浅草の観光エリア「かっぱ橋」に店舗を構える「ZAKA本店」。店内には、日本らしさを感じられるカトラリーや抹茶碗などのお土産雑貨が揃い、国内外から訪れるお客様に親しまれています。観光で立ち寄る海外のお客様はもちろん、国内のお客様からもカトラリーを求めて来店されるなど、注目を集めるお店です。
今回は、浅草で観光客に選ばれる日本のお土産雑貨を展開する「ZAKA本店」を訪問しました。サラリーマンから独立してブランドを立ち上げたオーナーの森中さんに、開業ストーリーや、浅草という立地を活かした店舗づくり、日本文化を感じさせる仕入れの工夫、そして抹茶碗やカトラリーをはじめとした人気商品についてお話をお伺いしました。

目次
サラリーマンからお店のオーナーへ
──もともと会社員をされていたと伺いましたが、独立を考えたのはどんなきっかけだったんですか?
森中さん:私はもともとサラリーマンでしたが、マーケティングや研究開発、商品の設計に携わっていました。コロナ禍で「自分のブランドでカトラリーを作ってみたい」と思うようになり、会社を辞めて起業したんです。最初はネット販売から始め、売上の手応えを感じてからリアル店舗に挑戦しました。浅草・かっぱ橋を選んだのは、海外観光客の多さと、海外の方にもブランドを知ってほしかったから。お店を構えてから3年ほどになります。

見て楽しめる、浅草の小さなショールーム
──浅草かっぱ橋でお店を構えられていますが、『ZAKA本店』はどんなコンセプトでつくられたお店なんでしょうか?
森中さん:お店のコンセプトは「買うだけじゃなく、眺めて楽しめる空間」です。観光地や合羽橋に近いこともあり、海外の方に日本らしい商品やかわいい雑貨を楽しんでもらえるようにしています。
日本のお客様には自社ブランドのカトラリーが好評で、洋風でおしゃれなのに使いやすく、価格も手に取りやすいのが特徴です。テレビで紹介されたアルミの解凍プレートも評判で、ネットで調べてから実物を見に来店される方もいらっしゃいます。

日本らしさを感じる商品セレクト
────商品を仕入れるときに、特に大事にしている点や選び方のこだわりはありますか?
森中さん:「日本らしさ」を感じてもらえるかどうかを重視しています。富士山や桜、お相撲などのモチーフは特に人気です。旅行のお土産として持ち帰ったときに「こんなものを日本で買ったよ」と自慢できるような商品を意識して選んでいます。
また、スーパーデリバリーでは1点から仕入れができるので便利です。とりあえず少量仕入れて店頭に並べ、お客様の反応を見てから追加発注するという試行錯誤ができます。バリエーションを増やせる点も魅力ですね。

国ごとの好みに合わせた商品の提案とコミュニケーションの工夫
────実際にお客様へ提案するときは、どんな工夫をされているのか気になります。
森中さん:国や地域によって好みが違うので、お客様の声を聞きながら提案します。例えばアジアのお客様は桜や富士山柄を好みますし、ヨーロッパの方はシンプルでマットな質感を好まれます。
抹茶碗を購入される方には茶筅や茶筅直しも合わせてご案内したり、抹茶ラテの商品を紹介したりします。最初はあまり売れなかった商品も、実際に飲んでみた感想を伝えると納得して購入していただけることも多いです。やはりお客様との会話やコミュニケーションが大切だと感じています。


────抹茶関連の商品と一緒に、手軽に楽しめる粉末タイプの抹茶や抹茶ラテの提案をされているのですね。私も実際にこちらの店頭に並んでいる抹茶ラテを飲んだことがありますが、美味しいですよね!
抹茶碗と茶道具が売れ筋に——お客様の声から生まれた抹茶コーナー
────最近よく売れている商品や注力されているコーナーはありますか?
森中さん:抹茶碗ですね。茶筅や関連アイテムと合わせて、抹茶を楽しめるコーナーを1年前から常設しています。これは「抹茶碗が欲しい」というお客様の声から生まれたものです。今では国内外のお客様に喜ばれる売れ筋になっています。
うちのお店には定番商品がほとんどなくて、売れたら次の新しいものを探して仕入れるようにしています。常に入れ替わりがあるからこそ、お客様に「ここに来ると新しい発見がある」と思ってもらえるのだと思います。

