物販において、売上と利益を最大化するためには、単に商品を仕入れるだけではなく、どのように販売していくかという販促計画と、その販売計画に合わせた仕入れ計画を密接に連動させることが不可欠です。多くの小売店オーナーやECサイト運営者が直面する「機会損失」や「不良在庫」といった課題は、この連携がうまくいっていないために発生することがほとんどです。

この記事では、2026年の主要なイベントや消費者動向を網羅した月別の販促カレンダーを基に、具体的な販促アイデアと、それに合わせた仕入れ計画の立て方を5つのステップで解説します。この計画的なアプローチを導入することで、お客様が本当に欲しい商品を適切なタイミングで提供し、結果として売上と利益の向上を実現できるでしょう。

目次

なぜ「仕入れ」と連動した販促カレンダーが重要なのか?

物販において、売上と利益を安定的に確保するためには、販促計画と仕入れ計画を連動させることが不可欠です。どんなに魅力的な販促キャンペーンを企画しても、いざ販売する商品がなければ、顧客の購買意欲は別の店舗へと流れ、「機会損失」につながってしまいます。特に話題性の高い商品や季節限定商品は、そのチャンスを逃すと二度と巡ってこないことも少なくありません。

一方で、明確な販売計画がないまま、過去の経験や「なんとなく売れそうだから」といった勘だけで商品を大量に仕入れると、「過剰在庫」を抱えるリスクが高まります。売れ残った商品は保管コストがかかるだけでなく、最終的には大幅な値下げやセールを余儀なくされ、結果として利益を圧迫します。このような状況は、健全なキャッシュフローを阻害し、次の仕入れ資金にも影響を与えかねません。

これらの問題を回避し、計画的な店舗運営を実現するための鍵となるのが、販促カレンダーを軸とした「いつ、何を、どれだけ売るか」という販売計画の明確化です。この計画から逆算して「いつ、何を、どれだけ仕入れるか」を決定するプロセスを確立することで、常に適切な量の在庫を確保し、売上と利益の最大化を目指せます。次のセクションでは、具体的な失敗例と、計画的な運営で得られるメリットについて詳しく見ていきましょう。

よくある販促計画の失敗例:「売る商品がない」「在庫が余る」

販促と仕入れの連携が不十分だと、物販では大きく二つの典型的な失敗パターンに陥りがちです。一つ目は「売る商品がない」、つまり「機会損失」のパターンです。例えば、とある新商品がSNSや人気メディアで突然取り上げられ、大きな話題になったとしましょう。顧客からの問い合わせが殺到し、ECサイトへのアクセスや実店舗への来店が急増したにもかかわらず、手元の在庫は瞬く間に底を尽き、メーカーへの追加発注も納期が間に合わない、あるいはすでに完売で再入荷の見込みがない、といった状況です。せっかくの販売機会を逃し、多くの見込み客を他店に奪われてしまうことになります。

二つ目は、その逆で「在庫が余る」、すなわち「過剰在庫」のパターンです。これは、特定のイベントや季節商品に対して「去年も売れたから」「これくらいあれば安心だろう」といった漠然とした予測や勘に基づき、明確な販促計画がないまま大量に仕入れてしまうケースでよく見られます。例えば、クリスマス向けの特別商品を豊富に揃えたものの、想定よりも需要が伸びず、棚には山積みの商品が残ってしまいます。期日が迫るにつれて、利益を削ってでも値下げ販売や「〇〇%OFFセール」を頻繁に開催せざるを得なくなり、結果的に当初見込んでいた利益を大幅に下回ってしまいます。最悪の場合、売れ残った商品を廃棄することにもなりかねず、経営を圧迫する大きな要因となります。

仕入れ連動で実現する、機会損失と過剰在庫を防ぐ計画的な店舗運営

前述のような機会損失や過剰在庫といった失敗は、仕入れと販促を連動させることで未然に防ぐことが可能です。販促カレンダーを基に「いつ、何を、どれだけ売るか」という計画を具体的に立て、そこから逆算して必要な在庫を適切なタイミングで確保することで、需要のピーク時に「商品がない」という状況を回避し、販売機会を最大限に活かすことができます。これにより、顧客を待たせることなくスムーズに商品を提供し、顧客満足度の向上にもつながります。

