インスタのストーリー活用でファン作り！ハンドメイドアクセ＆アパレル店の「Atelier PASSAGE」さんの集客方法とおススメ商品

今回は奈良にあるハンドメイドアクセサリーとアパレル、雑貨を扱うお店「Atelier PASSAGE（アトリエ　パサージュ）」さんに行ってきました。奈良の中で一番古い商店街と言われる「もちいどのセンター街」にお店を構えるAtelier PASSAGEさんは、開業して4年目です。自分のお店をもって働くことが子供のころからの夢だったという店長の吉倉さんに、インスタグラムを使った集客方法やハンドメイドアクセサリーを扱うメリットや注意点などを伺ってきました。（今回の取材もyoutubeにアップしています。ぜひご覧ください☆）

1 自分のお店を持つのが子供のころからの夢だった
2 お客さんの顔を思い浮かべながら仕入れるアイテムは売れる
3 マネキンのコーデをインスタのストーリーに毎日アップしたら反応が増えた
4 観光地に近いお店だから人気のアイテムとは
5 お店を持ちたいならその先を見据えて一歩踏み出してみては
- 5.1 Atelier PASSAGE（アトリエ　パサージュ）
6 アパレル・雑貨の卸・仕入れは「スーパーデリバリー」！

自分のお店を持つのが子供のころからの夢だった

－吉倉さんは子供のころからの夢を叶えるために色んなバイトをしてこられたとか？

吉倉さん：そうです。昔からこの商店街によく買い物にきていて、このお店のすぐそばに行きつけの古着屋さんがあったんです。そのお店で働いていらした方の姿をみて、お店で働くってすごく素敵だな～いつか自分もやりたいな！と中学生くらいから思ってたんです。なので、自分でお店を持つ前に販売とか店舗運営の勉強をしようと思って色んな業種のアルバイトや仕事をしてきました。そこで接客から陳列方法、裏方の仕事まで色々と経験してきました。

－お店ではハンドメイドの商品をメインに販売されていますが、扱いはじめた理由は？

吉倉さん：販売員の仕事をしている傍ら、自分でアクセサリーを作り始めたんです。ちょうど今から5年くらい前かな？ハンドメイドブームが始まったころですね。友達と一緒に商品を作って、マルシェとかイベントに出店して販売していました。

それがきっかけで、ハンドメイドのアクセサリーショップをすることにしたんです。最初はすごく小さなお店でしたけど、そのうち雑貨なんかも扱うようになってきて、今の場所に移転しました。

（アクセサリーは地元奈良の方が作られたものだったり、地場産の素材を使った商品などが揃っていました。吉倉さんの作品も販売されています。）

－今のお店は最近改装してリニューアルされたんですよね？すっごく可愛くて雰囲気がありますね。

吉倉さん：お店のコンセプトを「パリに暮らす二人の女の子」という設定にしたんです。今までもコンセプトはあったんですがちょっとまとまっていないところもあって・・そうすると扱う商品も軸がぶれるしお客さんのターゲットも定まらないので、今一度しっかり定めようと思いまして。それで決めたのが「パリに暮らす二人の女の子」で、パリに暮らしている女の子が好きそうな洋服や雑貨を揃えて店内も「こんなところに暮らしていそう」というテーマで改装しました。

やっぱりコンセプトをしっかり設定すると自分が納得いくお店が作れると思うし、来てもらいたいお客さんに足を運んでもらえると思います。

ドアのステンドグラス風の窓や塗装は倉田さんご自身が作成されたそう。

（こちらの壁に飾ってあるパネルは知り合いの作家さんが作ってくださったのだとか。よく見ると手書きで奈良のマップやお寺などイラストが描かれていてとてもこだわった作品になっていました。）

－ハンドメイドのアクセサリーはどうやって仕入れているのですか？また、気を付けている点はありますか？

吉倉さん：私自身がアクセサリーを作っていたので、その時の知り合いだったり、知り合いが紹介をしてくれたりとツテで知り合った方の商品を置いてますね。

今ハンドメイドのアクセサリーや雑貨を作る方は増えてると思うのですが、トラブルも増えているんです。委託での取引が多いのですが、支払いに関して揉めることがあったり、店舗側の都合でいきなり取引中止になったり、、信用がないと取引したくないという作家さんやクリエーターの方も増えています。なので、できれば紹介などで知り合った方との取引はまだお互い安心感があるな、と思ってそうしてます。

あと、委託取引だと商品が壊れた場合の補償などで揉めることもあるので、うちの場は〇〇なケースだと〇〇までは保証します、といった感じで予め保証内容を決めていますね。そのほうが取引もスムーズですし。

（こちらも紹介で知り合った作家さんの商品。）

お客さんの顔を思い浮かべながら仕入れるアイテムは売れる

－商品を仕入れるときの決め手にしていることって何かありますか？

吉倉さん：お客さんの顔を思い浮かべながら、あの方だったらこれが好きかな～とか、あの人ならこれがハマるかも！とほぼ直感で選んだりしていますね。そうすると不思議と思い浮かべた方は勿論、ほかの方も手に取って購入してくださることが多いんですよ。たまにお客さんが「これ！これめっちゃ好き！」とか言ってくださると一緒になって「でしょ！！そうですよね！」と盛り上がります。（笑）

