大人な女性に向けた上品なお洋服を提案する「コスモトレーディング 」。先日、2022年春夏展示会を訪問させていただきました。

「コスモトレーディング」はインド綿素材を主力とした製品づくりを得意とするアパレル企業です。全体の約7割の製品は、インドで生産されています。

春夏シーズンはインド綿の涼やかな印象の素材が最も注目されるシーズンです。「コスモトレーディング」には、セレクトショップやブランドなどのOEM・別注提案などの要望も多く、売れ行きも盛況期を迎えるそうです。

今回は春夏シーズンに向けたおすすめ商品をご紹介します。

[紹介企業]コスモトレーディング

春夏シーズンが主力!コスモトレーディングの魅力とは?

コスモトレーディング株式会社 代表 根本様

――根本さん!本日はよろしくお願いします。はじめに「コスモトレーディングについて教えてください

根本さん:「コスモトレーディング」は創業から40年のレディースアパレルメーカーです。親の代から続いている企業で私が2代目です。

インドを生産拠点としたモノづくりを得意にし、以前はインドの民族的なデザインを売りにしたメーカーでしたが、時代と共に変化しながら、現在は大人の女性向けのカジュアルブランド「Fanaka(ファナカ)」を展開しています。

その他、年間を通じた展示会でインド綿を中心とした商品デザインを提案し、有名セレクトショップやアパレルメーカーなどのOEMや別注も行っています。

――生産の拠点はインドなのですね

根本さん:年間通じてインドの生産が7割、中国の生産が3割です。インドが主軸となっています。その影響もあり、「コスモトレーディング」は、インド綿を中心としたモノづくりが得意です。インドならではの細やかな手刺繍やブロックプリント、他にない風合いなどを取り入れた商品を提案していきたいと考えています。

──インドを生産の拠点にしている中で意識されていることや、心掛けていることはありますか?

根本さん:最近では「SDGs」といったキーワードをよく耳にするようになりましたが、特に意識したことはやっていません(苦笑)ただ、現地の方々に直接お仕事をしていく中で、そこに企業として適正な対価を払うという姿勢は「SDGs」といった言葉が出る以前から「コスモトレーディング」では当たり前のようにとらえて取り組んでいました。

インドを訪れたことがない方にはピンとこないお話かもしれませんが、インドの田舎の方の都市ではトイレや電気がないのは当たり前で、お仕事を依頼するにも太陽が昇るとともに仕事をして、太陽が沈むと仕事を終えます。ただ、こういった方々にしかできない手作業の魅力があり、インドの取引先向上を通じてお仕事をお願いしたりしていきました。

時代も移り変わり、だんだんとインドも都市部を中心に発達してきているので、以前より手作業を得意とする職人さんも減っていることやブランドのコンセプトなどによって以前よりも手の込んだ刺繍やパーツの製作の依頼は減りましたが、取引先工場とはより良いパートナーシップを築きながら歩んでいきたいと考えています。

――取引先との関係性の築き方がとても素敵ですね。

ヨーロッパのリゾート風景を彷彿させる大人なファッション「Fanaka(ファナカ)」

──コスモトレーディングの主力ブランド「Fanaka(ファナカ)」について教えてください

根本さん:「Fanaka(ファナカ)」は、素材感やディティールにこだわった刺繍やレースをベースにした、アンティークさ、ヨーロピアンなイメージ、細かで繊細なデザインが特徴のブランドです。綿、麻など天然素材の生地で着やすさ温もりを感じることのできるアイテムが多くそろっています。

こちらのブラウスは、春夏シーズンに提案予定のケープのようなデザインになっているブラウスです。ポイントはケープの柔らかな二の腕を隠すようなデザインシルエット。そして、胸元にあしらったフロントのピンタック部分のデザインです。ピンタックは細くて量が多ければ多いほど手間がかかる技術。繊細ながらもそれを表現しています。繊細な技術力が光る分、ブラウスもクラシカルで品の良いものになっています。

こちらの商品は、リバーレースとピンタック、刺繍と細やかな技巧が集まったブラウスです。綿素材のブラウスでも品よく着こなせるアイテムがそろっています。ただ、これだけ手が凝ったデザインですが、綿素材なので自宅で手洗いできるのも良いところ。

きちんと感と清潔感のあるデザインで使い勝手が良いので、お取引先で購入されているお客様の職業をお伺いしてみると「会社員の方」や「学校の先生」とか多いですね。

――なるほど!親しみやすい素材でありながら、上品かつエレガントな商品が多いですね。

気分が明るくなるようなカラー提案が2022年春夏のトレンド

──2022年の春夏シーズンのトレンドを教えていただけますか?