また、販促計画に沿った仕入れを行うことで、売れる見込みのない商品を不必要に抱えるリスクを大幅に軽減できます。過剰在庫が抑制されれば、倉庫の維持費や商品の陳腐化による価値下落といった無駄なコストが発生せず、健全なキャッシュフローを維持できます。安売りや処分セールによる利益の圧迫もなくなるため、結果として一商品あたりの粗利率を高め、店舗全体の収益性を向上させることにつながります。

このように、仕入れと販促を連動させた計画的な店舗運営は、場当たり的な対応ではなく、データに基づいた戦略的なアプローチを可能にします。予測と実績を常に検証し、改善を繰り返すPDCAサイクルを回すことで、欠品や余剰在庫といった課題を解決し、安定した売上と利益を生み出すビジネスの好循環を実現できるのです。

【5ステップで完成】仕入れと連動する販促計画の立て方

仕入れと連動した販促計画の作成は、一見複雑に感じるかもしれません。しかし、この計画は5つのステップに分解すると、どのような小売店オーナー様やECサイト運営者様でも実践可能です。計画的に動くことで、機会損失や過剰在庫といった悩みを解消し、安定した店舗運営を目指せます。

これから紹介する「年間の売上・利益目標の設定」「イベント・消費者動向の洗い出し」「仕入れ計画の立案」「具体的な販促施策の決定」「効果測定と改善」の5つのステップに沿って、ぜひ自店の販促計画を立ててみてください。この手順を実践することで、場当たり的な対応から脱却し、データに基づいた戦略的なビジネス展開が可能になります。

Step1. 年間の売上・利益目標を具体的に設定する

計画立案の第一歩として、まずは年間の売上高と利益額の具体的な目標を設定しましょう。漠然とした目標ではなく、「年間売上1,000万円」「粗利益率30%達成」のように、具体的な数値を明確に定めることが重要です。この年間目標は、その後の全ての販促施策や仕入れ量を決定する上での揺るぎない土台となります。

年間目標を設定したら、次に過去の売上データを参考にしながら、その目標を月別・四半期別の目標に分解していきます。例えば、年末商戦のある12月は売上目標を高く設定し、閑散期になりがちな2月は現実的な目標にするなど、季節変動を考慮することが大切です。これらの数値目標が明確であればあるほど、販促施策の規模や予算、そして「いつ、何を、どれだけ仕入れるか」という仕入れ計画を具体的に立てやすくなります。

Step2. 2026年の主要イベント・消費者動向を洗い出す

次に、2026年のカレンダーを基に、販促のフックとなるイベントや消費者動向を洗い出しましょう。バレンタインデー、母の日、クリスマスといった国民的な祝日や行事はもちろん重要です。

さらに、自店のターゲット顧客のライフスタイルに関連するイベントも考慮に入れると良いでしょう。例えば、特定の趣味のシーズンイン・アウト、SNSで話題になりそうな記念日、地域のお祭りなども販促のチャンスになり得ます。この記事の後半では、2026年の月別販促カレンダーを詳細に提示しますが、この段階では「自店にとって」どのイベントが重要かを考えることが目的です。洗い出したイベントは、次の仕入れ計画の核となり、具体的な商品選定や販促内容の検討に直結します。

Step3. イベントから逆算して「仕入れ計画」を立てる

洗い出した販促イベントから逆算して仕入れスケジュールを組むことは、計画の核心部分です。例えば、12月のクリスマス商戦で商品を売りたい場合、「12月上旬には商品を店頭やECサイトに並べたい」というゴールを設定します。このゴールから逆算して、商品の検品、値付け、写真撮影に必要な時間、そして最も重要なメーカーからの納品にかかる時間(リードタイム)を差し引くことで、「いつまでに発注を完了させるべきか」を割り出せます。この「逆算思考」のプロセスは、仕入れの遅れによる機会損失を防ぐ鍵となります。

特に、メーカーや卸によっては発注から納品までのリードタイムが大きく異なるため、これを正確に把握しておくことが不可欠です。次のセクションでは、このリードタイムの把握について詳しく解説します。

