すれば認知度もあるし、我々がこれまで取引できなかったようなお客様ともと繋がれればと思っていました。ありがたいことにそれが今実現できています。まとまった注文が入ってきますし、我々の商流にはいない今まで出会えなかったような業種のお客様とお取引ができるようになったことをありがたく思っております。最近では、カルチャースクールさんからブラックボードのチョークアートの講座で教材で使用するためにブラックボードやチョーク、マーカーなどをご購入いただきました。

(画像)カルチャースクールから購入いただくこともあるブラックボードやチョーク/マーカー
自社の商品とスーパーデリバリー会員の業種の広さに活路

──今後の展望などあれば教えてください
清水さん:どうしても文房具売り場だけでシェアを広げていくのは限界があると思っています。スーパーデリバリーでは介護関係の業種などからもオーダーが来ますし、弊社の取り扱い商品の幅の広さとスーパーデリバリー会員さんの業種の幅の広さは相性がいいなと思っています。いろんな業種で意外な商品がハマる可能性を感じているので、文具業界以外のお客様にもどんどんお取引を広げていきたいです。
川本さん:推し活と弊社の商品が相性が良いように、スーパーデリバリーで出会ういろいろな新しい業種の中でも弊社の商品と意外な相性の良さが生まれていくことがあるのではと思っております。あとは、今以上にSNSも活用して、SNS経由での商品開発や売り場を提案したり、リアルでもオンラインでもイベントなどもしていければと考えています。
「使う人の毎日を豊かにする」文具ならレイメイ藤井
今回は創業から130年以上の歴史を持つレイメイ藤井さんにお話を伺いました。時代のブームやニーズに応じていろいろな商品がさまざまな会員業種の方にヒットするところに可能性を感じました。「使う人の毎日を豊かにする」レイメイ藤井の文具は文具店以外の業種でもオススメできる商品が豊富にそろっています。スーパーデリバリーで仕入れることができますので、ぜひチェックしてみてください。




