バームクーヘンは、重なる生地の層が特徴的で、ふんわりとした甘さが人気のスイーツ。お土産や手土産にぴったりで、家族や友人、ビジネスシーンでの贈り物としても喜ばれます。
ちなみに、「バームクーヘン」という言葉は、ドイツ語で「木の年輪」を意味し、ドイツでは記念日やお祝いの席で食べられる伝統的なスイーツです。年輪のように「幸せが幾重にも重なっていくように」という願いが込められています。
今回は、11種類のユニークなバームクーヘンを食べ比べし、特徴と味わいを徹底レビュー。しっとり系から濃厚なチョコ系まで、異なるテイストのバームクーヘンをじっくり紹介します。
目次
Mt.Fuji バームクーヘン(バニラ)
[掲載商品]Mt.Fuji バームクーヘン (バニラ)/三英商会
最初にご紹介するのは、パッケージにインパクトのある「Mt.Fuji バームクーヘン」です。
日本を象徴し、縁起が良いと言われる富士山の形で、パッケージ自体も晴れやかで、おめでたい雰囲気があります。
取り出してみると、雪をかぶった富士山が現れました。
雪の部分はホワイトチョコのコーティングでかわいらしい見た目。
生地の味わいを純粋に楽しめる部分と、ホワイトチョコを堪能できる部分があり、1切れで2種類の味が楽しめます。生地は目がぎゅっと詰まっていて、程よい弾力とともに、バターの風味とバニラの優しい香りが口いっぱいに広がります。
見た目と味、両方で楽しめる贅沢なバームクーヘンです。結婚式の引き出物や特別な日の贈り物だけでなく、ちょっとしたお祝いや景気づけの贈り物にも喜ばれるでしょう。
ご褒美メロン
[掲載商品]ご褒美メロン/三英商会
次にご紹介するバームクーヘンも珍しい種類です。その名も「ご褒美メロン」
2024年モンドセレクション金賞を4年連続で受賞しているバームクーヘンです。
ネットに包まれた姿はまるで本物のメロンそのもので、赤肉メロンを模した、まん丸でかわいい見た目が特徴的です。
開けた瞬間にメロンの甘く華やかな香りが広がり、生地にはメロンピューレが織り込まれているので、断面にきらきらとした輝きが見られます。
切り分けた状態も、本物のメロンのよう。常温でも美味しく召し上がれますが、カットしたバームクーヘンをレンジで10秒ほど温めると、食感がより、しっとりして、深みを増した甘さが口いっぱいに広がります。
自分へのご褒美やお子様へのお土産にも喜ばれそうです。
コータ・コート 極上バーム生仕立て
[掲載商品]コータ・コート 極上バーム生仕立て
続いてご紹介するのは、とてもオーソドックスなバームクーヘンです。シンプルでありながら、11年連続でモンドセレクションの金賞を受賞している一品で、素材の美味しさが確かなものとして証明されています。
外側に、うっすらとホワイトチョコレートがコーティングされており、生地の美味しさを引き立てるバランスの良いアクセントになっています。
低温でじっくり焼き上げているからこそできた、しっとりとした食感が特徴で、濃厚なバターの風味が贅沢に味わえます。
北海道ミルクしっとりバーム
[掲載商品]北海道ミルクしっとりバーム
商品名に「北海道」とあるとおり、パッケージにも北海道のイラストが描かれています。こちらは、モンドセレクションの金賞を7年連続受賞。
箱を開けた瞬間に、ミルキーな甘さがふわっと広がります。
沈み込むような、しっとりとした柔らかい口当たりで、ミルクだけでなく、バニラのやさしい香りも加わり、シンプルながらも奥深い味わいです。口の中でほどけるような優しい口どけに癒されます。
老若男女問わずやさしい食感と甘さなので、家族で楽しみたい一品。
コータ・コート ラ・ロシェル 蜂蜜レモンクーヘン
[掲載商品]コータ・コート ラ・ロシェル 蜂蜜レモンクーヘン
フレンチの鉄人としても名高い坂井シェフのこだわりスイーツ。
かわいく、華やかなリボンが特徴的な外箱。
見た目は、とてもシンプルで、やや黄色みが強いバームクーヘンです。
袋から出すと、蜂蜜の甘い香りとレモンの爽やかな香りが広がります。
レモンの産地として有名な「瀬戸内レモン」を使用した王道な組み合わせで、それぞれの層ができています。
甘さ控えめでさわやかなレモン風味が印象的なバームクーヘン。はちみつが染み込んでいるような、じゅわっとした口当たりから、レモンの爽やかさと酸味が香り、スッキリとした甘さが特徴です。どこかキャンディのような親しみのある味わい。