商品カテゴリ別の仕入れリードタイムを把握しよう

Step3で正確な逆算スケジュールを立てるためには、仕入れリードタイムの把握が不可欠です。リードタイムとは、発注から商品が手元に届くまでの期間を指し、これが商品カテゴリや取引先によって大きく異なります。例えば、メーカーのアパレル商品であれば発注から2〜4週間で納品されることが多いですが、海外で生産するオリジナル商品の場合、製造期間や輸送時間を考慮すると3ヶ月以上かかることも珍しくありません。また、展示会の開催時期に仕入れをする場合には、その年のクリスマスの提案は3月~6月あたりまで(最近は4月中で予約発注を締め切るところも多い)。バッグや服飾雑貨は秋冬商品の仕入れは3月~5月、春夏商品の仕入れは9月~12月と…季節が終わってひと段落したら次のシーズンの展示会を迎えることも少なくはありません。そのため、取引先企業の新商品の提案のタイミングや商品カテゴリごとの主要な取引先の発注から納品までの平均的なリードタイムを一覧にして把握しておくことを強くおすすめします。

これにより、各イベントの販促計画に合わせて、いつまでに発注を完了させるべきかを具体的に計算できるようになり、売れ筋商品の確保や仕入れ遅れによる機会損失を未然に防ぎ、計画的な在庫確保が可能になります。

在庫リスクを抑える仕入れのコツとは?

計画的な仕入れを行いつつも、在庫リスクを最小限に抑えるための具体的なテクニックはいくつかあります。まず一つ目は、「テスト仕入れ」の活用です。初めて扱うトレンド商品や新しいジャンルの商品は、まずは少量を発注し、顧客の反応を見てから追加発注を検討することで、売れ残りリスクを低減できます。

二つ目は、「小ロット」での仕入れに対応してくれる卸売サイトやメーカーを積極的に活用することです。これにより、多品種少量で商品を展開しやすくなり、顧客の多様なニーズに応えつつ、一つの商品の過剰在庫を防げます。三つ目は、「予約販売」の活用です。特に限定商品や人気が予想される商品では、在庫を抱える前に需要を測れる予約販売を取り入れることで、必要な数を確実に仕入れつつ、過剰な在庫を持つリスクを避けられます。

これらの方法を取り入れることで、より機敏でリスクの少ない在庫管理が可能になり、キャッシュフローの安定にも繋がります。

Step4. EC・実店舗の具体的な販促施策を決める

販促カレンダーの各イベントに合わせて、ECサイトと実店舗それぞれで行う具体的なアクションプランを作成しましょう。例えば「母の日」というイベントを例にとると、ECサイトでは「特集ページの作成」「メールマガジンでの告知」「限定クーポンの発行」「SNSでのキャンペーン」といったオンライン施策が考えられます。

一方で実店舗では、「ギフトコーナーの設置」「関連商品のPOP作成」「ギフトラッピングサービス」など、店舗ならではの体験価値を提供する施策がおすすめです。オンラインとオフラインの両方で連動した販促施策を展開することで、顧客はどのようなチャネルからでも一貫性のあるメッセージを受け取れ、購買意欲を高められます。それぞれのチャネルの強みを活かし、相乗効果を狙うことが重要です。

Step5. 施策ごとの効果を測定し、次回の計画に活かす

販促活動は「やりっぱなし」にせず、必ずその効果を測定することが重要です。各施策を実施する前に、売上向上率、クーポン利用率、サイトアクセス数、転換率(CVR)といったKPI(重要業績評価指標)を設定しておきましょう。施策終了後には、これらのデータを収集し、「何が成功し、何が失敗したのか」を客観的に評価します。

この振り返りこそが、次回の販促計画や仕入れ戦略をより精度の高いものにするための貴重な財産となります。成功要因を分析して横展開したり、失敗要因を改善したりすることで、PDCAサイクルを回し、継続的に販促活動の質を高めていけます。効果測定は、単なる結果の確認ではなく、未来の戦略を構築するための重要なステップと捉えましょう。

