昨年に続き、新型コロナウイルスによる2度目の緊急事態宣言を迎えました。今回は、前回の緊急事態宣言時と今回で、商品の仕入れなど卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」での売れ行き状況をまとめてみました。（※受注データ集計期間：2020年4月7日～4月13日、2021年1月8日～1月14日の売れ行き状況より比較）

事業所や店舗における新型コロナウイルス対策への活用はもちろん、顧客ニーズにあった仕入れ情報の参考にしてみてください。

同じ緊急事態宣言でも必要な商品はどう変わる？コロナ禍の仕入れの傾向を探ってみた

緊急事態宣言（2020年4月）で売れた商品は？

昨年の緊急事態宣言直後1週間でスーパーデリバリーで売れた商品TOP50を見てみました。（受注データ集計期間：2020年4月7日～2020年4月13日までの7日間）

昨年の緊急事態宣言開始から1週間は、スーパーデリバリーでもマスクやハンドジェルといった衛生用品や消耗品が中心に売れていきました。新型コロナウイルスと向き合う生活がスタートし、生活の中での不安を抱える時期でした。自粛生活に伴い、トイレットペーパーや水などの買い占めなどもあった中で、市場でのマスク不足などもメディアなどで話題となり、マスクを確保される方が多くいらっしゃいました。

スーパーデリバリーでもその影響もあり、不織布マスクなどの売れ行きが伸びていきました。その後、数週間して手作りマスクや布製マスクなど洗って何度も使えるマスクなどマスクのニーズも少しずつ生活スタイルに合わせて進化していきました。

また、昨年の緊急事態宣言時は、スーパーマーケットやドラッグストアなどの生活用品を扱うお店以外は休業となり、その影響も大きかったと思います。学校や保育園、幼稚園なども休校となり、ほとんど家の中で過ごされた方も多かったことでしょう。

そのため、「今必要なものを届ける」という事業者も多く、昨年の緊急事態宣言中は衛生用品がTOP50を占める結果となりました。

［関連商品］マスク/ハンドジェル

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今回の緊急事態宣言（2021年1月）で売れている商品は？

続いて、今年の緊急事態宣言直後1週間でスーパーデリバリーで売れた商品TOP50を見てみました。（受注データ集計期間：2021年1月8日～2021年1月14日までの7日間）

今回の緊急事態宣言では、飲食店の営業時間の短縮が話題となっていますが、前回とは異なり自粛を促しながらも日常生活は行う状況のため、「日常生活を安心して過ごすための商品」が中心に売れています。

その中でも注文が増えている商品が「新型コロナウイルス PCR検査 唾液採取用検査キット」です。

新型コロナウイルス PCR検査 唾液採取用検査キットとは？

ご自宅で簡単・手軽 ※唾液を採取するだけの簡単な検査です。

【使用方法】唾液採取後 キットを郵送（送料無料）

※返信用封筒付（料金受取人払郵便） ご返送いただいたキットを弊社受領後、 最短3時間後 検査状況

※結果をメールで通知（ご指定のメールアドレス／LINE／SMS にて）

※唾液検体につき、新型コロナウイルスに特徴的なRNAが検出されるかの、検査状況を（高リスク／低リスク）にてご報告いたします。

※感染の有無については専門の病院又は最寄りの保健所にご相談ください。

（引用元：新型コロナウイルス PCR検査 唾液採取用検査キット（商品コメント）より）

ドラッグストア（薬局）などを中心に年明けから受注が伸びていますが、その他にもヘアサロン、エステサロンなどお客様と直接ふれあう機会があるサービス業の方などからも注文が入りつつあります。お客様の安心だけでなく、スタッフの安心などに、お店の水際対策として導入を検討される事業者の方が今後も増えていくかもしれません。

また、日々の営業活動の効率化や非接触によるお店の水際対策として昨年から安定して売れている商品が「サーモマネージャー」です。

スーパーデリバリーのオフィスでも導入がされていて、出勤時には必ずサーモマネージャーのディスプレイに顔を映し、体温測定をしています。導入当初は大型店を中心に導入が広がっていましたが、自治体ごとに事業者に向けた新型コロナウイルス感染予防対策の補助金などの支援を受けられることから、店舗・事業規模を問わず導入される事業者が増えています。

［関連商品］サーモマネージャー/新型コロナウイルス PCR検査 唾液採取用検査キット

また、ペーパーソープや携帯用のハンドジェルなどお出かけ時にも安心な衛生用品も売れ行きが好調です。衛生面に配慮しながらできるだけ日常生活を送ろうとする生活者の視点が垣間見えますね。

まとめ

今回は前回と今回の緊急事態宣言直後1週間のスーパーデリバリーでの受注状況を元に、仕入れニーズの変化を追ってみました。

マスクやアルコールジェルなど、その時に一番必要な商品から売れていった前回の緊急事態宣言でした。

今回は衛生対策用品はもちろんのことですが、その中でも「鬼滅の刃」などといった人気キャラクターアイテムやお洋服なども売れており、衛生安全対策を工夫しながらもできるだけ通常営業をする事業者の思いが垣間見える受注結果だったなと感じます。

お店の衛生安全対策を行いながらもお客様の生活が豊かになる仕入れができると良いですね。