これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです!

先日取材した富本雅人先生が主宰する「雑貨の学校(R)」の1日限定ショップ企画
実際にお店を作る授業があって、こんなに楽しく実践的に学べる学校って、どんなところなんだろう!?と興味が止められなくなりました!開業を目指す皆さんも、きっと気になっている方が多いはず。

ということで今回はなんと、富本雅人先生に突撃取材!
授業のこと、開業のこと、気になるあれこれをお伺いしてきました!

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雑貨の学校(R)卒業生のお店、吉祥寺「路地裏猫雑貨マルルゾロ」さんで富本先生と待ち合わせ。ハーモニカ横丁の一角に、オリジナル猫雑貨がぎっしり!これからインタビューなのにあれもこれも欲しくなってテンションが上がります!

日本全国、年齢性別、未経験問わず、プロを目指す人達が集まってきます

―本日はよろしくお願いします!
まず「雑貨の学校(R)」ですが、どのような方が受講されているんですか?雑貨ショップ未経験でも大丈夫なのでしょうか?

(富本先生)
今年で16年になりますが、北海道から沖縄まで…意外と九州の方が多かったりと、全国から生徒さんが参加されています。最近では宮城と奈良の方がいらしてました。遠方の方は授業の前日から都内に宿泊して、リサーチ(お店めぐり)などの勉強の機会にされたりしていますね。
職業は、OLさん、主婦の方、会社員など、6~7割の方がまったくのショップ未経験です。でも、学生時代にコンビニでバイトをしていたとか、みなさん何かしら経験があるはずですよ。あとは、お店作りをする本人ではなく「奥さんが店長をするので、オーナーである自分が勉強をしておきたい」と旦那さんが受講されることもあります。

― みなさんそれぞれ、夢への一歩を踏み出して来られるんですね。

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先生は、卒業後も気にかけて、応援し、時にダメ出ししてくれる心強い存在!中にはせっかく開業しても「卒業後何年も経つし、忘れられていたら悲しいから…」と開店の連絡をもらえないこともあるとか。(富本先生)「忘れてない! (笑) 何年たっても気になるし、祝福スタンスですよ!花も贈るし、時には訪問もします。」

気になる授業のこと。雑貨屋をスマートにはじめて、長く続けるために必要なことは?

―開業準備には 「物件を探す」「商品を仕入れる」「内装を決める」…など、開業するための基本ステップがありますが、どの部分を一番みっちり学ぶのでしょうか?

(富本先生)
みっちりは、全部です(笑)
ノウハウの部分はもちろんですが、そのクラスによって「数字が苦手な方が多いな」と思ったらその部分に工夫を加えて、臨機応変に時間をかけて指導しています。少人数なので可能なんです。ただ、一番大事なのは、マインドですね。

―マインドというと…?

(富本先生)
たとえば「こういう商品を扱うお店を開きたい」と言われて、商品の探し方や見分け方はしっかり教えますけど、その店自体の“企画”は、自らがやるべきだと思うんですよね。それが醍醐味(面白さ)だと思いますし。
さらに、そこに行きつくまでのモチベーションや心構え、知恵や工夫の仕方とかを指導していきます。アイディアを出して、調査して、考えをまとめていく…そういったコンセプトワークの部分です。だからうちの修了生のお店は個性的でユニークなお店が多いんです。

― お店を作っていくところで一番重要かもしれません。

(富本先生)
あとは、あんまり言うと泥臭くなりますけど、雑貨屋さんも「商い」なのでマナーとか考え方とか、そういうことはかなり言います。
先日の1日ショップでも、売上の現金が100円合わなかったので徹底的に話し合って原因究明したりとか、何かあった時にお客様にきちんとお詫びができるように、とか。実際にお店を開いたらあたり前のことですけど。そういう信頼できるお店の運営をするために、意識を高めてもらいます。

― たしかに、基本ステップやノウハウだけ学んでも、お店を継続していけませんよね。

(富本先生)
そう。ノウハウももちろん大事だけど、それは最終的な段取りの部分。企画や考え、心構えなどの幹となる部分がないと良いお店にはなれません。

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(富本先生)「ここハーモニカ横丁の物件は、普通は賃貸募集として出回りませんよね。その出店の交渉を可能にしたのも、マナーや誠実な店づくり、そしてオーナー飯田さんの人柄があってこそです。」

とにかく節約!ムダ金を使うのは悪です!(笑)

(富本先生)
変な初期投資はさせません!時々生徒さんで「知り合いの知り合いに店舗デザイナーがいて、店のデザインを考えてくれるので○○○円出す予定…」と言いだす人もいて、それがお店の身の丈にあってない(高い)場合は、そんなにお金かけることもないんじゃないの!?と(笑)
そんなことより、自分が好きなモノを売ることに一番面白みを感じているわけだから、その商品が一番良く見えるようなショップデザインをある程度自分で考える方が良いし、低コストにつながります。とことん節約してもらいますよ!

