雑貨店やインテリアショップが数多く並ぶ街、東京の自由が丘。その自由が丘に2025年1月にオープンしたばかりの、「日用品と手仕事の店 はぎわら」。お店の横並びや近隣には有名な店舗がある立地です。オーナーの田中さんに雑貨店を開業するまでの経緯やこのお店に込めた想いなどを伺ってきました。
目次
チャレンジショップに応募し、2025年1月にオープン
「日用品と手仕事の店 はぎわら」が出店しているのは、自由が丘にある東京都チャレンジショップ「創の実」という建物の中。創の実は公益財団法人東京都中小企業振興公社が推し進めている「若手・女性リーダー応援プログラム」の一環で、都内の商店街で開業を目指す方に店舗運営や販売の機会を提供し、将来の独立開業をサポートするための期間限定のチャレンジショップ。チャレンジショップの審査に合格し、2025年1月中旬に創の実に同時オープンしました。

人気エリアに出店し、開業後も専門家によるサポートを受けて運営
チャレンジショップ創の実は、人気エリアの自由が丘と吉祥寺に2拠点あり、審査を通過した3店舗が期間限定でテナントとして入れます。ここで店舗運営の経験を積むことで、東京都内商店街での本格開業につなげるとともに、商店街活動の新たな担い手となる若手・女性リーダー候補を輩出し東京都内の商店街の活性化を目指しています。審査通過すると専門家の方から定期的にアドバイスがあり、開業後もサポートしてくれます。

前職は雑貨業界やメーカー営業を経験
──雑貨店を開業するきっかけを教えてください
田中さん:もともと雑貨にも関連する小売業界に10年ほどいまして、そこでは店長のようなポジションにもいたので店舗運営やバイヤー業務なども経験しました。ただ、その頃は雑貨店を開業することは全く考えたこともありませんでした(笑)

──開業に至るまでにはどのようなきっかけがあったのでしょうか!?
田中さん:新型コロナウイルスなどの影響もあり雑貨部門の縮小が決まり、個人的にはとても悔しい思いをし、退職理由のひとつとなりました。ただ、それと同時に「会社に縛られずに自分だけでやれることはないか?」と思うきっかけにもなりました。退職後はメーカーに転職して営業をしたり、メーカー退職後は博物館でアルバイトをしたりいろいろなことをしていたのですが、ある方から中小企業振興公社がいろいろな開業支援をしていることやチャレンジショップの存在を教えていただき、チャレンジショップに応募してみたところ審査に通過することができました。審査を通過してからお店のオープンまでは結構タイトなスケジュールでバタバタしました。
店名に込めた想い

──「日用品と手仕事の店 はぎわら」という店名が印象的ですが、どのような想いが込められているのでしょうか?
田中さん:萩原は母方の旧姓なのですが、実家から徒歩圏内に祖母の家がありまして、そこは小さい頃から私の居場所の一つでした。母は3姉妹のため、萩原姓が残らないというのを祖父が気にしていて、誰かに継いでほしいという想いがあったと母から聞き、その想いも込めて店名を「はぎわら」にしました。文字部分は、母の手書き文字をもとにしています。

(画像)シモジマの手提げ袋に店舗のスタンプを押して、ショップバッグとして使用
店名の「日用品と手仕事の店」にあたる部分は、昨年6月に転職したメーカーを辞めてから、自分にとってどういう状態が幸せなんだろうと改めて考えてみました。
「落ち着き」、「丁寧」、「少しの上質」、「好奇心」の4つが、自分の中で身近にあると幸せだということを再認識しました。日常の中で手にするもので自分が心地いいと感じるものを選びたい。そんなお気に入りのものに囲まれていると、何気ない日々であってもワクワクできると思うのです。私は職人さんや個人の作家さんのモノを見るのも自分で使うのも好きで、私自身も学生時代に絵を描いていてイベントに出店したこともあります。その人の人となりが伝わるようなものやストーリーがあるものが好きなんです。
自分自身のためにもお店という場所を作りたくて、そのお店がもしも誰かのためになっていたら嬉しいなと。それを実現するにはネットではなく実店舗がいいなというのがありました。時代には逆行している考えなのかもしれませんが(笑)
スーパーデリバリーで出会った芋けんぴとお茶メールの反応に驚き

