朝ごはんのひとつの選択肢になっている「食パン」その”おとも”として欠かせないのが「ジャム」です。ジャムは、さまざまな種類があるため、ひとつ加えるだけで、朝食のバリエーションが増える魔法のような食品です。
とはいえ、ジャムの甘さが気になることもあるのではないでしょうか。
毎日食べるものだからこそ、美味しさだけでなく、健康にも気を使いたい所です。
今回は、有機素材を使用し、自然の甘みを活かした4種類のジャムをご紹介します。
商品情報や食べた感想はもちろん、パン以外に楽しめる食べ方もお伝えします。
有機いちごジャム(デイリーフーズ)
[掲載商品]有機いちごジャム/デイリーフーズ
最初にご紹介するのは、ジャムの定番ともいえる「いちごジャム」です。
ラベルには「糖度25度」と記載されています。
低糖度ジャムとして、一般的に販売されてる商品でも、糖度はだいたい40〜50度くらいあります。「デイリーフーズの有機いちごジャム」は、それの約半分の糖度であり、甘さ控えめなことが、数字からでもわかります。
原材料は、有機苺(アメリカ産)、有機砂糖、有機レモン濃縮果汁/安定剤(ペクチン)と、すべて有機素材で作られています。ジャムとして、とろみをつける材料の「ペクチン」も、あらゆる果物や野菜に含まれる食物繊維の一種で、天然の安定剤として使われているものです。
一般的な「いちごジャム」よりも赤みが抑えめで、いちごのつぶつぶも見えるので、手作りのようなナチュラル感があります。
今回は、トーストせず、そのままの食パンにのせて食べてみました。
砂糖を感じる甘ったるさはなく、さっぱりした甘さです。いちごの粒感をリアルに感じられる食感もあります。
トーストに塗って食べると、いちごの甘酸っぱさと、後味にレモンの酸味も感じられました。より、さっぱり食べるなら、トーストに塗るのがおすすめです。
生食パンなどの甘めの食パンに塗っても、甘さに飽きることなく、食べきれそうです。
有機ブルーベリージャム(デイリーフーズ)
[掲載商品]有機ブルーベリージャム/デイリーフーズ
次にご紹介するのは、いちごジャムに続く定番といっても過言ではない「ブルーベリージャム」です。
こちらも糖度は25度で、原材料も有機ブルーベリー(カナダ)、有機砂糖、有機レモン濃縮果汁/安定剤(ペクチン)と、有機素材が使われています。
また、いちごジャムと同じく、旬に収穫した果物の色や栄養素ができるだけ損なわれないようにフレッシュ感を活かした加熱殺菌技術「DFCジュール製法®」で作られています。
ブルーベリージャムは、さらりとしていて、ブルーベリーの粒がくっきり見えます。
ブルーベリージャムもトーストせず、そのままのパンに塗りました。
見た目は、さらりとしていましたが、パンに染みこむことはなく、適度なとろみがあり、さっぱりとした甘み。いちごよりも酸味が少ないように感じました。
ブルーベリーの粒を噛むとジューシーさがあり、新鮮な実をそのまま食べているようです。
甘めのヨーグルトやバニラアイスに合わせると、酸味と甘みのバランスがとれて、爽やかなデザートになります。
ハニー&アップルシナモン(久保養蜂園)
[掲載商品]ハニー&アップルシナモン/株式会社 久保養蜂園
次にご紹介するのは、ちょっと珍しい「ハニー&アッルシナモンのジャム」。大正八年に創業した養蜂園で作られているジャムです。
原材料に使われているのは、青森県産のりんご、蜂蜜、オリゴ糖、シナモン、ビタミンC、ゲル化剤(ペクチン)で、香料、着色料は使用していません。
スプーンで、ひとすくいするだけで、角切りリンゴがゴロゴロと見え、シナモンの粉末もちらほら見えます。甘い香りのなかに、シナモンのスパイシーさが漂います。
瓶には「ジャムをパンに塗ってからトーストすると、アップルパイのように食べられる」と書かれていたので、そのとおりに実践してみました。
温まったからか甘い香りとシナモンの香りが強くなりました。
リンゴの”しゃくっ”とする食感を楽しみながら食べることができ、はちみつのコクのある甘さだけでなく、リンゴとオリゴ糖が入っているので、爽やかな後味です。
他のおすすめの食べ方として「チーズと合わせること」も書かれていたので、今回はクリームチーズと合わせてみました。
チーズの塩気とジャムの甘さが、相まって甘じょっぱく、デザートとしてはもちろん、ワインのおつまみにも合いそうです。
容量が、270gと少し大きめですが、食パンにたっぷり塗ると、瓶の3分の1を使いました。また、冷凍のパイシートを使えば、簡単にアップルパイを作ることができるので、すぐに使い切れそうです。
有機宇治抹茶入りミルクジャム(アトレ)
[掲載商品]有機宇治抹茶入 ミルクジャム/有限会社 アトレ
最後にご紹介するのは「有機宇治抹茶入 ミルクジャム」です。
これまで紹介してきたフルーツ系ジャムとは、ひと味、ふた味も違うジャム。
原材料は、島根県産の生乳、北海道産甜菜糖、京都府産の有機抹茶の3つのみです。
世界遺産である、島根県の石見銀山高原から程近い「中山農場」で放牧飼いされた牛の新鮮な搾りたての生乳と、京都・和束町で栽培された有機JAS認定の宇治抹茶を100%使用しています。
最もシンプルでありながら、原材料の成り方や、こだわりを強く感じます。
そのこだわりが認められて、地域の農林水産物や食文化の魅力を活かした産品を発掘するコンテスト「フード・アクション・ニッポンアワード2020」にも入賞した商品です。
抹茶らしく濃い緑で、とろりとやわらかいジャムです。
今回はトーストせず、そのままのパンに塗ってみました。
ミルキーなコクのある甘さですが、後味には抹茶の渋みがほのかに感じられ、すっきりとしたジャムです。
「牛乳に溶かす」食べ方が、おすすめとして書かれていたので、温めた牛乳に入れてみました。
ティースプーン2杯以上でちょうどよく、後味がすっきりとした抹茶オレになりました。
コクと渋みのバランスがよいので、手作りの和風パフェのトッピングにや、パンケーキのソース、あんこと合わせて食べても美味しそうです。
まとめ
食パンは、老若男女問わず、食べる機会も増えてきた食品です。それに合わせるジャムは、食卓を彩る食品だからこそ、安心してたっぷり食べられることが理想的です。
今回、食べ比べたなかで、特に驚き、気に入ったジャムは「有機宇治抹茶入 ミルクジャム」です。個人的に「ミルクジャム」という名前から、甘すぎるイメージがありましたが、抹茶の香りとほろ苦さが絶妙で、飽きのこない美味しさでした。
素材本来の味を活かしたジャムは、他の食材とも相性がよいため、アレンジの幅も広く、さまざまな料理にも使えますよ。
ぜひ、お気に入りのジャムを見つけてみてください。
(写真・文:ありとよ)