逆に自分の好みだったり、なんとなーくこれがいいかなぁ、、なんて思いながら仕入れたものは売れないですね！不思議なんですけど・・

－ディスプレイも何かこだわりがあるんですか？

吉倉さん：メインの商品はハンドメイドのアクセサリーなので、お店に入ってすぐのところに置いてますが、商品のテイストが偏らないようにしています。来店されるお客様には色んな好みの方がいらっしゃると思うので、幅広いテイストのものをお見せすることで「好みのものがあるかも」と思ってもらえるようにしていますね。

その後店内に入っていただいたら、コーナーをテイストごとに分けたりしています。

あとは、以前より商品数をかなり減らしましたね。改装する前は今の倍以上の商品があったんですが、その分幅が広すぎて軸がぶれてきたんですよ。何屋さんか分からなくなるし、ターゲットにしたいお客さんにも来てもらえなくなると思ったので商品数を減らしました。その代わり扱う商品の単価を少しあげたりしてバランスを取っています。

マネキンのコーデをインスタのストーリーに毎日アップしたら反応が増えた

－ところで、立地的には人通りも多く観光地も近いので来店者も多そうですが、何か集客に繋がることをされていますか？

吉倉さん：少し前からインスタのストーリーに通りのディスプレイにあるマネキンのコーディネートを投稿したら、お客さんからの反応が増えたんです。飲食店とかよく「今日のランチ」などを投稿されていると思うのですが、あんな感じで何か日替わりで投稿できないかな～と思いついたのがマネキンのコーディネートなんですよ。

毎日コーディネートを着せ替えているんでけど、それにテーマを付けて『今日はいちご狩りに行く二人の女の子』とか「今日は〇〇までお出かけ予定』とか、お店のコンセプトにもなってるパリの住んでる二人の女の子のコーディネートを投稿しているんです。

それを見てくださっている方が結構いらっしゃって、たまに忙しくて更新しないと「今日はどうしたの？」とか連絡くださるんですよ（笑）。ストーリーに載せたコーディネートを見て、これが欲しい！と買いに来てくださるお客さんもいらっしゃいますよ。

（インスタのストーリーはこちら）

－コーディネートにストーリーを付けてアップするって面白いですね！明日は何かな？って気になるし毎日見てもらえそうですね。

観光地に近いお店だから人気のアイテムとは

－やはり売れ筋商品はアクセサリーですか？

吉倉さん：以前から私がアクセサリーを作っていることをご存知の方はそうですが、ギフト用の商品を購入されたり、場所的に観光客の方が買い物をしてくださることもありますよ。

奈良公園が近いので、雨の日なんかは公園で足元が汚れてしまったという方がこちらのこちらの靴下を購入されることも結構あります。これ、履き心地がいいので近隣の方にもリピートもしていただいてますよ。観光客の方には帽子もよく売れますしね。

（なんと吉倉さんのお店にあった靴下や帽子は数日前に取材したハミングバードさんの商品でした！偶然のつながりに思わず吉倉さんと盛り上がり・・やはりハミングバードさんの商品、人気です！！）

アパレルだとKILKIさん（ホリデー商店）の商品が人気ですね。年配の方から若い方まで幅広く受けがいいですよ。

（刺繍バッグはギフト用としても人気だそう）

このハンカチ（kILKI）も鞄に付けたりスカーフとしても使えるので人気ですし、近隣のお店の方が店内のディスプレイとして買ってくださることもあるんですよ！

雑貨だとこの羽根のペンもすごく人気で、レジで使っていたら「かわいいー！！」とよく言われるので商品としても扱いはじめたんですよ。値段も1,000円以内なので手にとってもらいやすいですね。インテリアとしても買っていただけますよ。

お店を持ちたいならその先を見据えて一歩踏み出してみては

－子供の頃からの夢を叶えてお店を持たれましたが、吉倉さんのようにお店を持ちたい、といった方にアドバイスをいただけますか？

吉倉さん：そういう相談を受けることも結構あるんですが、本当にやってみたいと思ったらとりあえず一歩踏み出してみてはどうかな、と思います。うまくいかなかったらどうしようとか、お金の不安とか色々あると思うんですけどなんでもいいから一歩前に進んでみたらなんとかなるんですよ！不安が出てきたり困ったことがあれば周りの先輩とかに相談してみると解決できることも沢山あるし。

それに、うまくいかなくて壁にぶつかった時こそ自分がやっていることを見つめなおすチャンスで、そうすると打開策がでてくるものだな～と経験してみて分かりましたしね。

あとは、お店を開くことがゴールではなくて、そのお店を通して何をしたいのか？というところまで描けるといいんじゃないかなと思います。

自分のお店をもって、そこで一体何をしたいのか？どういったことを成し遂げたいのか。そこまで考えていくと自然とやるべきことが浮かんできて前に進みやすいと思うんですよ。