2026年版 月別販促カレンダー&販促アイデア

このセクションでは、2026年の物販を成功させるための具体的な販促カレンダーとアイデアを月ごとに詳しくご紹介します。国民の祝日、季節のイベント、そして消費者の心理や行動パターンを深く掘り下げた内容となっています。ご紹介するカレンダーは、単なる日付の羅列ではなく、それぞれの月にどのような商品が売れやすく、どのような販促施策が効果的かというヒントが詰まっています。この記事のカレンダーを参考に、あなたのお店だけのオリジナル販促計画を立てていきましょう。

販促カレンダーの使い方とポイント

販促カレンダーを最大限に活用するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。まず、カレンダーには「イベント」「対象商品」「販促施策」「仕入れ締切」「担当者」といった項目を設け、それぞれの詳細を具体的に書き込んで管理することをおすすめします。これにより、誰が見ても一目で計画の全体像を把握できるようになります。

(準備の一例)

催事・イベント名対象商品販促施策仕入れの〆切担当者
ていねいな新年の幕開けを!手作り正月飾りフェアしめ縄飾り土台・松・椿・松かさ…11月上旬からSNS・チラシで募集開始/11月下旬に開催予定11月上旬後藤
ギフトにも、自分へのご褒美にも…バレンタインチョコレートチョコレート1月中旬からフェアスタート・SNSで随時配信12月中旬までにリストアップ完了し、1月早々納品に向けて準備後藤

次に、作成した販促カレンダーは、販売、マーケティング、仕入れなど、関連する全部署のチームメンバーと必ず共有してください。部署間での認識のずれは、計画の遅延やミスの原因となります。全員が同じ目標に向かって動けるよう、定期的な情報共有の場を設けることも効果的です。

最後に、販促カレンダーは一度作ったら終わりではありません。売上実績や顧客からのフィードバック、市場の新たなトレンドに応じて、常に最新の状態に更新していく「生きたドキュメント」として扱うことが大切です。特に、コロナ禍以降、消費者の購買行動は変化しやすくなっていますので、柔軟に計画を見直す姿勢が求められます。定期的に効果測定を行い、計画を改善していくPDCAサイクルを回すことで、より精度の高い販促活動が実現できます。

【2026年1月~3月】新年・バレンタイン・ホワイトデー・新生活準備

2026年の第1四半期、1月から3月は、物販にとって重要な商機が連続する期間です。年明けの「初売り」から始まり、冬物セールで在庫を消化しつつ、バレンタインデーやホワイトデーといったギフト需要の高いイベントが続きます。さらに、3月には新生活準備の需要が本格化し、春物新作の切り替え時期を迎えます。冬物から春物へのステップアップシーズンとして、非常に多様な商品展開が求められます。

この時期の販促は、単に商品を販売するだけでなく、お客様の新しい始まりや感謝の気持ちに寄り添う提案が重要となります。計画的な仕入れと連動した販促カレンダーを作成することで、機会損失を防ぎ、売上と利益の最大化を目指しましょう。

1月の販促テーマ:初売り・セール、二十歳の祝い、寒さ対策

1月は、新年を祝う高揚感と、新たな生活への期待が入り混じる時期です。まず、年明けの「初売り・セール」では、冬物衣料や雑貨のクリアランスセール、福袋の販売が大きな目玉となります。これは、冬物在庫を一掃し、次の季節の商品展開に備える大切な機会です。

次に「二十歳の祝い(成人の日)」では、新成人の方々へのお祝いギフトとして、少し大人向けのアクセサリー、上質なステーショナリー(万年筆など)、フォーマルな小物などが喜ばれます。また、まだ厳しい寒さが続くため「寒さ対策」も重要な販促テーマです。暖房器具、あったか素材のブランケットやルームシューズ、保温性の高いインナー、乾燥対策としての保湿ケア商品など、お客様の快適な生活をサポートする商品を積極的に提案しましょう。ギフト商材は11月、冬物最終処分は12月までには発注を完了させておく必要があります。

2月の販促テーマ:節分、バレンタイン、春物先取り

2月は、寒さのピークを迎えつつも、春の訪れを感じさせるイベントが特徴です。月初めには「節分」があり、豆まきグッズや恵方巻きに関連する食器、かわいらしい鬼モチーフの雑貨などがちょっとした話題になります。そして、2月の最大の販促テーマはやはり「バレンタイン」です。定番のチョコレートはもちろん、男性向けの革小物やガジェット、趣味関連グッズなど、幅広いギフト提案が可能です。

