和菓子は、コンビニやスーパーで手軽に買えるものも多くありますが、素材や製法にこだわった和菓子からしか得られない優しさや味わい深さもまた特別ですよね。
青木光悦堂は、明治25年に京都東山の建仁寺町にて創業された老舗の和菓子屋さん。
大袋のお菓子にはシンボルマークの円が描かれており、「ものごとが万事まるくおさまる」という意味が込められた縁起の良いモチーフだとか。
今回は青木光悦堂さんの和菓子を5つご紹介したいと思います。
甘いものやしょっぱいものもありますので好みにあわせてチェックしてみてくださいね。
瓶入り金平糖 さくら草

まずご紹介するのは瓶入りの金平糖(こんぺいとう)です。
大人になってから口にすることはすっかりなくなってしまった金平糖。
私が小学生だった頃、妹のためのひな祭りでカラフルな金平糖を食べられるのが数少ない楽しみだったことも懐かしい思い出ですね。
青木光悦堂さんの金平糖は植物をイメージしたフレーバーがたくさんあるのですが、その中でも今回は春らしさ溢れる「さくら草」をご紹介します。
瓶を開ける前に外観から見てみましょう。
桜色を基調とした華やかな見た目が、満点の可愛さを放っていますね!
ちょこんとした佇まいの小瓶の中にカラフルで小粒の金平糖がたっぷり詰まっている様子には、なんとも言えない可憐さが感じられます。
桜色の中に緑や黄色が混じっているところが暖かい春の訪れを表現しているように見え、卒業や送別会シーズンの贈り物としてもピッタリですね。

口に含んでみると懐かしいあの優しい砂糖の甘さ。
忙しい日々の中でホッと一息つきたい時などにおすすめです。
「さくら草」のフレーバーにはピーチ・ストロベリー・マスカット・グレープフルーツの4つの味がする金平糖が入っており、ほんのりとしたフルーツの風味を楽しむのもいいですね。
青木光悦堂さんでは「さくら草」以外にも「すずらん」「ふじ」「もみじ」などカラフルでバリエーション豊かな金平糖を取り揃えています。
季節に合わせたフレーバーを楽しめるのもワクワクしますね!
ひとくち きな粉餅

次にご紹介する商品は「ひとくち きな粉餅」
個人的にお餅を使ったお菓子がとても大好きで、今回ご紹介する中でもこの商品を一番楽しみにしていました。
きれいな和柄の包装紙を開けると、ひとくちサイズのきな粉餅が5個入っています。
半分に割ってみると、なんと中にはしっかりあんこが入っていました!
入っているのはなめらかなこし餡です。
つぶ餡派の方は残念に思われるかもしれませんが、一口サイズのお餅だとつぶ餡の良さはあまり発揮できないでしょうから、こし餡で正解だろうなと感じました。

食べてみると、きな粉とこし餡の相性が良く口の中で混ざり合って噛むたびに美味しさが増してきます。
全体的に薄くきな粉がまぶされているので、食べる際にこぼしたり散らかしたりすることはなさそうですね。
きな粉がいっぱい入っていると嬉しいんですが、粉をよくこぼしちゃうのは私だけでしょうか。もういい大人なんですけどね。
そんな私でも、青木光悦堂さんのきな粉餅はひとくちサイズに仕上げてあるおかげで、食べ終わった後もテーブルを汚すことなく食べやすかったです。
お餅は優しい弾力がありもちもちした食感が楽しくて、小さなお子さんも食べやすい商品だなと感じました。
つぶ重ね

次はご紹介する商品は「つぶ重ね」
どら焼きに似たような見た目をしていますが、生地の厚みは約2ミリほどでどら焼きよりも薄いです。
それもそのはず、このつぶ重ねの生地はおせんべいから出来ているとのこと。
2枚のおせんべいであんこを挟んで1日寝かせることで、あんこの水分がおせんべいに移ってしっとりとした食感の生地が出来上がるようです。

生地には黒ゴマが練りこまれているようですね。
半分に割ってみるとおいしそうなつぶ餡がぎっしり入っています。
早速食べてみましょう!

薄い生地はホロホロした食感が特徴的。
黒ゴマの風味の豊かさが、あんこの甘みをしっかりと立ててくれるので相性ばっちりです。
一般的にあんこを使ったお菓子というとあんこの甘さやコクを前面に押し出す商品が多いですが、このつぶ重ねは黒ゴマの香ばしさのおかげで甘さ控えめに感じさせてくれます。
和菓子の中でも大人向けな一品ですね。
あんバターどら焼き

和菓子といえば王道のどら焼き。
青木光悦堂さんでは「あんバターどら焼き」を販売しています。
あんことバターの組合せ、発見した人は受賞レベルなのでは?と思うもののひとつです。

封を開けると、直径6センチほどのどら焼きが6個入っています。
一口サイズのどら焼きが全て個包装になっており、保存しやすくてとても便利なのが好印象です。
半分に割ってみると、こちらもつぶ餡がみっちり入っていました。
あんバターと言っても固形のバターが挟まっているわけではないようですね。

口に入れるとふわふわな生地の食感を楽しみながらも、しっとり甘いあんこの味が口いっぱいに広がります。
そしてふんわり優しいバターの風味が鼻から抜けていく心地よさを感じます。
バターが含まれていることで甘さにコクがあり、より一段と上品な美味しさに仕上がっていますね。
固形バターが入っているわけではないのでガツンとしたバター味はなく、脂っこいのが苦手な人でも非常に食べやすい印象です。
そして何よりミニサイズなので、ちょっとしたおやつが欲しい時に最適。
個人的には牛乳とあわせて召し上がると甘さが無限に広がるのでおススメなんですが、あたたかい緑茶とあわせて甘さと渋さのバランスをとった食べ方もいいですね。
やわらかミックスあられ

最後は「やわらかミックスあられ」
おかきやあられの詰め合わせになってます。
1袋に12種類も入っているとのことで、どれから食べるか悩んじゃいますね。
早速中身を見てみましょう。

甘じょっぱい歌舞伎揚げからふわふわのえびせんまで、バリエーション豊かな一袋となっています。
あられなのにやわらか?と最初は少し不安混じりだったんですが、しなっとしているのではなくふんわりサクサクな食感でした。
個人的に「あられは固ければ固いだけ良い」と決めつけていたんですが、想像していたよりも食べやすいうえに美味しくて止まりません。
気が付くと右手に缶ビール、左手にやわらかミックスあられという黄金のフォーメーションが出来上がっていました。
ちなみに、一緒に食べていた妻は細長いピンクのえびせんが風味豊かでお気に入りとのことでした。
一袋でバリエーションが豊富な商品なので、おやつとしてはもちろんお酒のおつまみとしても非常に相性が良い「やわらかミックスあられ」
家族や大切な人とぜひ一緒に召し上がってほしい一品です。
青木光悦堂には懐かしさと親しみの感じられる食品がそろう
今回ご紹介した商品以外にも、青木光悦堂さんにはたくさんの和菓子のラインナップが用意されています。
青木光悦堂さんがつくる和菓子は、優しい甘味がほしいときやお仕事でがんばったあとにホッと一息つきたいときなど、日常のさまざまなシーンで心の支えになってくれることでしょう。
ぜひ一度ご覧になってみてください。
(写真・文:渡辺智行)