秋冬限定の商品として販売されているピープルツリーのチョコレート。絶大な人気を誇るピープルツリーのチョコレートですが、今回チョコレートを実際に味わいながらそのおいしさのひみつを知ることができるオンラインの説明会が開催されました。

当日の様子は以下のアーカイブ動画でご紹介しています。

ピープルツリーチョコレート説明会【前編】2023年11月7日オンライン開催
ピープルツリーチョコレート説明会【後編】2023年11月7日オンライン開催

おいしいチョコレートの背景を原材料や製法の説明はもちろん、ベースとなるチョコレートの種類の違いや人気のフレーバー紹介、さらにはギフト提案や販促方法の提案など、仕入れの参考になる情報を聞くことができましたのでレポートします。

秋冬限定チョコレートのおいしいを実感!体験を販売に生かすコツとは?

今回のオンライン説明会の特徴は、実際にチョコレートを食べながら説明を聞けること。

試食セットは、板チョコ4種とフィリングチョコ1種の計5種類で食べ比べすることができました。

店主・販売スタッフが実際に食べて感想を持つことは接客のための準備として大切なこと。実際に食べ比べることで接客するときの説明も具体的になり、自信をもって接客しやすくなります。

オンライン説明会では、参加していた他の参加者の感想や意見も聞けるので、自分はどう思ったか、他の人はどう感じたかを照らし合わせながらチョコレートの特徴を知ることもできました。

人気商品がどうして人気なのか、実際に体験して感想を持つことの大切さを改めて感じました。

ピープルツリーのチョコレートのおいしさのひみつ

素材のこだわり、作り方のこだわり、、、ピープルツリーのチョコレートのおいしさはどうやって生み出されているのか、そのひみつをお聞きしました。

作り手も買い手もうれしいフェアトレード

ピープルツリーは人と地球にやさしい貿易の仕組み「フェアトレード」の専門ブランドです。今回のチョコレートももちろんフェアトレードの原材料を、環境や働く人に配慮したスイスの小さな工房で丁寧に作られたものです。

チョコレートの原材料であるカカオ豆や砂糖の産地では、相場の変動や仲介業者の搾取による激しい貧困、児童労働といった問題があります。フェアトレードとはこうした立場の弱い人たちが自立した生活を送ることができ、貧困のない公平な社会をつくるための透明性やお互いの敬意に基づいたパートナーシップのことです。

フェアトレードでは作られた農作物を公正な価格で継続的に買い取り、作り手が安心して働くことができます。こうした原材料を使っているピープルツリーのフェアトレードチョコレートは作る人も買う人もうれしい、顔の見えるチョコレートです。

パッケージの裏側にはフェアトレードの説明が書かれています。フェアトレードとは何かを裏側をお店しながらお客様にお伝えしたり、このチョコレートをギフトでもらった方が商品を通してフェアトレードを知るきっかけにもなります。

おいしさのひみつは、こだわりの有機原料と伝統の練り技術

ピープルツリーのチョコレートの材料は意外とシンプル。ただ、素材選びのこだわりや伝統技術の取り入れなど、他のチョコレートと差別化するための要素がいくつもあります。人々を虜にする奥深い味わいとそのくちどけの良さの理由を教えていただきました。

チョコレートの商品特徴は以下の通りです。

1、フェアトレード&オーガニック原材料を使用

ピープルツリーのチョコレートはベースとなるカカオだけでなく、黒糖・粗糖、トッピング素材もすべて有機原料を使用しています。農作物以外の余分なものは一切加えていません。

2、乳化剤は使わずスイス伝統技術で長時間練り上げる

洗練されたカカオの香味とまろやかさを出すために乳化剤を使用せず、スイス伝統の「コンチェ」という練りの技術で最大72時間もの時間をかけて練り上げています。この練りよって風味が凝縮しまろやかになります。

3、秋冬だけの限定販売

体温で溶け始めるほど温度にデリケートで溶けやすいココアバターを贅沢に使用しており、代替油脂では出しにくい、とろけるような食感が生み出されます。

4、黒糖・粗糖のコク

黒糖と粗糖は、パラグアイやフィリピンで作られたサトウキビの絞り汁を煮詰めたもので、チョコの風味に合わせて選んでいます(※デーツ&フィグは砂糖の代わりにデーツパウダーを使用)。余分な材料を入れず、シンプルな原材料でつくられているからこそ、この黒糖・粗糖のコクを感じることができるのがピープルツリーのチョコレートの特徴の一つです。

