ノートや手帳を広げたとき、思わず笑顔になれるシールやマスキングテープが並んでいたら店頭のお客様はきっと手を伸ばさずにはいられないはず。今回ご紹介するのは、大阪に本社を構え、シール・マスキングテープ・付箋などデコレーションアイテムを中心に展開する文具・雑貨メーカー「株式会社マインドウェイブ」。「夢を形に」をコンセプトに、スタンダードなものからユニークなものまで、幅広いラインナップを持つ注目のメーカーです。今回は、商品づくりへのこだわりや、スーパーデリバリーでの取り扱い商品の魅力について、商品開発部の吉原さんとスーパーデリバリーご担当の営業課の徳田さんにたっぷりと伺いました。

レターセットから始まり、シールが主力へ
──本日はよろしくお願いいたします。まずは貴社の成り立ちから教えていただけますでしょうか
吉原さん:創業は1990年なのですが、当時は今とは少し違っていて、レターセットなどの紙物などの文房具を中心に、今よりも小規模な展開をしているような文具メーカーだったそうです。企画とデザイナーが兼務しているような会社だったと聞いています。そこから企画の体制が整っていって、需要に合った商品をきちんと開発していこう、という流れになっていきました。
吉原さん:当時のキーワードとしては「ファンシー文具」ですね。子どもから大人まで楽しめる可愛らしいファンシーショップ向けの商品が中心だったようです。
──そこからシールが主力になっていくのは、どのような経緯だったのでしょうか
吉原さん:2003年に現在の宮内社長に代表が変わっているのですが、社長はもともと愛媛県でシールやステッカーの専門工場を経営していまして。その工場があったことで、2003年以降どんどんシールが主力商品になっていきました。ロフト様やハンズ様で取り扱っていただく商品って、子ども向けの文具は少ないんです。おそらく2003年以降、大人の方や学校の先生、習い事の先生などにもシールを使っていただけるようになって、そのあたりから反応も広がっていったのかなと思います。

──確かに以前はマインドウェイブさんというとファンシー文具のイメージがあります。現在はファンシー文具は手がけていないのでしょうか
吉原さん:実はコロナのタイミングで、ファンシー文具はほとんどやめたんです。少子化ということもあってファンシーショップ自体が減少していましたし、ファンシー文具にはライバルメーカーさんもたくさんいらっしゃって、そこは担っていただけていたので。それよりも、そこに割いていた時間を、より大人の方向けの、弊社でしか作れないものに使おうという方針に切り替えました。
──キャラクター事業やデジタルコンテンツについても伺えますか
吉原さん:弊社はライセンス事業も行っているのですが、扱っているキャラクターのほぼすべてが、シールから派生してキャラクター性を強めていったものなんです。他社だとキャラクターを作るときはSNSからスタートすることが多いと思うのですが、弊社の場合はシールで人気のあるキャラクターをSNSで展開して、ユーザーの方とコミュニケーションを取りながら育てていきます。シールから誕生しているキャラクターがほとんどというのは、おそらく珍しいと思います。
デジタルコンテンツは、ガラケーの時代は待ち受け画像や着せ替えなどに弊社のキャラクターをライセンスとして活用いただく形でした。LINEが普及してからは、LINEスタンプを自社で制作してクリエイターズスタンプとしてリリースしています。キャラクターを認知していただく一番大きなきっかけになったのは、やはりLINEのコンテンツです。LINEヤフー様の無料スタンプにもお声がけいただいて、オリジナルイラストを描き起こして活用いただきました。数万人規模の方が使われているので、そこでもたくさん知っていただけたのかなと思います。
「しばんばん」も、もともとはシールなんです。私は元々企画課でシールを担当していたので、しばんばんのシールも私が企画しました。今ではいろいろなところで活躍してくれていて、自社でも年間50か所ほどポップアップを実施しています。ポップアップで少しずつキャラクターを知っていただいて、それが次のライセンス事業につながっているんじゃないかと思います。