近年では、友人同士で贈り合う「友チョコ」や、自分へのご褒美として少し高価なスイーツやアイテムを購入する方も増えていますので、多様な需要に応えられる商品ラインナップを心がけましょう。バレンタイン商材の仕入れは、遅くとも12月〜1月上旬には完了させておくことが重要です。

また、春の訪れを先取りして、明るい色のトップスやスカーフなどの小物、花粉対策グッズなどを店頭に並べ始めることで、お客様の気分を盛り上げることができます。

3月の販促テーマ:ひなまつり、ホワイトデー、卒業・送別、新生活準備

3月は、年度の締めくくりと新年度の始まりが交錯する、非常に多忙な販促期間です。上旬には女の子の健やかな成長を願う「ひなまつり」があり、パーティーグッズや和菓子、桃の節句らしい飾り付けなどが需要を生みます。中旬の「ホワイトデー」は、バレンタインのお返し需要に対応するスイーツやハンカチ、アクセサリー、入浴剤などのプチギフトが人気を集めます。

また「卒業・送別」シーズンでもあり、お世話になった方への感謝を伝えるお菓子や、寄せ書き用の色紙、メッセージカードなどが動きます。そして、この月の最も大きな商戦は「新生活準備」です。学生や新社会人、転勤・引越しされる方々に向けて、家具、家電、キッチン用品、文房具、通勤・通学バッグなどを幅広く提案しましょう。特に新生活関連の商品は、家具や大型家電などは納品リードタイムが長くなる傾向があるため、数ヶ月前からの計画的な仕入れが不可欠です。

【2026年4月~6月】新年度・GW・母の日・父の日

2026年の第2四半期にあたる 4月から6月は、新年度や新学期が始まり、生活環境が大きく変化する時期です。ゴールデンウィークという大型連休も控えており、さらに「母の日」と「父の日」という二大ギフトイベントが続くため、消費者の購買意欲が高まります。この時期は、人々の関心が屋外でのレジャー活動や夏の準備へと徐々に移り始める、非常に活動的なシーズンと言えるでしょう。

年度の始まりと連休、そして重要なギフトイベントが重なるこの期間に合わせた販促計画と仕入れ戦略は、年間の売上を大きく左右します。特にギフト商品は、早期からの仕入れと計画的なプロモーションが成功の鍵を握ります。消費者の動きが活発になるこの時期を最大限に活用し、売上を伸ばしていきましょう。

4月の販促テーマ:入園・入学、新年度、アースデイ、アウトドア

4月は新しい始まりの月であり、多くの家庭で入園、入学、進級といったイベントがあります。このため、「入園・入学」をテーマにした販促では、お弁当箱、水筒、名入れグッズ、文房具、通学用バッグなど、新生活で必要となる学用品や身の回り品が人気を集めます。

「新年度」のテーマでは、新社会人や異動で環境が変わるビジネスパーソン向けに、新しい職場で役立つ事務用品、PC周辺機器、名刺入れ、ビジネスバッグなどを提案しましょう。また、「アースデイ」をフックに、エコバッグやサステナブル素材を使った商品、環境に配慮した製品を特集することも効果的です。ゴールデンウィークが近づくにつれて「アウトドア」への関心も高まるため、ピクニック用品、UVカット機能のある羽織もの、帽子、軽量レジャーシートなどを早めに展開し、連休の準備を促すのがおすすめです。

5月の販促テーマ:GW、こどもの日、母の日、初夏の準備

5月は大型連休のゴールデンウィークから始まります。「GW(ゴールデンウィーク)」の販促では、旅行用品、家でゆっくり楽しめるホビー用品、家族や友人と楽しめるBBQグッズなどが人気です。「こどもの日」には、おもちゃ、知育菓子、絵本、親子で一緒に遊べるボードゲームなど、子ども向けのアイテムや体験を提案しましょう。

