これからお店を開業する方やレジ横や空きスペースで物販コーナーを新たに展開する方など、物販をするにあたって包装用品はどのようなものをそろえればいいのだろう?とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回はそのような方向けに、包装用品などの専門商社でもある「シモジマ」にレジ袋やラッピング資材などのそろえ方の基本を伺ってきました。
目次
「シモジマ」は、お店で毎日使う消耗材が全てそろう専門商社
今回取材させていただいた「シモジマ」は浅草橋に本社を構え、包装用品や店舗用装飾品などを扱う専門商社です。包装用品を通じて快適な社会づくりに貢献するために、「包装資材を通じて環境に寄与する」という視点のもと、環境マネジメントシステムを運用し、省エネルギー、省資源、CO2削減、リサイクルを継続的に推進しています。スーパーデリバリーにも初期の頃から参加し、20年以上スーパーデリバリーで商品を掲載しています。
商品を販売する時に必要なレジ袋など「包装資材」選びのコツを聞いてみた
今回は浅草橋にある直営店舗に訪問して、スーパーデリバリー担当の山田様に実際に商品を見せていただきながら取材をしました。
商品を売る上で「レジ袋」は必ず必要
どんなジャンルのお店であれ、お店で物販をする際に購入いただいた商品を包装する資材というのは欠かせないアイテムになります。開店する直前などに慌てて包装用品を探すことがないように、そろえておきましょう。
近年は「環境配慮」も「レジ袋有料化」の影響もあり選ぶ基準のひとつになった
近年ではサステナビリティを重視した環境配慮型のレジ袋も増えています。また、2020年からはレジ袋が有料化が義務付けられています。本記事ではそのような視点に基づいたレジ袋もご紹介します。
「レジ袋」は大・中・小の3サイズを用意しよう
山田様:レジ袋は幅広いジャンルのお店で必要になる資材だと思います。弊社としてもかなりのサイズバリエーションをそろえているアイテムです。1店舗で大・中・小の3サイズでそろえているケースが多いです。
サイズやマチの広さ、色や柄でお店に合ったレジ袋を選ぼう
山田様:レジ袋には縦横のサイズだけでなくマチ(奥行き)もありますし、更にカラーや柄付きもあるので、お店の取扱商品や雰囲気に合ったものを選ぶことをオススメします。弊社は食品衛生法にも適合したいろんな種類の食品向けのレジ袋から大きなぬいぐるみが入るような大きさのレジ袋までご用意しております。
[画像]こちらは子供向けの動物柄のレジ袋。100枚入り。
[掲載商品]ハンドハイパー アニマルズ
レジ袋の有料化を実施する場合のポイント
──有料化対象のレジ袋と無料提供が可能なレジ袋も販売されてるんですね
山田様:はい、2020年からプラスチック製の買い物袋の有料化が全国一律で義務化されました。弊社としては有料のレジ袋だけでなく無料提供が可能なレジ袋も用意するようになりました。こちらも良く売れています。
──無料提供が可能になるのはどのような条件のレジ袋ですか?
山田様:プラスチック製のレジ袋でも有料化対象にならないのは、以下のどれか1つに当てはまる場合です。
【1】厚みが50ミクロン以上で、下記のような表記をしているプラスチック袋
「この袋の厚みは50マイクロメートル(ミクロン)以上です。ご使用後も繰り返し袋としてご利用下さい。」
【2】海洋生分解性樹脂配合率100%の袋
【3】バイオマス成分(植物由来原料)を25%以上配合し、どちらかのマークを印刷したプラスチック袋
──有料のレジ袋で気を付けるべきポイントがあれば教えてください。
山田様:レジ袋を有料化する際は以下のことを必ず守って販売しましょう。
【1】1円以上の単価で販売を行う
【2】レジ袋を販売した上でのポイント還元はOK
【3】1枚購入で複数枚付けるというサービスはNG
例:お土産を渡すプラスチック製の袋(1円)が5枚が欲しい→プラスチック製の袋1円×5枚=5円の請求をすること
バイオマス素材など環境に配慮したレジ袋も多数そろう
山田様:再生原料で環境に配慮したレジ袋も増えており、弊社でもいくつかの環境配慮型のシリーズがございます。環境にやさしいレジ袋として再生原料ハンドハイパーを発売しております。
「手提げ紙袋」は取扱商品に合ったものを選ぼう
山田様:定番の手提げ紙袋もご用意した方がいいアイテムです。こちらもサイズ展開が豊富にあるので、お店にピッタリな手提げ紙袋が見つかると思います。弊社では未晒(みざらし)無地というプレーンなクラフト紙のシリーズが定番人気です。
山田様:以前は2才(巾320×マチ115×高さ410mm)、3才(巾320×マチ115×高さ310mm)というサイズの手提げ紙袋がこれまでは定番人気だったのですが、最近はもう少し小ぶりの18-1(巾180×マチ105×高さ220mm)というサイズがよく売れます。持ち手が丸紐と平紐の2種類あるのですが、平紐は内側に折りたたまっているので平紐の方が店舗では保管しやすいかもしれません。
[画像]直営店舗にはサイズ表記された紙袋のサンプルが並んでいます。
[画像]最近人気の18-1(巾180×マチ105×高さ220mm)サイズ
取り扱い商品とお店に合ったサイズ、柄、カラー、材質を選ぶ
