今回は、大阪府高槻市に2022年9月に開業したばかりのアメリカン雑貨店「COLOR」を運営する「井上工務店」さんを訪問してきました。店長の高島様にお話を伺っていく中で、物販を通した新たな集客の形や価値を感じることができたので、工務店さんやリフォーム業者さんはぜひ最後までご覧ください。

創業45周年をきっかけに新たなチャレンジを模索

──昨年の9月にオープンしたばかりということで、とても綺麗な店内ですね!この建物が完成したタイミングでアメリカン雑貨店を開業したのでしょうか?

高島様:母体の井上工務店は現在とは別の場所で会社を構えていたのですが、創業45周年を迎えるタイミングでこの場所に会社を建てることになりました。2階はオフィスで1階はショールームとして使おうとしていたのですが、上手く活用できずアメリカン雑貨店を開業するまでは、2年くらいはフリースペースで使っていました。

工務店と親和性のある新事業をとことん考えた

──アメリカン雑貨店を開業した経緯などがあれば教えてください

高島様:もともと私がアメリカン雑貨が好きだったというのもありますが、新事業を色々模索しておりまして、最初はネットだけで家具とか照明を売っていこうと考えていました。ただ、せっかくやるならちょうど1階に活用できていないスペースもあることですし、店舗を持って新事業にチャレンジしてみようということになり、アメリカン雑貨店を開業することになりました。

──新事業を考える際に、そこから工務店の顧客に繋げていくことも意識されていたのでしょうか?

高島様:そうですね。新事業をやるのであれば、それをきっかけに井上工務店のお客様になるような形を模索していました。アメリカン雑貨を好きな人と工務店のターゲット層って意外と親和性が高いんですよ。

アメリカン雑貨店を2022年9月に開業

──2022年の9月にアメリカン雑貨店を開業にするにあたって、アメリカン雑貨のメーカーや仕入れ方法などはご存知だったのですか?

高島様:いえいえ、何も分からずで雑貨店舗からメーカーまで色んなところに電話しまくって聞いてました(笑)。その中で「スーパーデリバリーっていう仕入れサイトがありますよ」と教えていただいて、スーパーデリバリーに辿り着きました。

──当サイトのような仕入れサイトがあること自体ご存知ではなかったということですか?

高島様:はい、全くの別業界になるので知りませんでした。最初はアパレルがメインなのかと思っていたのですが、アメリカン雑貨のメーカーが何社も出ていることを知って、「何じゃこれは!!」という状況でした(笑)店内の7割はスーパーデリバリーで仕入れた商品ですよ。それ以外は工務店として取引がある家具などのメーカーから直接仕入れています。

アメリカン雑貨店のお客様が工務店のお客様に

──新事業をする際の当初の狙いでもあった、新事業のお客様を工務店のお客様に繋げるという動きは、実際にアメリカン雑貨店を開業後に生まれましたか?

高島様:もうすでにその動きは生まれています。店舗内に2階のオフィスに繋がる階段があるので、お客様の方から「2階には何があるんですか?」という会話が自然に生まれるんですよ。私が「実は、母体は工務店をやっていまして2階がオフィスになっています。」と伝えると、お客様が「実はリフォームを考えていて」とか「増築を考えていて」、「新築を考えていて」という言葉が出てきて、営業担当に繋げて実際に動いている案件が生まれています。

──なるほど!工務店だけやっていたら生まれない集客の形ですねアメリカン雑貨をフックに本業の工務店の顧客に繋げる良い動きですね!

アメ雑をきっかけに気軽に訪れるお客様が増えた

──工務店というと、お客様の方から気軽に入り難いイメージを持ってしまいますがアメリカン雑貨店であれば気軽に入れますよね。

高島様:建物の外観で高そうな工務店に見えて入り難かったという方もいましたし、工務店だけでは気軽に立ち寄ってもらうのも難しいので、間口を広げるという意味でもアメリカン雑貨店にして本当に良かったです。

──私の勝手なイメージですが、アメリカン雑貨が好きな方って工務店の顧客層とも親和性が高そうな気がします。アメリカン雑貨が好きな30代以上の男性って多いので、工務店のターゲット層とも合ってそうです。

高島様:そうですね。工務店の方の打ち合わせでオフィスに来られていたお客様が、アメリカン雑貨を買っていくケースも多々ありまして、歯車が上手く噛み合う場面が増えてきておりますね。

10代から70代まで幅広い客層

──普段、ふらっと店舗に来られる方の客層は、どのような方が多いんですか?

高島様:当初の計画としては30代から50代の男性なのかなと思っていたのですが、10代から70代まで幅広いですね。60代から70代ぐらいの方でも意外とアメリカン雑貨好きな方が多いんですよね。店の前の幹線道路沿いには飲食店が多いので、飲食店に行く時に車から当店の看板を見て駐車場もあるから来てみたという方もいらっしゃいますね。

子育て世代も買い物が楽しめる「キッズスペースのある」アメリカン雑貨店へ

[画像]アメリカン雑貨店内に併設して工務店の打ち合わせスペースもあります。

物販スペースは更に拡大(予定)

──今後の展望などがあれば教えてください

高島様:アメリカン雑貨店に併設している、この工務店の打合せスペースも売り場に拡大しようと考えています。打合せスペース内にはキッズスペースがあるのですが、このまま残しておこうかなと思っています。

──キッズスペースがあるアメリカン雑貨店なんて最高ですね!

子連れだとゆっくり見れない問題を解消

高島様:お店に来られるお子様連れの方って、お子様が気になってしまってなかなかゆっくりお買い物ができないんですよね。キッズスペースがあればそこで遊ばせて安心してお買い物が出来るようになるので、打合せスペースにあるキッズスペースもこのまま残して改良していきたいなと考えています。

──それは楽しみにしています!

[画像]現在のキッズスペース。屋根付きにしたいなど色々と改良の構想があるようです。

工務店が物販をはじめることで事業の可能性が広がった

──いいお話が聞けました。工務店が物販を始めることで、これまで工務店だけでは出会えなかったお客様と物販経由で出会うことができたり、逆にもともと工務店のお客様だった方が物販の方のお客様になったりと新しい工務店の形を感じましたし、色んな広がりや可能性を感じました。

アメリカン雑貨からテナントビルまで扱う工務店

──工務店がここまでやるケースというのは珍しいのではないでしょうか?

高島様:工務店って住宅なら住宅専門、ビルならビル専門というところが多いのですが、うちはどちらもやりますしアメリカン雑貨店舗までやっているので、アメリカン雑貨からテナントビルまで扱う工務店です(笑)。

──「アメリカン雑貨からテナントビルまで扱う工務店」っていいキャッチコピーですね(笑)本日は取材にご協力ありがとうございました!

[画像]打合せスペースにはパナソニックが提案する耐震技術の「テクノストラクチャー」のサンプルが。テクノストラクチャーの家を建てられるのは、パナソニックの厳しい審査基準や施工研修をクリアした住宅会社・工務店のみ。井上工務店さんはパナソニックから施工認定を受けたパナソニックビルダーズグループの会員です。

お客様と新たな関係性が構築できる!工務店も「物販」をはじめるなら「スーパーデリバリー」

卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、多くの工務店、リフォーム業、建設業、不動産業などの事業者にご利用いただいています。今回のアメリカン雑貨だけでなく、ナチュラル、北欧、インダストリアルなどのテイストで固めた雑貨店も作れますし、アパレルから食品まで揃うようなセレクトショップ、食器の専門店など色んな形でスーパーデリバリー経由で物販を始めることができます。物販経由で工務店への新たな集客の形を!

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