社内デザイナー30名弱、企画から出荷まで自社で完結

──貴社の強みはどんなところにあるとお考えですか
吉原さん:デザイナーが社内に30名弱在籍していることですね。東京に10名弱、大阪に20名ほどいます。外注のデザインはほぼ使うことがありません。毎月最低でも24種類ほどのシールをリリースしていて、それより多い月もたくさんあります。季節商材を含めると年間300種類を超えます。それを作り続けるためには、デザイナーが外注の方だと単発的なお付き合いになってしまう。在籍してもらって、スケジュールを管理しながらしっかり時間を使って絵を描いていく。ここは他にはない強みかなと思います。シールの年間新柄リリース数は、おそらく日本で一番多いと言っていいくらいだと思います。
──製造面での強みはいかがでしょうか
吉原さん:愛媛県にグループ企業のシール工場「株式会社プレミアム」があり、クオリティの高いシールを作れます。自社工場ということもあり距離感的にも近いので、「こういう作り方はできないか」と新しい仕様にチャレンジできますし、求めていたクオリティに届かない場合も、ディスカッションしながら求めるものに近づけていける。そこはクオリティの高さにもつながっていると思います。しかも、その自社工場の隣に弊社のデリバリーセンター(物流拠点)があるんです。印刷を外に出す場合でも、内職などは自社工場のラインでやって、隣の倉庫に持っていく。企画から出荷まで全部1社で完結しているのは、他社にはない特徴だと思います。
──まさに一気通貫ですね。自社工場の隣に物流があるので輸送コストもかかりませんし
吉原さん:そうなんです。スピード感もありますし、私たちにとってはすごくやりやすいですね。工場の人からすると、細かいリクエストが多いので少し面倒かもしれませんが(笑)。
「当たり前のことが当たり前にできているか」を全部署で確認する

──商品開発のサイクルはどのくらいなのでしょうか
吉原さん:国内生産のシールだと、仕様内容や工場の混み具合にもよりますが企画から出荷できる状態にするまで4か月くらいですね。海外生産のものであれば、そこにプラス1.5か月ほどかかります。ひと月24種類くらいとプラスアルファでお正月やクリスマスなどの季節商材もやりながら、という形です。ただ、弊社は小売店さんと直接お話しする機会もあるので、リクエストをいただいたら柔軟に対応しながら、リリースする商品が増えたり、売り場でリクエストの多いテイストのものに変更したりということもあります。
──製品づくりの上で心がけていることはありますか
吉原さん:デザイン性が高いというのはもちろんですが、文房具って皆さんが身近に使用していただくものなので、当たり前のことですけれど、シールなら綺麗に剥がれて、絵柄と型がずれていなくて、きちんと貼ることができる。実はその当たり前のことを当たり前にするのは、コスト面も含めて結構難しいんです。シールに限らず、すべての商品でユーザー目線で使いやすいものになっているか、需要と供給が合っているか、それに合った仕様になっているか。あとは品質面で、袋から出したときにお客さんががっかりしないようになっているか、危険性がないか。いろいろな部署が関わりながら、すごく細かく見ていると思います。
15年以上愛される定番シールと、デコレーション専用バインダー「Bine.」

──定番商品について教えてください
吉原さん:年間多くのシールを新発売していくのですが、そこでファンがついて長く使っていただいているシールもたくさんあります。私が入社して17年ほど経つのですが、それより前からずっと再生産を続けている商品もあるんですよ。売り切れたら再販をかけて、というのを変わらず続けています。こういうシールは、学校の先生や習い事の先生などが使われているのではないかと社内では予想しています。単純にキャラクターのファンというよりも、デザイン性やクオリティなど総合して需要がある。同じものをたくさん買ってくださる方もいるのかなと思っています。
──初めてマインドウェイブさんの商品を仕入れる方には、何がおすすめでしょうか
徳田さん:入口としてはやはりシールになってくるのかなと思います。毎月本当にいろいろな種類を発売して掲載させていただいているので、まずは好きなデザインのシールを仕入れていただいて、そこから派生していろいろな商品を仕入れてもらえたら、と考えています。
比較的使い勝手のいい動物柄のシールや、あとは付箋ですね。動物のお尻やお腹に書き込める仕様にした付箋を扱っていまして、ロフト様やハンズ様でもしっかり棚をいただいて好評いただいているシリーズなので、そのあたりはトライアルとしてご提案させていただくことが多いです。現在の在庫だけでも70種類を超えていますし、毎年新しいデザインが追加されていきますので、壁面にたくさんの種類を並べて展開することでアイキャッチになるのでそのような売り場の見せ方をおすすめします。特に柴犬、三毛猫、ゴリラ、鳥などのデザインが定番で動いています。