山田様:アパレル、雑貨、食品、フラワーショップなどいろんな業種に対応した作りの手提げ袋があるので、自分のお店の取扱商品に最適なサイズ、カラー、材質を選びましょう。
アパレル店舗から問い合わせの多いファッションバッグ
山田様:ファッション関係の店舗様からよくお問い合わせをいただくのが、このファッションバッグです。衣料品向けに巾を広くマチは狭めに設定した袋です。肩からゆったりと提げられるように手紐は長めについています。
雑貨店から人気なのは柄物の手提げ袋
山田様:柄物の手提げ袋も多いのですが、かわいらしい柄は雑貨屋さんがよく買われます。和柄の手提げ紙袋は浅草などの老舗の店舗様からも人気です。
[画像]昔からあるニューリボンシリーズ(画像左)と、こちらも懐かしいストップペイルシリーズ(画像右)
最高級ラインのブライトバッグは贈り物などにおすすめ
山田様:弊社の手提げ紙袋の中で最高級ラインなのがブライトバッグというシリーズです。表面がマットなタイプとPPが施されて光沢感があるタイプがあり、高級品を扱っている店舗様やクリスマスプレゼントやバレンタイン、誕生日などのギフト用の紙袋として好評です。
雨の日に来店した方にはレインカバーのご提案も加えると印象がアップ
山田様:雨の日に紙袋が濡れないようにするためのカバーでバイオレイニーポリという商品で、こちらも生物由来の有機資源を原料としたバイオマス成分を10%含んだ環境に配慮したポリ袋です。包装資材ではないですが、雨の日用として「傘用ポリ袋」も定番人気です。
「OPP袋」は小物から食品、衣料まで入る重宝アイテム
山田様:こちらの「OPP袋」は、雑貨店やアパレルショップなど多くの店舗で商品の包装用に使用される透明な袋です。弊社でも「クリスタルパック」というオリジナルのOPP袋を展開しておりまして、カタログなどの印刷物の包装から文房具などの陳列用パッケージ、ダイレクトメールの封筒、ポイントカード袋、トレーディングカード入れ、アクセサリーのラッピングなど幅広く使用されています。光沢があり、パリパリとした質感でコシがあるのが特徴です。
商品サイズに合わせて選べる「クリスタルパック」は124種類から選べる
クリスタルパックはポリプロピレンを延伸しているため強度に優れており、引っ張っても伸びることはほとんどありません。また、透明度が高いことから中に何が入っているのかを一目で把握することができます。大きいサイズならアパレルも入ります。こちらのクリスタルパックは、テープ付きタイプやフックに掛けられる穴付きタイプ、柄入りタイプなど、いろいろな種類があります。
[画像]シモジマのサイズ展開が豊富なオリジナルOPP袋のクリスタルパックシリーズ。
[画像]大きいサイズだとアパレルも収納可能。
[画像]マチが広めのタイプもあります。
山田様:ポリ袋もサイズ展開が幅広く、自分のお店で取り扱う商品のサイズに合わせてお選びいただけます。あらゆる物の収納や保管、分類など様々な用途にお使いいただけます。大き目のサイズならアパレルなどを折り畳んだものも入ります。こちらの「ヘイコーポリ」というポリ袋は食品衛生法規格基準適合商品ですので、食品にも使用できます。
文具や書籍の提案には「平袋」、食品用に「角底袋」が重宝する
山田様:平袋も持っておくと便利で、厚みの少ない商品を入れるにはちょうどいいので雑貨屋さんや文具屋さんなどに人気です。パンやお菓子などの食品を扱っているなら、小分け用や持ち帰り用に底面にマチがある角底袋が人気です。窓付きタイプもあるのでお菓子などにピッタリです。
[画像]お菓子を入れるのにピッタリな窓付きタイプの角底袋。
[掲載商品]ヘイコー 窓付き 角底袋 パックンバッグ S1F 内側ラミネート パンダ 50枚
ラッピングで差別化を図るなら「包装紙」と「リボン」を用意
山田様:店舗の付加価値としてラッピング対応をしたいという方は「リボン」や「包装紙」も用意が必要です。リボンは色と太さで相当な種類があり、包装紙も無地のものから柄物まで豊富です。お店の商品の雰囲気に合ったものを探して用意しておきましょう。
ラッピングがむずかしい…という方には「ギフトバッグ」がおすすめ
山田様:包装対応が難しければ、まずはリボン付きのギフトバッグなどをご用意しておくだけでもいいかもしれません。不織布の巾着袋や梨地の無地の巾着袋に入れるだけで簡単におしゃれで可愛いラッピングが完成するので店舗でのギフト包装に活躍するアイテムです。
店舗のロゴなどを入れてオリジナルバッグの発注もできます。
──ショップのオリジナルバッグを作りたい場合、何か対応できますか?
山田様:店舗ロゴや名入れ対応をしてオリジナルのバッグも作成可能です。専用のオリジナル製作案内ページを作成しましたので、そちらをご覧いただいてスーパーデリバリーのメッセージボックスから依頼をしていただく流れになります。アパレルショップ、雑貨店、飲食店、開業準備中の店舗様などいろいろな業種の方にピッタリのオリジナル製作となっています。
お店の運営に欠かせない包装資材を「シモジマ」から仕入れよう
シモジマへの取材の第一弾は、これから開業される方や新たに物販を始める方に向けて、お店運営で欠かせない包装資材のアイテムをご紹介しました。今回ご紹介したアイテムはほんの一部です。引き続き包装資材や店舗備品をテーマにアパレル店舗編、雑貨店舗編、飲食店舗編などの記事も連載予定なのでお楽しみに!