この月の最重要イベントは「母の日」です。定番のカーネーションやスイーツはもちろん、日頃の感謝を伝えるギフトとして、少し上質なキッチングッズ、美容家電、リラックス効果のあるアロマグッズ、おしゃれなファッション小物など、幅広い選択肢を提示することが重要です。母の日ギフトの仕入れは3月中には終えて、余裕を持って準備を進めるようにしましょう。また、気温が上昇し始める「初夏の準備」として、冷感素材の寝具や衣類、扇子、日傘など、快適に過ごすための商品を展開し始めるのも良いタイミングです。

6月の販促テーマ:父の日、ジューンブライド、梅雨・湿気対策

6月は「父の日」という重要なギフトイベントがあります。父の日ギフトとしては、お酒やグルメ、ゴルフや釣りなど趣味に関連するグッズ、ビジネスシーンで使える小物(ネクタイ、筆記具)、健康グッズなどが人気です。お父さんのタイプに合わせた多様な提案ができると良いでしょう。「ジューンブライド」に合わせて、結婚祝い向けのペア食器、上質なタオル、カタログギフト、DIYで作成できるウェルカムボードの材料などを特集するのもおすすめです。

この時期の気候に合わせた販促も欠かせません。長雨の季節に対応する「梅雨・湿気対策」として、デザイン性の高い傘やレインコート、高性能な除湿剤、部屋干し用洗剤、カビ対策グッズなど、生活の悩みを解決する商品を積極的に提案しましょう。機能性だけでなく、デザイン性も兼ね備えた商品を取り揃えることで、消費者の購買意欲を高めることができます。

【2026年7月~9月】夏休み・お盆・敬老の日

2026年の第3四半期にあたる7月から9月は、夏休みやお盆休みを中心に、レジャー、旅行、帰省といった夏ならではの消費がピークを迎える時期です。特に、屋外での活動や家族でのイベントが増えるため、関連商品の需要が大きく高まります。また、この四半期の終わりには夏の終わりとともに秋の始まりが混在し、「敬老の日」という重要なギフト商戦も控えています。この期間は、夏物セールのタイミングを見極めつつ、同時に秋物の投入時期を戦略的に計画することが、売上を最大化するための重要なポイントとなります。

7月の販促テーマ:七夕、海の日、夏休み、お中元、猛暑対策

7月は、夏のイベントが本格化する月です。「七夕」には、笹の葉飾りや短冊セットなど、季節の風物詩を楽しめる商品が需要を集めます。続く「海の日」や「夏休み」期間中は、水着、浮き輪、サングラスといったビーチ・プール用品、キャンプ用品،旅行用バッグなど、レジャーや旅行に関連する商品の提案が効果的です。また、「お中元」商戦もこの時期の大きなテーマです。そうめん、ビール、ジュースの詰め合わせ、高品質な洗剤などの定番ギフトセットを特集し、幅広い層のニーズに応えましょう。そして最も重要なのは「猛暑対策」です。ハンディファン、冷感タオル、日傘、UVカット衣類、制汗剤など、暑さを快適に乗り切るための商品を幅広く展開することで、消費者の緊急ニーズに応え、大きな売上につながるでしょう。

8月の販促テーマ:山の日、お盆、帰省土産、夏の終わり

8月は、夏休みやお盆を中心に、家族や親戚との集まりが増える月です。「山の日」には、ハイキングシューズやリュックサックなど、登山やアウトドアを楽しむための商品を提案します。「お盆」の時期は、帰省する方々や来客を迎える家庭向けに、「帰省土産」として個包装で配りやすいお菓子、地域の特産品、家族や親戚が集まって楽しめるボードゲームなどを揃えると良いでしょう。月の後半には「夏の終わり」をテーマに、水着やサンダルといった夏物商品の最終クリアランスセールを開始し、在庫の消化を図ります。同時に、長袖のシャツや薄手のカーディガンなど、早くも初秋を感じさせるアイテムの展開を始めることで、季節の移り変わりに合わせた購買意欲を喚起することができます。