おいしいひみつは原材料のこだわりと練りの技術。それゆえに気温が下がらないと出荷できない「秋冬限定のチョコレート」となっています。秋冬限定は体温でとろけるような繊細なチョコレートだからこそ。秋冬限定とおいしさの理由に関係があることが分かりました。

素材の良さが引き立つ種類豊富な板チョコシリーズ

ピープルツリーのチョコレートと言えば、内容量50g・1本440円(税抜)の板チョコシリーズが特に人気です。フレーバーも18種類と豊富です。(限定フレーバー含む)

オンライン説明会では板チョコシリーズから「オーガニック ミルク」「オーガニック ホワイト・アーモンド」「オーガニック ビター」「オーガニック グラウンドオーツ・シリアルクランチ」の4種類を試食しました。

シンプルな原料と伝統技法がわかる定番のミルクチョコベース

まずはこちら、牛さんのイラストが印象的な定番の「ミルク」です。

ピープルツリーのチョコレートの代表と言える、約30年続くロングセラー。

[紹介商品]板チョコ・オーガニック ミルクメーカー希望小売価格(税抜)¥440

こちらの「オーガニック ミルク」は、主にカカオと砂糖のみのシンプルな材料に濃厚なミルクを加えたシンプルなチョコレートです。シンプルなレシピだからこそミルクと黒糖の味わいが際立っています。

1枚は6かけ分になっています。体温で溶け始めるので撮影中も手についてしまうほどでした。くちどけの良さが手に取っただけでも分かるほどです。

ピープルツリーのチョコレートの特徴を存分に味わえるフレーバーです。

濃厚なミルクの風味が味わえるホワイトチョコベース

つづいては、濃厚なミルクの風味が味わえるホワイトチョコベースです。

「オーガニック ホワイト・アーモンド」を試食しました。

[紹介商品]板チョコ・オーガニック ホワイト・アーモンド メーカー希望小売価格(税抜)¥440

ホワイトチョコレートをはじめ、ピープルツリーのチョコレートに使われているのはスイスの牛乳。

スイスは動物福祉の基準が世界一厳しいと言われている国ですが、放牧され、無農薬の餌を与えられ、働く人たちの労働条件にも配慮した「ビオスイス」というオーガニック認証を取得した最高品質の牛乳を使用しています。

ホワイトチョコレートは、使っている牛乳の品質がストレートに反映されます。

「オーガニック ホワイト・アーモンド」は、この濃厚なミルクの風味ととろけるココアバター、そして砕いたアーモンドの香ばしいアクセントがたのしいフレーバーです。

割ってみるとアーモンドが見えました。砕かれたアーモンドはカリカリとして食感があり、食べ応えもある一枚です。

ホワイトチョコレートは一般的には甘さが強いものが多いですが、ピープルツリーのホワイトチョコレートは牛乳の味わいが強く、バニラアイスを食べているような濃厚なミルク感があり、食べやすいという感想も聞きます。

動物性成分を使用しないプラントベースのベジシリーズ

つづいては動物性原材料を使用せず、植物由来という意味のプラントベースの「ベジシリーズ」をご紹介します。

まずご紹介するのは、新フレーバーとして登場した「オーガニック グラウンドオーツ・シリアルクランチ」です。

[紹介商品]板チョコ・オーガニック グラウンドオーツ・シリアルクランチ メーカー希望小売価格(税抜)¥440

牛乳の代わりにオーツミルクを使用しています。

牛乳と比較すると軽めの味わいで、サクサクとしたシリアルクランチの食感も楽しく、パクパクと食べてしまいました。ピープルツリーのスタッフで試食をした際、手が止まらないと声が上がっていたというのがよくわかるおいしさでした。