(画像)何度かリピート購入している東方の芋けんぴ
──スーパーデリバリーをご利用いただいたきっかけを教えてください
田中さん:オープン時にお店で取り扱おうと計画していたメーカーの数社から、まだ開業していないことも理由か、お取引が叶わず店内の物量的に商品が足りないかなと感じました。もう少し商品を増やしたくてメーカー名などで検索していたらスーパーデリバリーに辿り着きました。他にも探していたメーカーの商品がいくつかあったのと、開業前でもちゃんと仕入れができるところに魅力を感じて登録しました。東方の芋けんぴと美笠園のお茶メールはスーパーデリバリーで初めて知って仕入れてみたのですが、店頭での売れ行きが良くて何回もリピートさせてもらっています。

(画像)棚に並んでいるとかわいいパッケージが目を引く美笠園のお茶メール
売り場ではスーパーデリバリーでダウンロードしたPOPも積極活用
──実際にスーパーデリバリーを使ってみてどうですか?
田中さん:サイトも見やすいですし、いろんなジャンルのメーカーと取引ができて便利です。ポルコバッチョのチョコは私が好きなお店が取り扱っていて、自分のお店でも取り扱いたいなと思っていたら、スーパーデリバリーに掲載されていてとても嬉しかったです。POPをダウンロードできる機能が便利で、ポルコバッチョさんなどのPOPを売り場に並べて活用させてもらっています。

(画像)スーパーデリバリーからダウンロードしたポルコバッチョのPOPをフレームに入れて展示
チャレンジショップ卒業後もお店を続けていきたい
──基本的にはチャレンジショップ卒業後もどこかで店舗を続けていきたい意向ですか?
田中さん:もちろん続けていきたい気持ちです。まずは、利益を出し続けられるのかなど見ていかないといけないので、チャレンジショップを安定稼働させながら卒業した後の物件も探していきたいと考えています。卒業後に出店したい地域は何となくイメージしている場所はあるので、理想の場所が見つかるといいなと思っています。

──今後どのようなお店にしていきたいですか?
田中さん:作家ものとか、あまり見かけない珍しいものも並べているので、そういうものを一緒に面白がっていただける方などにもたくさんお越しいただけるようなお店にしたいですね。自分自身オタク気質なところがあって好きなものなどをベラベラと喋ってしまうので、興味深く一緒に面白がってくれる方が来てくださると嬉しいです(笑)
これは夢の話ですけど、喫茶とか飲食にも興味があるので小さい雑貨カフェながらも作家さんのイベントをやったり、知り合いに歌手がいるので店内でミニライブなどはいつかやってみたいです。誰かを呼ばずに自分発信でも何かやれることはないかは模索していきたいなと思います。
あとは、個人的な趣味で小劇場系でやっているミュージカルが好きなので、そのような趣味の領域に関してもSNSなどでたまに発信して、同じような趣味を持った方がふらっとお店にお越しいただくことがあれば嬉しいですね。

(画像)オーナーの田中さん。優しい人柄でとても話しやすい方でした。
日用品と手仕事の店 はぎわら
東京都目黒区自由が丘2丁目17−6
BIOPHILIA PLACE JIYUGAOKA1階 東京都チャレンジショップ「創の実」内
営業時間 11:00~18:00 定休日 毎週水曜日・第2木曜日
日用品と手仕事の店 はぎわら instagram:https://www.instagram.com/zakka.hagiwara/
日用品と手仕事の店 はぎわら X:https://x.com/zakka_hagiwara
チャレンジショップ創の実:https://tokyo-sounomi.com/
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