9月の販促テーマ:防災の日、敬老の日、お月見、秋の行楽

9月は、季節の変わり目と大切な行事が重なる月です。上旬には「防災の日」があるため、防災セット、長期保存食、携帯ラジオ、簡易トイレなど、万が一の備えに役立つ商品を特集しましょう。この月の最重要イベントは「敬老の日」です。マッサージ機などの健康グッズ、着心地の良い部屋着、デジタルフォトフレーム、趣味の園芸用品など、おじいさまやおばあさまへの感謝の気持ちを伝えるギフトを提案してください。「お月見」の時期には、うさぎモチーフの雑貨や月見団子を美しく盛り付けるための食器などを揃えると、季節感を演出できます。また、気候が穏やかになり過ごしやすくなることから、「秋の行楽」としてピクニックバスケット、レジャーシート、歩きやすいウォーキングシューズなど、屋外で楽しむための商品をプッシュすることで、行楽需要を取り込めます。

【2026年10月~12月】ハロウィン・年末商戦

2026年第4四半期にあたる10月から12月は、物販において年間で最も売上が集中する極めて重要なシーズンです。この時期の成功が年間の業績を大きく左右すると言っても過言ではありません。10月の「ハロウィン」を皮切りに、11月の「ブラックフライデー」、そして12月の「クリスマス」と「年末年始準備」へと、消費者の購買意欲を刺激するイベントが目白押しです。この巨大な商戦期を逃さず利益を最大化するためには、数ヶ月以上前から綿密な仕入れ計画と販促戦略を練り、実行に移すことが不可欠となります。

10月の販促テーマ:ハロウィン、秋の夜長、衣替え、読書・芸術の秋

10月は秋本番を迎え、様々な販促テーマが考えられます。最大のイベントは「ハロウィン」です。仮装用の衣装やメイク道具、パーティーを彩る装飾品、友人や家族と楽しめるお菓子など、関連商品を幅広く展開しましょう。ハロウィン商材の仕入れは、夏のまでには(7月〜8月まで)完了させておく必要があります(予約商品は4月~5月頃)。「秋の夜長」をテーマにした販促も効果的です。アロマキャンドルや入浴剤などのリラックスグッズ、肌触りの良いルームウェア、間接照明などが、自宅で過ごす時間を豊かにするアイテムとして需要が高まります。季節の変わり目であるため、「衣替え」に関連した防虫剤や収納ケース、秋冬物の衣類も特集すると良いでしょう。また、「読書・芸術の秋」にちなんで、ブックカバーやこだわりの文房具、絵を描くための画材などを揃えることで、文化的な活動をサポートする提案ができます。

11月の販促テーマ:七五三、ブラックフライデー、冬支度

11月は年末商戦への準備期間であり、様々なイベントがあります。「七五三」では、お子様向けのフォーマルウェアや髪飾り、記念写真を飾るフォトフレームなど、家族の大切な思い出作りをサポートする商品を提案できます。そして、この月の目玉は「ブラックフライデー」です。ECサイトを中心に、通常よりも大幅な割引セールや数量限定商品を企画し、消費者の購買意欲を最大限に喚起するのも良いでしょう。実店舗でも連動したキャンペーンを展開することで、オンライン・オフライン両方での集客が見込めます。「冬支度」も重要なテーマです。暖房器具や加湿器、こたつ、厚手のコート、鍋料理用の土鍋や調理器具など、本格的な冬に向けた準備品を強力にプロモーションすることで、季節の変化に合わせた需要を取り込むことができます。

12月の販促テーマ:クリスマス、お歳暮、大掃除、年末年始準備

12月は年間最大の販促イベントである「クリスマス」を軸に、多くの需要が生まれます。お子様向けのおもちゃから、恋人や友人、家族へのギフト、パーティーを彩るツリーやリースなどの装飾品、特別な食事に使う食器、ペアアクセサリーなど、全方位でのギフト展開が可能です。クリスマス関連商品の仕入れは、遅くとも9月には完了している必要があります(予約商品は4月~5月には仕入れを終えておくイメージです)。「お歳暮」の需要も高まる時期です。ハムや高級油、地域の名産品などのギフトセットを特集し、贈答品を探しているお客様にアピールしましょう。「大掃除」に向けた機能的な掃除用品や洗剤、収納グッズはまとめて陳列することで、購買意欲を高められます。そして、「年末年始準備」として、お正月の飾り(しめ縄、鏡餅)、おせち料理用の重箱、新しい年のカレンダーや手帳などを販売することで、年末年始の特別な雰囲気を盛り上げることができます。お正月関連商品の仕入れは、遅くても11月までには終えておきたいところです。