商品名にある「グラウンドオーツ」は粉末状のオーツという意味です。

「オーツ『ミルク』」と記載することによって、牛乳を使っているのではないか?と思われるお客様もいらっしゃるため、あえて「グラウンドオーツ」と呼んでいます。

オーツは食物繊維、ビタミン、タンパク質、カルシウムを豊富に含んでいるため、健康志向のお客様にも提案しやすいというのが魅力です。グルテンフリーでもあります。

このほか、動物性原料を使用しないベジシリーズには、カカオの濃厚な香りを楽しめるビターチョコもあります。

[紹介商品]板チョコ・オーガニック ビター メーカー希望小売価格(税抜)¥440

黒糖のコク、カカオの濃厚な香りが広がるスイートなビターチョコです。

贅沢なくちどけをたのしむフィリングタイプ

フィリングタイプは、上代840円(税抜)です。フレーバーは4種類あります。

高級感のある箱に入っており、内容量は85gで板チョコよりも大きいサイズ感です。

試食で食べたのは「オーガニック プラリネフィリングチョコ」。

[紹介商品]オーガニック プラリネフィリング メーカー希望小売価格(税抜)¥840

ローストしたヘーゼルナッツを練り込んだクリームフィリングが入っています。ヘーゼルナッツのコクのある味わいがチョコレートと溶け合って口に広がり、とっても贅沢な味わいでした。

開けてみると板チョコシリーズと同様に、フェアトレードの説明やおいしさのひみつなどが紹介されています。

フィリングタイプの最大の特徴はチョコレートが2層になっていること。真ん中には素材そのものを練り込んだやわらかなフィリングを黒糖のチョコレートで包んでいます。

板チョコよりさらにくちどけのよさを感じます。

フィリングタイプの出荷は例年、板チョコシリーズ発売時よりさらに寒くなるを待って2週間ほど後になります。それだけくちどけのよい繊細なチョコレートでもあります。

温度にデリケートであるため、日光や照明があたる場所を避けて陳列したり、お客様が手に取って選ぶ間にチョコレートが溶けないようにカゴを用意して販売するのがおすすめというアドバイスもありました。

一方で溶けてしまうからと冷蔵庫に入れてしまうと食感や風味が変わってしまう可能性があるため、基本的には常温での管理が望ましいという説明もありました。

濃いピンクがかわいい!2024年1月初旬からは期間限定のパッケージも登場

2024年1月から販売予定の限定パッケージ3アイテムの紹介もありました。

中央の牛さんが描かれている「ミルクスペシャルパッケージ2024」は、濃いピンクのかわいいパッケージになっています。毎年パッケージを変えています。


左側の「ホワイト・ラズベリー」には、妖精の姿の牛さんがお花の中にたたずんでいる、こちらもかわいいらしいデザインです。まろやかなホワイトチョコレートに甘酸っぱいラズベリーの果肉がたっぷり入った絶妙なバランスの味わいです。

ミルクスペシャルパッケージ2024」は、濃いピンクのかわいいパッケージになっています。毎年パッケージを変えています。

「ホワイト・ラズベリー」には、妖精の姿の牛さんがお花の中にたたずんでいる、こちらもかわいいらしいデザインです。まろやかなホワイトチョコレートに甘酸っぱいラズベリーの果肉がたっぷり入った絶妙なバランスの味わいです。

いずれも価格はふつうの板チョコと同じ上代440円(税抜)です。

それからイラスト缶も1月からの販売開始です。ミニサイズのミルクとビターチョコレートが7粒ずつ入っています。ミニチョコは紙の内袋に入っており、内袋にもオリジナルデザインが描かれています。

このスペシャルパッケージですが、ピンク色なのでバレンタイン限定と思われるかもしれませんが「バレンタイン限定」といった記載はしていませんので、その後のホワイトデーやギフトシーズンにもご販売いただけます。

チョコレートやコーヒー、ドライフルーツなどのパッケージデザインは、イラストレーターの大神 慶子さんによるものです。やさしい筆づかいが商品にマッチしており、味だけでなくパッケージも商品の大きな魅力になっています。

即納で出荷可能な「オーガニック ミルクチョコ ハート」もあります。

[紹介商品]オーガニック ミルクチョコ ハート メーカー希望小売価格(税抜)¥3,033

中身はミルクチョコレート1種類で、内容量は250g(50~60個入り)とたくさん入っています。お友達に配りたいときや、バレンタインの時期に職場の人たちに気軽に渡したいとき、店頭でお客様への試食用にも向いています。

ピープルツリーのチョコレート人気ランキングTOP5

第1位 板チョコ・オーガニック ミルク

定番のミルクが第1位です。

第2位 板チョコ・オーガニック ヘーゼルナッツ

砕いたナッツのコクとサクサクした食感がたまらない、人気のベストセラーです。

第3位 板チョコ・オーガニック ラズベリー

まろやかな黒糖のミルクチョコレートの甘さと甘酸っぱいラズベリーが絶妙なバランスで人気です。ラズベリーのつぶつぶな果肉がたっぷり入っています。第2位の「オーガニック ヘーゼルナッツ」と順位を争っている人気フレーバーです。