──「Bine.(バイン)」というブランドについても伺えますか
吉原さん:弊社は年間多くのシールを発売するので、「Bine.」はそのシールに特化したバインダーを出そうということで立ち上げたブランドです。実際にシールを企画している者がバインダーも企画しています。昨今のシールブームになる前に企画してリリースしました。シール帳のようにコレクションしたり収納したりすることだけを目的にしているのではなく、シールって「デコレーションして楽しむ」文化があるんです。弊社にはInstagramでデコレーションの方法を発信しているアカウントもあって、その”デコレーションするベースになる部分”を作りたいというところから開発しました。他社にはない使用用途のブランドなので、シールと一緒にたくさんの方に知っていただきたいアイテムです。

吉原さん:A6サイズが基本で、一般的な穴のピッチで作っているので市販のA6リフィルもお使いいただけるのですが、市販のものは横幅がデコレーションするには少しせまいんです。デコレーションを楽しむには、弊社の少し横幅の広いリフィルのほうが使いやすいサイズ感になっていると思います。リング以外はすべて日本製で、組み立ても日本です。検品体制まで含めて品質を安定させられるのが強みです。日本製の塩ビは透明度がすごく高くて柔らかいので、中のデコレーションしたシールがすごくクリアに見える。だからあえて日本の塩ビを使っています。リフィルには透明な台紙や、薄手のシール台紙もあります。実際にシールを製造するときに使っているセパレーターをベースにしています。

エンドユーザーの声が届く、会員事業者様とのつながり
──スーパーデリバリーではどのような会員事業者様とお取引が多いのでしょうか
徳田さん:比率でいくと、売上的には海外の事業者様がメインになっています。業種としては、文具店や雑貨を扱っている実店舗の小売業者様が多いです。最近はオンラインショップを運営されている事業者の方からも、スーパーデリバリーさんを通じて仕入れていただくことが多くなってきましたね。
──昨今のシールブーム以降、それまで文具を扱っていなかった属性の会員事業者さんからの需要も増えている印象があります
徳田さん:そうですね。取り扱いカテゴリーを増やして、弊社のシールを仕入れていただくケースが増えたのかなと思います。
──会員事業者様とのやり取りで印象に残っているエピソードはありますか
徳田さん:応援コメントを見させていただくことがあるのですが、「素敵なデザインのシール、いつもありがとうございます」であったり、「お客さんからも大変好評いただいてます」といったコメントを結構いただくんです。そういうのを見ていると、しっかり弊社の商品がエンドユーザーさんにも届いているんだなと感じることはありますね。
業種を問わず、そして海外へ

──今後、スーパーデリバリーでどのような会員事業者様と出会いたいですか
徳田さん:国内に関しては今のメインが文具・雑貨店になっているのですが、業種を問わずいろいろな方々にお取引を広げていきたいです。ただ、国内よりも特に今後は海外展開に注力したいと考えております。その中でスーパーデリバリーさんの「SD export」を活用して、海外の会員様としっかりマッチングしていく。弊社にとってそういう成長戦略を取っていければと思っています。
──エリアとしてはいかがでしょうか
徳田さん:やはりメインはアメリカ、ヨーロッパ、台湾などになってきますので、今取引のあるエリアをさらに伸ばしつつ、その他のエリアも見込みがあるのであればしっかり参入して、いろいろな顧客や業種を増やしていきたいなと思っています。
文具業界の枠を飛び越えて

──最後に、今後の展望をお聞かせください
徳田さん:従来の文具店や雑貨店だけではなく、新たな市場へのアプローチが不可欠かなと思っています。スーパーデリバリーさんに関しては、異業種や海外など非常に多様な会員様が在籍されている点がすごく魅力だと思っていますので、そういったところを使わせていただいて、文具業界の枠を飛び越えて、いろいろなところにマインドウェイブの商品を届けていきたいです。
マインドウェイブの仕入れならスーパーデリバリー

今回は、社内に30名弱のデザイナーを抱え、企画から製造・出荷までを一気通貫で手がける文具メーカー、マインドウェイブさんにお話を伺いました。「当たり前のことが当たり前にできているか」を全部署で確認するという品質へのこだわりと、圧倒的なデザインのバリエーション。その両立こそが、15年以上愛される定番商品を生み出し続けている理由なのだと感じました。シールはもちろん、付箋やデコレーション専用バインダー「Bine.」まで、幅広い業種のお店におすすめできる商品が揃っています。ぜひチェックしてみてください。