包丁とカトラリー——国内外で支持される人気商品
────抹茶碗が特に注目されているとのことですが、その他に人気の商品はありますか?
森中さん:海外のお客様に特に人気なのは「包丁」ですね。日本の包丁は用途ごとに種類が分かれていて、肉用・魚用・野菜用など細かく分類されています。その品質の高さがYouTuberやインフルエンサーの発信で話題になり、「日本に来たら包丁を買いたい」という観光客が増えました。

一方、国内のお客様に根強く支持されているのは自社ブランドのカトラリーです。20種類以上のバリエーションがあり、食洗器にも対応しているので丈夫で長く使える点が評価されています。飲食店やホテルからの注文もいただいていますし、最近ではスーパーデリバリー側で出展の準備も進めているので、より幅広いお客様に届けられるのではと思っています。

────小売業にとどまらず、出展側でも挑戦されるということなので楽しみにしております!
SNSとディスプレイで伝えるお店の魅力とは?
────集客やSNSの活用、そしてお店のディスプレイについても工夫されている点があれば教えてください。
森中さん:SNS集客はまだ模索中ですが、インフルエンサーに商品を送って紹介してもらったり、不定期でプレゼントキャンペーンを実施したりしています。店頭にはInstagramのQRコードを掲示して、フォローしていただけるよう工夫しています。
ディスプレイは、カトラリーは店頭正面に、かわいいお皿は中央に、抹茶碗は専用コーナーを作って見映えを意識。壁には海外のお客様が喜ぶポスターや、私自身が好きな猫モチーフを飾って、楽しい空間にしています。

スーパーデリバリーで広がる商品との出会い
――スーパーデリバリーを実際に使ってみた率直な感想をお聞きしたいです。
森中さん:1点から仕入れられるのは本当に助かります。まずは試しに仕入れてみて、お客様の反応を見てから本格的に発注できる。そういう柔軟さがありがたいですね。商品の幅を広げやすいので、これからもいろいろな出会いを楽しみにしています。
――ありがとうございます。お話を伺い、仕入れや商品選びの楽しさを改めて感じました。事業者の皆さまがもっと多くの素敵な商品と出会えるよう、私たちも日々進化し続けていきたいと思います。
ZAKA本店が目指す、これからのお店のあり方
――最後に、これから『ZAKA本店』をどんなお店にしていきたいと考えていますか?
森中さん:売上を追い求めるよりも、お客様が笑顔で商品を持ち帰ってくれることが一番です。プレッシャーを感じることなく、浅草という街で無理せず長く続けていければと思っています。

――無理に拡大を目指すのではなく、今ある場所で一人ひとりのお客様と向き合いながら、心地よい店づくりを続けていく姿勢が素敵ですね。本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
▼「かっぱ橋ZAKA本店」
東京都台東区西浅草1-5-16
営業時間:月曜日~日曜日 11:00~17:30
お店のInstagram: https://www.instagram.com/cesa_beams_official/
カトラリー・抹茶碗など食器や雑貨の仕入れならスーパーデリバリー
「スーパーデリバリー」では豊富なラインナップの食器やカトラリーをはじめ、抹茶碗など日本らしい雑貨まで幅広いアイテムを取りそろえています。全国のメーカーや卸から1点から手軽に仕入れが可能。まずは少量を仕入れて店頭に並べてみて、お客様の反応を見ながら商品を増やしていくことができます。季節ごとの売場づくりや、観光客向けの「日本らしいお土産雑貨」の提案にも最適です。新しい商品との出会いを広げ、お客様に喜ばれる売場づくりをしてみませんか?
