【後編】教えて先輩！自家焙煎珈琲豆「ホサキン工房」お店づくりは街をみつめながら！

これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです！

前回に引き続き、京王線初台駅から徒歩約6分の不動通り商店街にオープンした、自家焙煎コーヒー豆店「ホサキン工房」さんの開業インタビューの後編です。
（前編をまだ読んでいないかたはこちらから！）

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ホサキン工房さんのレジカウンターでインタビュー…というより楽しくお喋りさせていただきました！今回オーナーさんは恥ずかしがり屋さんのため後姿でのご登場です。

コーヒー修行、物件・内装のあれこれを乗り越えて、ついにオープン。3日間のオープンセールでは、閉店時間前に完売してしまうほどにぎわったそうです！まずは気になる集客方法を伺ってみましょう。

1 ポスティングは早朝に！その理由とは・・・？
2 多くの来店があっても不安だった、その理由とは・・・？
3 これから開業する方へ、開業を決意した時から本当の勉強が始まる！

ポスティングは早朝に！その理由とは・・・？

― お店の告知や集客は何をしましたか？

（ホサキン工房さん）
ポスティングをしました。この商店街周辺は住宅が密集してるんです。そこに昔から住んでいるお年寄りと、大江戸線の駅が出来て新しいマンションも建ったので若い方もいます。

― 初台はオペラシティのイメージしかなかったんですが、住宅地なんですね！

（ホサキン工房さん）
先に開業した先輩に「ポスティングは始発から」と教えてもらったんです。古い商店街の住宅地は新聞をとっている方が多いので、朝刊と同じタイミングでポスティングするんです。そうすると、新聞の折り込みチラシと同じくらいの価値が出る！新聞の折り込みとなると、すごく高いんですけどね。

― なるほどー！

（ホサキン工房さん）
これが夕刊となると取る人が少なくなるので、やっぱり朝刊。先に新聞をあまりとっていないであろう新しいマンションから始めて、朝刊が配られる7時くらいに戸建エリアを。その予想はある程度的中したと思います！あと、早朝だと人目を気にしなくていいのも大きいですね。

― 作戦大成功ですね。

（ホサキン工房さん）
たった二日間しかポスティングはしていないんですが、「朝刊を取りに行ったら入ってたのよ」と来店してくださる方もいて、よっしゃー！と。

― 今、「集客」というと無料で頻繁に発信できるSNSが主流になりつつありますが、お年寄りが多いエリアではチラシの方が認知してもらいやすいかもしれないですね。ポスティングは効果が無いと言われがちですが、ターゲットとやり方次第かも？

（ホサキン工房さん）
SNSだと浸透するまでに時間がかかりますからね。でも、物件が決まった時点でブログは開設したんですよ。開店準備の様子をレポートしてました。やっぱり一定のアクセスがあって、「ブログを見て楽しみにしてたんです」と来店してくださる方も。やってて損はなかったと思います。

― やっぱり開業準備ブログは応援したくなるし、オープンしたら行こうとわくわくしちゃいますよね。

（ホサキン工房さん）
でも、開店準備に追われてブログどころじゃなくなっちゃって。肝心のオープン日を知らせずに、1週間後に「実はオープンしてました」って(笑)

― 事後報告もいいと思います(笑)

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ただの日記を書いてもお店の宣伝にならない、お店を紹介するノウハウが事細かに書かれていて参考になった本。特に、今はスマホで調べる時代。スマホ画面でも読みやすい文字数や写真のアップ方法など、個人ブログとは違うビジネス用のノウハウが満載。「ブログに何を書いたらいいのかわからない～」という方は、参考にしてみては？

多くの来店があっても不安だった、その理由とは・・・？

オープンから最初の3日間に開店セールを行ったところ、集客も功を奏し、19時閉店のところ15時に完売してしまうほどにお客様が来店され大成功！でも、その状況が逆に不安になってしまったとのこと。一筋縄ではいかない集客や立地について伺っていきましょう。