第4位 板チョコ・オーガニック カラメルクリスプ

カリカリのカラメルクリスプの食感がたまらない、あま~いチョコレートです。お子様からお年寄り幅広い年代で人気で、甘いものが大好き!という方にはぜひおすすめできるフレーバーです。

第5位 板チョコ・オーガニック デーツ&フィグ

昨年新フレーバーとして登場した「板チョコ・オーガニック デーツ&フィグ」は、砂糖の代わりにデーツパウダーを使用しています。デーツならではのあたたかでコクのある甘みとドライいちじくを刻んだ食感が楽しく満足感のあるチョコレートです。個性的な味ですが、それが癖になるとリピーターの多いフレーバーでもあります。

ギフトや売り場づくりのヒントになる事例紹介

お客様のギフトニーズに応えるべくギフトセットの提案や、お客様が興味を持ってくれるような売り場づくりのヒントの紹介もありました。

チョコの詰め合わせもカンタンにできるギフトボックス

板チョコ3枚を入れられるギフトボックスは、箱のみの販売もしており、1点から仕入れ可能です。納品時はフラットな状態でお届けしますので、お店で箱の形に組立ていただきます。箱の裏側にはフェアトレードの説明が書かれています。

[紹介商品]ギフト箱(小) 板チョコ 3枚用 メーカー希望小売価格(税抜)¥200

捨てずに使いたいと思えるバスケット型ギフトラッピングも提案しています。自然素材のホグラの葉とジュートで作ってあり、使用後は小物入れなどに再利用しやすくなっています。エシカル、サスティナブルなラッピングです。

[紹介商品]ギフトラッピングバスケット 詰め合わせ用(小)メーカー希望小売価格(税抜)¥900 / ホグラとジュートのギフトラッピングバスケット 詰め合わせ用(大)メーカー希望小売価格(税抜)¥1,200

売り場も華やぐリサイクルウール・ミニニットシリーズ

クリスマスやプレゼントに打ってつけなのが、余剰糸を使って編まれたリサイクルウール・ミニニットシリーズです。

板チョコシリーズ専用のサイズで、オーナメントとして飾ることもでき、そのサイズ感とチョコレートとセットにしたときの世界観がとてもかわいくピープルツリーならではの唯一無二のギフトとしておすすめです。

[紹介商品]リサイクルウールの手編みミニソックス メーカー希望小売価格(税抜)¥650 / リサイクルウールの手編みミニニット帽 メーカー希望小売価格(税抜)¥650 / リサイクルウールの手編みミニセーター ・ハート・アソートカラー メーカー希望小売価格(税抜)¥800

POPやプライスカードも活用、売り場の大きさにあわせたディスプレイ

ピープルツリーのチョコレートを販売する上で、ぜひ使いたいのがピープルツリーが提供しているPOPデータです。

フェアトレードやチョコレートの説明など、混雑時などに接客ができないときでも販売スタッフの代わりに商品の魅力を語ってくれます。

サイズ違いでの用意もされており、お店の売り場スペースに合わせて手軽に活用できます。

※スーパーデリバリーにログイン後、各商品ページの右下に販促POPという項目からPOPデータをPDFでダウンロード可能です。

また、店頭ディスプレイの事例紹介もありました。

【陳列提案例】

・アパレルショップのレジ脇にミニテーブルを置いて陳列

・雑貨店ではブランドごとにかごに入れて省スペースで販売

・食品店ではPOPと一緒に陳列し存在をアピール

・オリジナルのコーヒーとセットにしたものをあらかじめラッピングしてから陳列

・本来はボールペンなどを入れる文具用のディスプレイ什器にチョコレートを差し込んでコンパクトに陳列

・ほかのクリスマスギフトと一緒にならべ、お客様自身でギフトを組み合わせできるように配置

といった事例を見せていただきました。

取扱うチョコレートの量、他社ブランドとのバランス、ギフトセットにして提案など工夫によって単価アップも狙える販売方法を考えたいところです。

フェアトレードを通じてエシカルで地球にやさしい商品を提案する 「ピープルツリー」

今回はピープルツリーのチョコレート説明会の内容をご紹介しました。

フレーバーの種類と手軽に買える価格帯、そして売り場が華やぐパッケージで毎年人気のピープルツリーチョコレートは秋冬の定番商品としておすすめです。

この機会にぜひチェックしてみてください。