美味しい＆楽しい、そして付加価値のある商品を京都福知山から発信！セレクトショップ『ONI-NORTH(鬼の巣)』を取材しました

京都府福知山市にあるONI-NORTH(鬼の巣)は、社会福祉法人大江福祉会が運営するセレクトショップです。

大江福祉会が運営する作業所では知的障がいや精神障がいのある方が作業に励んでいて、鬼の巣ではその作業所で作られた商品のほか、地域の作家の方の作品や、地場産の野菜・スイーツ、フェアトレードの商品、オーガニック商品などを取り扱っています。

今回はスーパーデリバリー担当の福山さんにお店についてインタビューさせていただきました。

1 協力して買ってもらうのではなく欲しいと思って買ってもらう
2 仕入れ商品は出展企業のコンセプトで選ぶ
3 さいごに
- 3.1 ONI-NORTH(鬼の巣)
4 アパレル・雑貨の卸・仕入れは「スーパーデリバリー」！

協力して買ってもらうのではなく欲しいと思って買ってもらう

──セレクトショップ『鬼の巣』はいつからスタートしたのでしょうか？

福山さん：作業所を移転した際に、もとあった場所を有効活用したく、スタッフや利用者さんみんなで準備して2018年からお店をオープンしました。福祉施設だから協力して買ってもらっているというイメージは払拭したくて、自分たちが良いと思う商品を仕入れて、本当にほしいと思う人に買ってもらえたらと思っています。

──みなさんでお店を作られたんですね。

福山さん：以前の事業所で会議室だった場所をお店にしたのですが、ペンキを塗ったり、棚を作り変えたり、利用者さんも巻き込んでみんなでセルフリノベーションしました。楽しかったですね。

──どんな商品を販売されているのですか？

福山さん：商品は常時300～500くらい取り扱っていまして、地場産の野菜や作家さんの作品、フェアトレードやオーガニックの商品のほか、最近は”くいしんぼうの女性が選んだおいしいもの”というキャッチフレーズで食品を充実させています。くいしんぼうの女性というのは事業所のスタッフのことなのですが食べ物に興味のあるメンバーが多くて以前から情報交換を活発にしていたので、そこで話題に出た商品を扱ったりしています。

作家さんの作品は、木工、陶芸、ガラス、染め物などで大江町だけでなく隣の綾部市の作家さんの作品も取り扱っています。販売しているお野菜も体によい”無添加”をひとつの基準にしていまして、美味しいだけじゃなく付加価値のある商品を扱うようにしています。

──どんな方が来店されていますか？

福山さん：来店するお客様の傾向は様々ですが、場所的に車がないと来るのが難しいので、30代以降の女性が多いかな。地元の方も変わったもの売ってるね、とよく来てくれますし、お店に野菜を納品いただいている農家さんがついでに買ってくれたりもします。

大江町は鬼伝説が残る大江山の麓にある町で鬼の博物館もあります。今話題の「鬼滅の刃」の影響で観光客も増えているそう！

──人気商品を教えてください。

福山さん：人気なのは食品ですね。特に、食べるにんにくら―油という商品があるのですが、生のにんにくがスライスしてオイルの中に入っていて、そのままごはんと一緒に食べたり、ペペロンチーノにしたり、美味しいと人気でよく売れています。マスクが必須になって匂いが気にならなくなったのもあるのかもしれませんね。

仕入れ商品は出展企業のコンセプトで選ぶ

──スーパーデリバリーを利用したきっかけは？

福山さん：お店の商品を増やしたく、どうしたら多くの業者さんと取引できるのか調べた結果、ネットでスーパーデリバリーを見つけました。商品が充実していてとてもありがたいです。ここの立地的に、何か珍しいものや良いものが欲しいときは遠くの百貨店やデパートまでがんばって出かけるかネットで買うか、なのですがネットも送料がかかってしまいます。スーパーデリバリーを利用してから仕入れ先が広がり取り扱い商品の幅も拡がったので、お客様から「(遠くまで行かなくても)こんな商品が買えるのね！」とすごく喜んでもらえています。

──それはよかったです！ちなみにスーパーデリバリーではどのように商品をチェックされていますか？

福山さん：まずはお気に入りの出展企業を見つけるのですが、それは各企業の情報ページや商品コメントなどからコンセプトを見て選んでいます。鬼の巣で大事にしている、無添加や体に良いなど付加価値のある商品を扱っているか、企業の商品に対する考え方などを見て、いいなと思う企業がいたら商品を選んでいきます。

──出展企業をベースに商品を探されているのですね。

福山さん：そうですね。お店では今でもまだ商品は足りないと思っているので、これからもどんどん増やしたいですね。商品はたくさんあったほうがお客様にも楽しんでもらえると思いますので。そこで衣料品の取り扱いもしようと、現在取引先を広げているところです。お客様に「おもしろい」「こんなところにこんなにいいものがあったわ！」と言っていただける店舗目指して邁進していきます！

さいごに

お店の前に流れる由良川

福山さんに今後の展開ややりたいことを聞いてみました。

福山さん：地域のコミュニティの場、またふらっと寄ってもらって気軽に休憩できる場所にしたいと思っています。最近では無料のWi-Fiも設置しました。由良川が真向かいに流れていて景色も絶景なので、ここでゆっくりしてもらえるようにカフェでもできたらいいなと思っています。

あと、個人的には足湯を設置したいとずーっと言っています。笑　この素晴らしい景色をみなさんにもっと共有したいと思っていまして、足湯があれば最高じゃないかなと。やるとしても設備はセルフリノベーションで資金もかかるので簡単ではないと思いますが…。でも事業所の利用者さんにとっても足湯の運営という新しい仕事が生まれるというメリットもありますし、そういった面でも新しいことを開拓してどんどんチャレンジしていきたいですね！

新しい取り組みが地域コミュニティの活性化や利用者さんのやりがいにつながるのですね。
福山さんの夢がかなって、足湯が導入される日が楽しみです！

福山さん、ありがとうございました！