根本さん:2022年春夏シーズンは、心が明るくなるようなカラー提案がいつもより多いです。

2020年、2021年と春夏シーズンは、新型コロナウイルスの影響によって、春休み、ゴールデンウィーク、お盆と…自由にお出かけできませんでした。ようやく今ですが、新型コロナウイルスの感染者数も落ち着いてきました。まだまだ安心はできない日々は続きますが、アパレルメーカーとして先が楽しくなる提案をしたいと思い、今回はいつもよりカラフルな商品が多くなっています。

──なるほど…アパレルメーカー各社の新作商品を拝見していてもグリーンやピンク、イエローなど今年はカラフルなカラーをよく見かけます

根本さん:そうですね。弊社だけでなく、みなさん「今度こそは…!」という願いを込めて、気分が明るくなるような色が主流になっているんだと思います。

春夏シーズンにおすすめしたい「リバーレース」のブラウス

――春夏シーズンにこの商品はおすすめ!というものがあれば教えていただけますか?

根本さん:春夏シーズンのおすすめは「リバーレース」を使ったブラウスやワンピースです。

リバーレースは、100年以上前に製造されたレース機を使ってできます。レース機そのものが希少で、世界中を探しても台数が限られています。さらに、レースを作る製造工程もとってもゆっくりと編み上げられるレースなので、現代のレース機と比べると、製造にかなりの時間を要します。ただ、時間をかけた分細かく繊細で、他にはないクラシカルな印象です。

リバーレースがお洋服の中にデザインとして入るだけで、上品な印象になります。若い方から高齢の方まで、世代を問わず支持されるお洋服に仕上がりました。

準備ができ次第、スーパーデリバリーでも展開をスタートする予定ですので、リバーレースを使った製品にぜひ注目してみてください。

「Fanaka(ファナカ)」の世界観を表現する売り場づくりのコツ

――最後に、「Fanaka(ファナカ)」を取り扱う上で、おすすめの仕入れ方やディスプレイのコツがあれば教えていただけますか?

根本さん:おすすめは、ラック内をすべて白の商品だけでまとめ、あえて白一色で統一して提案することです。春夏シーズンこれだけで、目をひくディスプレイになり、清涼感と気品の感じられる売場を作ることができます。

――ホワイトで統一されるディスプレイ!素敵ですね。

根本さん:白色のお洋服は案外手に取りにくかったりするものですが、あえて白一色でまとめることにより、印象的になります。白で統一されたディスプレイを展示会でも見せることで、バイヤーさんも「この白でまとめたラック一式でポップアップ提案したい!」「春夏の立ち上げにこのラックのまま提案したいからサンプル貸してほしい」といった要望も出るほどです。

カラーでまとめてみることによって、デザインの細やかな部分を比較しやすくなって、選ぶ楽しみも広がるディスプレイになっています。春夏シーズンに「コスモトレーディング」の製品を仕入れてみたい、取り扱ってみたいという事業者の方にはぜひ取り入れていただきたい手法です。

――ありがとうございます。ていねいな製品づくりの背景だけでなく、商品特性を生かした売場づくりのポイントまで…とても勉強になりました。ありがとうございます。

コスモトレーディング

コスモトレーディング(スーパーデリバリー)

素材感やディティールにこだわった刺繍やレースをベースにしたアンティーク感、ヨーロピアンなイメージ、細かで繊細なデザインが特徴。綿、麻など天然素材の生地で着やすさ温もりを感じることのできるブランドを取り扱っています。

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