スーパーデリバリーの会員様でも多い業種なのがアパレル店舗。アパレル店舗を運営するには、魅力的な商品をそろえるだけでなく、店舗内の環境やディスプレイも重要で購入に大きな影響を与えます。そのため、店内の什器(じゅうき)は非常に大事な要素となります。本記事では、店舗什器等の店舗運営用品をメインに取り扱う「ストア・エキスプレス/株式会社店研創意」さんのショールームに訪問して、店舗における什器選びのポイントや、売上に貢献する効果的な什器の活用方法について訊きました。
これからアパレル店舗を開業しようとしている方や、既存の店舗をリニューアルしたいと考えている方、アパレル専門店ではないけどアパレルも取り扱っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1 店舗運営に必要な什器がそろう「ストア・エキスプレス/株式会社店研創意」
- 2 什器は店舗のブランディングや顧客体験に深く関わる重要な要素
- 3 アパレル店舗を運営する時に必要な「什器」選びの基本を訊いてみた
- 3.1 着用イメージやシルエットを伝える「マネキン/トルソー」はマスト
- 3.2 素材や予算、かけるアイテムに応じて「ハンガー」を選ぼう
- 3.3 ハンガーには「サイズチップ」、袋物には「サイズシール」を
- 3.4 服飾雑貨を扱うなら「ストールフック」「バッグホルダー」「帽子掛け」も用意したい
- 3.5 アクセサリー類を惹き立てる「アクセサリー什器」
- 3.6 着用時のイメージとして絶対に外せないのは「鏡・ドレッサー」
- 3.7 商品の視認性を高める「ディスプレイ用テーブル」
- 3.8 省スペース用に折りたたみタイプもある「フィッティングルーム」
- 3.9 バックヤードから売り場まで使える「ハンガーラック」
- 3.10 お店の雰囲気を決める「店舗什器」
- 3.11 壁面の什器セット
- 3.12 中央などに配置する両面什器セット
- 3.13 パーツごとに購入して組み合わせる場合
- 4 店舗什器なら「ストア・エキスプレス/店研創意」におまかせ
店舗運営に必要な什器がそろう「ストア・エキスプレス/株式会社店研創意」
ストア・エキスプレス/株式会社店研創意は、店舗の運営に必要な、あらゆる什器・備品を豊富にラインナップし、多種多様な業種・業態の事業運営をトータルにサポートしている企業です。品揃えはもちろん、オリジナル商品開発によるコストダウンにより、”品質”と”価格”にも強みを持っています。
什器は店舗のブランディングや顧客体験に深く関わる重要な要素
什器は単に商品の陳列道具ではなく、店舗のブランディングや顧客体験に深く関わる重要な要素です。 正しい什器を選ぶことで、商品がより魅力的に見えるだけでなく、顧客が店内また、什器の構成やデザインによって、店舗全体の魅力が洗練され、購入を高める効果も期待できます。 特にアパレル業界では、商品の見せ方やディスプレイが購入行動に直接影響するため、什器の検討やレイアウトは戦略的な視点で考える必要があります。
アパレル店舗を運営する時に必要な「什器」選びの基本を訊いてみた
今回は、大阪の本町にあるストア・エキスプレスのショールームに訪問して、スーパーデリバリーご担当の田原口様、商品部の庖刀(ほうちょう)様(画像左)、後藤様(画像右)に実際に商品を見せていただきながら取材しました。
着用イメージやシルエットを伝える「マネキン/トルソー」はマスト
庖刀様:洋服を扱う以上、着用イメージを伝えるのも大切なのでマネキンやトルソーは欠かせません。マネキンは手足・頭もあるタイプで、トルソーは頭も手足もなく胴体部分だけで構成されていることが多いです。マネキンに関しては手足・頭もあるのでより人に近いシルエットで演出できるのが特徴です。トルソーに関しては、胴体部分だけなので場所もそこまで取らずに簡易的に陳列できることができるのが特徴です。
──マネキンとトルソーのどちらを選ぶべきか迷う時はどうすればいいですか?
庖刀様:着用時のシルエットをしっかり見せたいならマネキンです。ただ、マネキンは重量や大きさの観点からも店舗の規模感が大きければ置きやすいのですが、小規模の店舗様であれば、省スペースで軽量のトルソーがオススメです。トルソーは発泡スチロール素材のものが多く軽量で運びやすいですし、操作性も高くて値段も安価なためよくご購入いただいてます。ボディが発泡スチロール素材なのでプライスカードなどをピンで刺せます。
──よく売れているトルソーがあれば教えてください。
庖刀様:特に人気なのが、芯地張りボディシリーズです。高さのあるタイプから、棚やテーブルの上でも置ける卓上タイプまでございます。海外の協力工場で芯地張りのトルソーを作っているので価格の部分も自信があります。
(画像)芯地張りボディのトルソー
素材や予算、かけるアイテムに応じて「ハンガー」を選ぼう
庖刀様:ハンガーもアウター、トップス、ワンピース、ボトムスなどを取り扱うなら欠かせません。ハンガーは木製を中心にスチール、比較的安価な樹脂まであるのでお店に合う素材や予算に応じて適切なものを用意しておいた方がいいですね。ボトムス用のボトムハンガーやトップスとボトムスが一緒にかけられるハンガーもございます。ハンガーの厚さのあるものから薄いものまであるので、ハンガーにかけるアイテムの重さなどによって適切なものを選びましょう。
──スチールでゴールドカラーの珍しいハンガーもあるんですね!