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（ホサキン工房さん）
近隣の方がたくさん来店してくださって嬉しかったんですが、果たして戻って来てくれるんだろうか…と、始めが良かった分不安になりますね。あと、この商店街はオフィス街にも近いので、住民ではなく会社員をターゲットにした日曜休みの飲食店が多かったんです。

― 住宅地近くの商店街なのに。

（ホサキン工房さん）
そう。オープンセールの3日間は、金・土・日の週末だったので住民の方が来てくれたんですが、実際は週末の人通りが意外と少ない。その後は、新規のお客様は平日が多いです。だからまだ売上が読めないんです…。

― そういう事もあるんですね。開業ノウハウ本にも「平日・土日や時間帯によって客層が変わるから確認しておこう」というようなことが書かれているのはこういうことなんですね。平日のお客様は、オフィス街の方なんですか…？

（ホサキン工房さん）
「コーヒー部」がある会社が多いみたいで、ランチの帰りに「豆屋がある」と立ち寄ってくださったりしますね。

― 弊社にも給湯室でコーヒーを淹れてふるまってくれるコーヒー男子がいます！

（ホサキン工房さん）
男性の好みで選ぶと女性陣には不評でいじられたりしているみたいで(笑)、楽しそうですよね。今度はそのコーヒー部の仲間を連れて来てくれて、その方がまた別の方と一緒に来てくれたりするのが嬉しいです。

― いい口コミですね。コーヒー部の方も、こんなおしゃれなコーヒー豆屋さんが近くに出来て嬉しいと思います！

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こちらのお菓子は、商店街のイタリアンレストランが商品にできないコーヒー豆を使って作ったもの。商店街のお店同士のコラボもいいですね。ほんのりコーヒーの香りが美味しかったです。「オープン前に商店街会長をはじめ、周辺にご挨拶をして周りのお店とも良い関係を築いていくのは大事です！」

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「個性があるお店がいっぱいある方が楽しいし、個人店、頑張りたいですよね！」と話すホサキン工房さん。新しい飲食店やカフェが増えてきて、徐々に活気が戻りつつある商店街。昔からご商売をされている方も「辞めずにいて良かった」と、新しいお店を応援してくれるんだとか。商店街を盛り上げたいという気持ちで、新旧のお店が一丸となっているそうです。

これから開業する方へ、開業を決意した時から本当の勉強が始まる！

― それでは、いつか開業したいな～と、「いつか」と思っている時にしておいた方が良いよ、というアドバイスはありますか？

（ホサキン工房さん）
「いつか」と思っているうちは、正直言ってあまりないと思うんです。業種にもよると思いますが、「開店に向けて勉強したこと」とは内容が全く違いました。真剣度も違います。それ以外の知識はプロ目線ではないので、会話の一つのネタくらいにしかならないかもしれません。
でも、やっておけばよかったことは、普段何気なく見ているディスプレイ方法や、プライスカードなど、どのお店でも見られること。それをいざ自分のお店で作ろうとすると大変でした。

― これはコーヒー豆屋さんじゃなくても、どの業種にも共通しますね。それでは、これから開業する方にエールをお願いします！

（ホサキン工房さん）
とにかく「店をやるんだ！」と人に言うことです。
私の場合は、「じゃあなんで始めないの？」と背中を押されたことも大きかったし、それからオープンまで10年近くかかったので、陰ながら応援してくれた人や、「やっとだねー良かったね！」「よく勉強したね」と喜びを分かち合う人がいっぱいいたことが嬉しかったです。それと、言ったからにはやらなくちゃいけなくなるし、現実味も帯びる。いろんな人に夢を語るのは間違いじゃないと言われていますが、そういうことなんだと思います。

― やっぱり夢は言っていかないと！ですね。たくさん勉強になりました！ありがとうございました！

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グアテマラのフレンチローストをご馳走になりました。美味しい～