計画的な仕入れと販促をサポートする「スーパーデリバリー」の活用術

物販において、計画的な仕入れと販促は売上と利益を最大化する上で不可欠です。しかし、多くの小売店オーナーやECサイト運営者の方々は、日々の業務に追われながら、いかに効率的かつ戦略的にこれらを実行していくかという課題に直面しています。そこで役立つのが、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」のようなサイトです。

スーパーデリバリーは、さまざまなジャンルの商品を卸価格で仕入れられるだけでなく、この記事で解説してきたような計画的な仕入れの課題解決にぴったりな商品を探すことができます。このセクションでは、スーパーデリバリーをどのように活用すれば、よりスムーズで効果的な販促計画と仕入れ管理を実現できるのかを具体的に提案していきます。

小ロット・短納期で仕入れて在庫リスクを軽減

スーパーデリバリーを活用する最大のメリットの一つは、在庫リスクを大幅に軽減できる点にあります。特に、記事の前半で触れた「テスト仕入れ」や「過剰在庫の抑制」を実現する上で、スーパーデリバリーの「小ロット」対応商品に目を向けてみましょう。

スーパーデリバリーを活用することで、新しいトレンド商品や顧客の反応が未知数の商品を導入する際に、少ない投資で市場の反応を試すことが可能です。もし商品が好評であれば、国内メーカーの商品が多いため「短納期」での追加発注も簡単です。これにより、売れ行きに応じた迅速な在庫補充が可能となり、販売機会を逃すことなく、かつ過剰な在庫を抱えるリスクを最小限に抑えられます。

トレンドや季節に合った商品を特集ページでいち早く見つける

販促計画を立てる際、イベントや季節に合わせた商品リサーチは時間がかかる作業です。スーパーデリバリーは、この商品リサーチの時間短縮に大きく貢献します。サイト内では常に「新生活準備」「夏レジャー」「クリスマスギフト」といった、販促カレンダーのイベントに先駆けて連動した特集の提案がされています。

小売店の担当者様は、個々の商品を一つひとつ探す手間を省き、これらの特集ページを見るだけで、現在の時期に売れるトレンド商品や季節商品を効率的に見つけ出すことができるでしょう。これにより、企画立案から商品選定までのプロセスが大幅にスピードアップし、より質の高い販促施策の考案に時間を割けるようになります!

予約商品を活用して、人気商品を確実に押さえる

大型商戦期や季節限定商品は、需要のピーク時に「売りたくても商品がない」という状況に陥りがちです。スーパーデリバリーではクリスマスやお正月商品、展示会に合わせた提案など出展企業各社から「予約商品・先行予約商品」の提案もされています。こういった商品を具体的に仕入れ計画を先回りして探すことで、このような機会損失を未然に防ぎ、計画通りの販促を実行できます。

予約商品は、ハロウィンやクリスマスといったイベント向けの限定品や、発売前から注目を集める新商品を、メーカー在庫がなくなる前に確実に確保するためにチェックしておきたいところ。事前に予約注文を入れておくことで、商品の供給が不安定な時期でも人気商品を安定して供給できます。これにより、顧客の期待を裏切ることなく常に充実した品揃えで販促活動を展開し、売上を最大化することができることでしょう。

まとめ:仕入れと連動した販促カレンダーで、戦略的な店舗運営を目指そう

物販において、機会損失を防ぎ、過剰在庫を抱えるリスクを回避しながら収益を最大化するには、販促カレンダーと仕入れ計画を連動させることが不可欠です。

売上・利益目標の設定から始まり、イベントや消費者動向の洗い出し、それらを基にした仕入れ計画の立案、具体的な販促施策の決定、そして施策の効果測定と改善という一連のサイクルを回すことで、場当たり的な運営から脱却し、データに基づいた計画的なビジネスへと移行できます。

特に、仕入れリードタイムを正確に把握し、小ロット仕入れや予約販売といった手法を組み合わせることで、常に最適な在庫量を維持することが可能になります。ということで、この記事が、あなたのお店の2026年の仕入れ販売計画にお役立ていただけたらうれしいです。