庖刀様:そうですね、ゴールドとアンティークゴールドというメッキを加工したタイプのものは人気です。オシャレなお店さんとかに選んでいただくことが多いですね。
──他になにか変わったものがあれば教えてください。
庖刀様:SDGS的な観点でいうと、焼却時においての温室効果ガスの低減に貢献するバイオマスプラスチックハンガーや竹製のハンガー、紙製ハンガーといったサステナブルなハンガーは環境に配慮したアイテムですね。
ハンガーには「サイズチップ」、袋物には「サイズシール」を
庖刀様:細かいアイテムですと、サイズシールとハンガーに付けるサイズチップはアパレル店舗ならご用意しておいた方が便利ですね。
田原口様:大人用のサイズだけでなく、子供サイズのサイズシールやサイズチップはよく売れております。
服飾雑貨を扱うなら「ストールフック」「バッグホルダー」「帽子掛け」も用意したい
──アパレル店舗だと服飾雑貨なども扱っていますが、何かディスプレイアイテムはありますか?
庖刀様:そうですね、洋服だけでなく服飾雑貨も取り扱っている店舗さんも多いので、スカーフ/ストール用のハンガー、バッグホルダー、帽子掛け、眼鏡ディスプレイなどは定番アイテムとしてアパレル店舗さんによく購入されてます。
[画像]シンプルなデザインとローコストで人気の帽子掛け
[画像]バッグホルダー 商品や空間の邪魔をすることなく自然に演出します。
[画像] 複数並べてもスッキリした印象のメガネディスプレイ。
アクセサリー類を惹き立てる「アクセサリー什器」
庖刀様:服飾雑貨だけでなくアクセサリーを一部取り扱っているアパレル店舗さんも多いので、ネックレススタンドやリングスタンド、ピアススタンドなどの専用のアクセサリー陳列什器もあると商品を綺麗に見せることができます。ポリカーボネート素材のボウルやステージというアクリル板などの素材のディスプレイアイテムはアクセサリー陳列によく使われています。さらに高級感を演出したいならショーケースもオススメです。
[画像]ネックレススタンドがあれば長さなどのサイズ感もわかりやすく伝わります。
[画像]アクリル板のステージの上にアクセサリーが並ぶと高級感が増します。
着用時のイメージとして絶対に外せないのは「鏡・ドレッサー」
後藤様:気になった商品が自分に合っているかを確認するために鏡・ドレッサーは必要です。鏡で確認できることで購入の後押しにも繋がるので、アパレル店舗を運営する以上はこちらも絶対に外せないアイテムです。サイズも卓上サイズから全身が見れる姿見まであり、鏡のフレームもスチールや木製などがあるので、お店の雰囲気に合ったものを選びましょう。
商品の視認性を高める「ディスプレイ用テーブル」
庖刀様:ディスプレイテーブルもアパレル店舗なら用意したいですね。ディスプレイテーブルは、店舗内の中心や目立つ場所に設置されることが多く、商品の視認性を高めるために使われます。お客様はテーブルに陳列された商品を一目で確認できますし、手に取りやすくなります。特に新商品や人気商品などをアピールするのに効果があります。
ディスプレイテーブルは商品を平置きするだけでなく、スタンドや小物と組み合わせて立体感のある展示が可能です。 洋服やアクセサリー、靴や小物などを組み合わせて展示することで、商品の特長を強調したりライフスタイルやコーディネートの提案ができます。
省スペース用に折りたたみタイプもある「フィッティングルーム」
庖刀様:店内にフィッティングルーム(試着室)があることは顧客の購買体験を向上させ、売上にも直接影響を与える重要なツールです。多少の場所を取るアイテムですが、アパレル店舗としては用意しておきたいですね。弊社では簡易設計でローコストの折りたたみ式の省スペースタイプのフィッティングルームも用意しております。
バックヤードから売り場まで使える「ハンガーラック」
庖刀様:ハンガーラックは、洋服をかけることで商品を立体的に見せることができます。 ハンガーラックを使えば、服の形やシルエットやデザインの特徴をしっかりと強調することできます。シルエットが重要なアイテムでは、商品が平置きや折り畳まれていると特徴が伝わりにくいのでハンガーラックで吊るして展示することで、より魅力的に見せることが可能です。
ハンガーラックには高さ調節が付いているので、アウターで丈の長いものやワンピースなどは高さを出していただいて展示することもできます。フレームのタイプがいろいろあり、スタンダードなものからアンティークゴールドやクラシカルなものなど、お店の雰囲気に合ったものを選ぶと統一感が出て良いと思います。
──パイプ管のようなデザインのハンガーラックもあるんですね!