冷やして食べても美味しい、夏のおやつにもぴったりな爽快な一品です。
なだ万監修 絆のかさなりバームクーヘン詰め合わせ(和三盆・小豆)
[掲載商品]なだ万監修 絆のかさなりバームクーヘン詰め合せ(和三盆、小豆)
次は、日本の老舗料理店「なだ万」が監修したバームクーヘンです。
和三盆のバームクーヘンと小豆のバームクーヘンの2種類が個包装された、小分けタイプのバームクーヘンです。
どちらもしっとりとした食感で、小豆のバームクーヘンは袋を開けた時から後味まで、小豆の豊かな香りを楽しめます。噛んでいくと、黒蜜のようなコクのある甘さも感じられます。
和三盆のバ-ムクーヘンは、すっきりした後味が特徴的で、自然な甘みを味わえます。
王冠の樹
[掲載商品]王冠の樹
次は、樹木の荒々しさを表現したような形のバームクーヘンです。
箱を開けた瞬間にバターの芳醇な香りが漂う贅沢なバームクーヘン。
中はしっとりとした生地で、外側はさくっとしたアイシングが施されています。濃厚なバターの風味がしっかりと楽しめるので、贅沢な味わいで、特別なギフトにぴったりです。
なだ万監修 至福の輪 和三盆バームクーヘン
[掲載商品]なだ万監修 至福の輪 和三盆バームクーヘン
続いても、リアルな樹木を表現したバームクーヘン。こちらはなんと、天保元年(1830年)創業の老舗の日本料理店「なだ万」が監修した「挑戦のお菓子」です。
しっかりとした生地感が特徴。
外はサックリ、中はモッチリとした食感で、和三盆の優しい香りとバターの風味が相まって、メープルシロップのような上品な香りに感じられます。
和三盆ならではの、控えめな甘さで、後味もすっきりとしています。
ダロワイヨ ガトー アラブロッシュ ショコラ
[掲載商品]ダロワイヨ ガトー アラブロッシュ ショコラ
続いては、チョコレートの名店「ダロワイヨ」が誇る自慢のバームクーヘン。これまでご紹介したバームクーヘンとは少し違い、割った薪のような形が特徴的です。
外側には、カカオニブのトッピングとアイシングによるコーティングがされており、きらきらとした見た目が特徴的です。
チョコレート生地だけでなく、チョコレート自体も層に入ってるような、断面です。
ぎゅっとした、しっかり目の生地ですが、パサつきはなく、しっとりとした食感。
チョコレートの濃厚な甘さに、オレンジピールのさわやかさが加わり、「もうひと口…」と次の手が伸びてしまう美味しさ。食感と香りが楽しめる、少し大人なバームクーヘンです。
コータ・コート ラ・ロシェル 大人の濃厚ブラウニー
[掲載商品]コータ・コート ラ・ロシェル 大人の濃厚ブラウニー
これまでご紹介したバームクーヘンのメーカーでもある「コータ・コート」で作られている、焼き菓子をご紹介します。フレンチの鉄人として名高い坂井宏行シェフが監修したチョコレートブラウニーです。
フランスのチョコレートの名店「ヴァローナ」のチョコレートを100%使用した、贅沢なブラウニーです。
ずっしりとした重さがあり、切るときにも少し力が必要なくらい、ぎゅっと詰まったブラウニー。
甘さだけでなくビターな味わいも感じられる濃厚なブラウニーは、ワインなどのお酒とも相性が良さそう。少しずつ味わいたい大人のスイーツです。
コータ・コート ラ・ロシェル リッチプレーン
[掲載商品]コータ・コート ラ・ロシェル リッチプレーン
続いても、「コータ・コート」の焼き菓子をご紹介。今回は「フィナンシェ」です。
材料はとてもシンプル。個包装で5個入っています。
外はカリッと、中はぎゅっと詰まったしっとり食感が特徴。
バターの風味がたっぷりで、リッチな味わいながらも素朴で、小麦粉とバター、卵の素材の美味しさを楽しめます。個包装なので、お配り土産にもおすすめです。
まとめ
どのバームクーヘンもそれぞれに魅力がありますが、個人的に一番のお気に入りは「コータ・コート ラ・ロシェル 蜂蜜レモンクーヘン」です。爽やかな蜂蜜レモンの香りがクセになり、甘さ控えめな中に蜂蜜のじゅわっとしたコクがあって絶妙な味わい。甘いものが苦手な方でも食べられそうなバームクーヘンでした。
バームクーヘンは、お土産や贈り物に選ばれることが多いですが、今回ご紹介したように、さまざまな個性と味わいがあるので、自分用のご褒美としてもおすすめです。ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。
(写真・文:ありとよ)