― あはは!ありそうな話です。

(富本先生)
授業は、以前有名専門学校で私が作成したカリキュラムをそのまま短くしているんです。そこでは80万とかの授業料でしたし…そう考えると授業料だってかなり安いんですよ!提携業者(施工、web制作、デザインなど)を斡旋してキックバックをもらうようなこともしていないし。お店の準備中や開業後にうちの授業料分くらいは軽く回収できるはずです(笑)

― 初期投資や運営でコストをしっかり低くおさえることは大事ですよね。

(富本先生)
「ここで学んだことで開業費が削減できて授業料以上はトクしました」と言ってくださる方がほとんど。僕は信念として「うちの授業料くらいは確実に元をとってもらおう」と思っていて、それがプロ講師としての当たり前のプライドかなと。

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(富本先生)「悪だと思ってます!ムダ金を使うのは!(ズバッ)」 お金をムダにしないために何をどうやったらいいのか、知恵やアイディアを教わることはできますが、動くのは自分ですね。

仕入れ先は、メーカー、問屋、ネット仕入れをバランス良く取り入れる

― やはりスーパーデリバリーとしては、「仕入れ」については気になります。

(富本先生)
仕入れについては、どんなお店も独自性のある仕入れ先が大事だと常々言っています。独自性のある商品を探しつつ、好きな商品のメーカーさんと商談して、問屋さんにも行って、スーパーデリバリーさんも利用して…というのがあるべき姿だと思いますね。バランスが大事だと思います。

― はい、仕入れ方法はそれぞれにメリットや特徴がありますよね。

(富本先生)
そのための、プロレベルの探し方や交渉方法を、基本から上級まで教えているし、見本市見学など講義以外のカリキュラムも充実させています。
ただ、お店のオープン前の段階では、お取引きできない問屋さんがありますよね。みんなやる気はあるし、まじめだし、しっかり考えている人達ばかりなのに、バッティング(近隣の既存取引店)があるとか、法人じゃないとかで相手にしてもらえないという話を時々聞きます。
だからスーパーデリバリーさんが、開業準備中のオープン前から商品を仕入れられるのは、そういう方たちにとっては朗報ですね。うちの修了生のお店にも何店か会員がいると思います。

― ありがとうございます! まさにそういう場合のピンチヒッターにも使っていただければと思っています。お店の開業はついに夢がかなう瞬間なので、悔いが無いようにスタートできるよう応援したいんです。継続して利用するかどうかはともかく、開業準備は何かと慌ただしいので、便利に使えるツールが1つでも多くあると良いと思っています。

雑貨の学校
実際の人気雑貨店の売り場を借りての実習で、VMD(並べ方や色彩)に関してのアドバイス中。
富本先生の本業はコンサルティングやプロデュース業。その仕事の合間を縫って講師業を続けてきたのは、(富本先生)「やっぱり好きだから。個人の方が、小さくても個性的な店づくりをされるのはとても素敵なことだなと思いますし、夢の実現を手伝えるのは幸せですよね」

「雑貨屋は儲からないよ」 の正体は?

― 最後に、私が常々「どうすればいいんだろう」と思っている事を伺ってもいいですか?よく耳にする 「雑貨屋は儲からないよ」という言葉…夢や目標を邪魔する「呪い」みたいだなと思っているのですが(苦笑)その言葉に打ち勝つにはどうしたらいいんでしょう?

(富本先生)
「儲からない」と言っているのは誰でどういう状態か、ということ。「起業して、将来上場したいんだ!」くらいまでを言うのなら、それはなかなか難しいかもしれないけれど、生活をしていくというレベルでは難しくないと思います。お店を長く続けているうちの「雑貨の学校(R)」の卒業生たちは、実際に雑貨屋さんで食べていっている人がほとんどですし。

― そうですよね。そうなるにはどうしたらいいでしょうか。

(富本先生)
例えば、大人1人が一生懸命アルバイトをすれば月20万は稼げる、それ以上にはならないと普通生活は難しいですよね。雑貨屋は粗利2~5割としたら…年商でいくら位売らないと…という金額が分かります。
ろくに調査も計画もせずにギャンブル的にお金をつぎ込んで開業して、接客も販促も頑張らずに失敗した人が、「やっぱり儲からない」と言っている場合が多いのかも。だから売上や経費のシミュレーションをきちんとして、地道にちゃんと調査計画して、経験を積んで、いろいろ知恵を絞って、という方は大丈夫だと思います。

― しっかり学んで、調べて、考えていくことが大事ですね。

(富本先生)
そう。あと、「儲からないよ」の言葉は、他人ではなく自分が自分に言ってるのかもしれない。やらない言い訳、できない言い訳ですよね。「儲からないと言われたので辞めよう。やろうと思ってたけどー」って。

― ぎくっ!

(富本先生)
ハハッ(笑) でもね、「ちょっとおうちで売りたいわ、バザーで売ってみたいの」という趣味感覚だった人が、「やるからには」と大きく意識が変わって成功した例もありますよ。やる気があって真面目さがあれば大丈夫。「儲からないわよ」と言われたら心の中で「うちは大丈夫だけど…」跳ね返せるようになりますよ!

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― 貴重なお話をありがとうございました!

「雑貨の学校(R)」 2015年秋季・39期の開講は10/24(土)から!まだお申し込みは間に合います。授業内容はもちろん、同じ志を持った仲間と一緒に学べることも魅力の一つです。夢を夢のまま終わらせたくない方、第一歩を踏み出してみては?バナー

【取材協力】
路地裏猫雑貨 マルルゾロ
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-4 ハーモニカ横丁
電話/FAX:0422-27-5764
営業時間:11:00~19:00(木曜日定休)

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