そうですね、フレームがパイプ管をモチーフにしたタイプはメンズや古着屋さんとかで使用されるケースが多いですね。モルタル調の内装の店舗などはグレーのカラーが合います。ハンガーラックはアパレル店舗だけでなくアパレルメーカーさんがショールームや展示会で使うケースもあります。
お店の雰囲気を決める「店舗什器」
後藤様:今回はいろいろなアイテムを紹介させていただきましたが、全てのベースとなるのが店舗什器になります。店舗什器は素材やテイストがいろいろあり、店舗を印象付けるために重要なアイテムです。弊社の店舗什器は各店舗のニーズに応じてパーツを自由に組み合わせたり、レイアウトを調整できるカスタマイズ性が非常に高いのが特徴です。
後藤様:店舗什器は色んなパーツの組み合わせで構成されておりまして、店舗のレイアウト変更や商品構成の変更に応じて簡単に什器の構成や高さを調整できます。 これにより、シーズンごとのディスプレイ変更もできるので常に新鮮な印象を顧客に提供することが可能です。
正面にスリットが入っているタイプの什器なら棚板を入れたり、オプションで角バーという引っかけるバーを入れて吊るしたりできます。高さが2m40cmまであるので、高さ2m40cmの什器を使うなら小さめのトルソーを一番上の棚に置いてその下にはトップスを吊り下げて、その下は棚板にスカートを並べて、一番下には靴を並べたりストック収納のパーツにするなどのカスタマイズができます。
また、木目にするのかネットで引っかけられるようにするなど、要望に応じていろいろな組み合わせで使用することができます。フレームもお店の雰囲気に合わせたカラーが選べます。
一番弊社の中でローコストでよく動いているSFシリーズは、価格を抑えた上でパネルを有孔パネルに変えたりして意匠性を高めたりと、素材やパーツでいろいろ自由に組み合わせが出来るようになっています。何を選んでいいのかわからない方には、まるごとセットという形で写真のセットがそのまま買えるような、選びやすいセット販売もございます。
壁面の什器セット
[掲載商品]オリジナル什器まるごと SF壁面有孔パネルタイプ W90×H210cm ブラック 3連結セット
中央などに配置する両面什器セット
[掲載商品]【什器セットまるごと】中央什器両面タイプ W90/W120×H150cm 2連結セット
パーツごとに購入して組み合わせる場合
【構成内容】
ラテラル・ロコ W120×D40cm グレー 本体 (61-808-51-4) ×1 ※高さ210cmを使用
スリット直付け角バーハンガー W120cmタイプ (61-809-17-1) ×2
背面有孔パネル W120cmタイプ エクリュ (61-809-21-4) ×1 ※高さ210cmを使用
ラテラル・ロコ W90×D40cm グレー 本体 (61-808-47-4) ×1 ※高さ210cmを使用
ラテラル・ロコ W90×D40cm グレー 連結 (61-808-48-4) ×1 ※高さ210cmを使用
背面有孔パネル W90cmタイプ エクリュ (61-809-18-4) ×2 ※高さ210cmを使用
木棚セット W90×D40cm グレー用 (61-808-95-3) ×4 ※ラスティック柄を使用
木製収納トロッコ W90×D40cm (61-751-69-1) ×2 ※エクリュを使用
角バーセット W90×D40cmタイプ (61-809-4-1) ×2
サイド有孔パネル D40cmタイプ エクリュ (61-809-6-4) ×1 ※高さ210cmを使用
パネル取付金具 サイドパネル/背面H135~180cm用 (61-809-9-1) ×1 ※グレーを使用
パネル取付金具 背面H210cm用 (61-809-9-4) ×3 ※グレーを使用
角パイプハンガー グレー〔ストエキオリジナル〕【お客様組立て】 ×1 ※傾斜ハンガーを使用
田原口様:ご自身の好きなパーツを組み合わせで作りたいけど、どんなパーツを選んでいいのかわからない場合は、お気軽にご相談いただければ最適な提案をさせていただきます。
店舗什器なら「ストア・エキスプレス/店研創意」におまかせ
今回は、ストア・エキスプレス/店研創意に取材してアパレル店舗に必要な什器をご紹介しました。今回ご紹介したアイテムはほんの一部です。引き続き店舗什器をテーマに、その他の記事も連載予定なのでお楽しみに!