天気予報を商売の味方に 小売・サービス業のための『ウェザーマーチャンダイジング』導入編

「暑い日は冷たいものが飛ぶように売れる」「雨が続くと客足が鈍る」
こうした日々の“肌感覚”を、もっと戦略的に活かせたら…と感じたことはありませんか？
実は、天気と売上の関係には明確なパターンがあり、これを上手に取り入れることで、店舗運営や販促活動の成果が大きく変わります。
本記事では、スーパーデリバリーを活用する小売・サービス業のみなさまに向けて、明日から使えるウェザーマーチャンダイジングの考え方と実践ヒントをお届けします。

1 ウェザーマーチャンダイジングとは？
2 天候と消費行動の“現場あるある”
3 すぐできる！ウェザーマーチャンダイジング実践アイデア
4 ウェザーマーチャンダイジングの実例
5 天気予報は、毎日変わる「無料で取り入れられる販促カレンダー」
6 天候に合わせて楽しく仕入れができる「スーパーデリバリー」で販促アイテムを探してみよう

ウェザーマーチャンダイジングとは？

ウェザーマーチャンダイジングとは、天候や気温などの「気象情報」を味方につけて、商品展開や販促、在庫管理を最適化する取り組みです。

たとえば、気温が急上昇した週末には、冷たい飲料やアイスの売場を拡大したり、梅雨入り前には除湿グッズやレイングッズを目立つ場所に配置したり…。

こうした「天気と売上の連動」を、勘や経験だけでなくデータや予報をもとに計画的に実践するのが、現代的なウェザーマーチャンダイジングです。

天候と消費行動の“現場あるある”

お客様の購買行動は、天気に大きく左右されます。

たとえば…

・前日より気温が5℃高いと、冷たい飲み物の売上が2割増しに

・雨が続く週は、傘やレインコートだけでなく、室内遊びグッズや読書灯の需要もアップ

・急な寒波には、カイロや鍋つゆ、あったかインナーが急伸

このように、天候の変化は「今、何が欲しいか？」というお客様の気持ちをダイレクトに動かします。
現場で感じている“売れ筋の変化”を、予報や過去データと組み合わせて読み解くことが、次の一手につながります。

すぐできる！ウェザーマーチャンダイジング実践アイデア

あなたのお店でもすぐに導入できそうな「ウェザーマーチャンダイジング」の実践アイデアをご紹介します。

1. 「週間天気」を販促カレンダーに組み込む

気温や天気の急変が予想される日は、該当商品の仕入れや陳列を強化してみるのも良いでしょう。たとえば「来週は梅雨入り」となった場合、除湿剤やカビ対策グッズの特集コーナーを設置してみましょう。「猛暑日が増える予報が多い」となった場合、ひんやりグッズやアイスコーナーを拡充するのもおすすめです。

2. 売上データと天気を“セット”で振り返る

「ウェザーマーチャンダイジング」においては、天気予報と実際を照らし合わせて検証していくことが大切です。その「気づき」がきちんと整理されると「うちのお店では雨の日はこういう傾向なんだ！」という天候による活動と分析ができるようになります。売上データと天気をセットに見るポイントは、POSデータや販売記録を、気象条件ごとに見直してみることにあります。

このようにチェックしていくことで、「晴れた週末に伸びた商品」「雨の日に動いた意外なアイテム」を発見できるなど…お店に来店するお客様の機微なニーズを把握することができるでしょう。