企画とアイデアで挑戦し続ける！「サンスター文具」を訪問しました。

「象が踏んでも壊れない」アーム筆入でおなじみ！幼児から大人まで…誰もが親しみのある文房具の老舗メーカー「サンスター文具株式会社（以下、サンスター文具）」さんを訪問しました。

今回、お話をお伺いしたのは、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」で担当をされている増田さん（写真向かって左の方）をはじめ、サンスター文具の皆さんです。（以下：増田さん）

サンスター文具さんの商談スペースは黒板や教室のようなイメージの棚などもあり、わくわく楽しい学びの場のような雰囲気でした。楽しい授業の場さながらの、サンスター文具さんが生み出す商品への思いをお伺いしました。

1 生活者の目線に寄り添いながらコツコツ進化と歩み続ける！サンスター文具の魅力とは！？
2 生活背景とともに進化し続ける…文具
3 企画とアイデアで挑戦し続ける！サンスター文具の原動力とは？
- 3.1 サンスター文具

生活者の目線に寄り添いながらコツコツ進化と歩み続ける！サンスター文具の魅力とは！？

──増田さん！本日はよろしくお願いします。

早速ですが、受付でお待ちしているときに、やっぱりエントランスの象の置物に目が行きました。サンスター文具さんといえば「象が踏んでも壊れない」で有名なアーム筆入や人気キャラクター文具の印象がありますよね…。勝手な私のイメージなのですが、主要のお客様は幼児から小学生といった層になるのでしょうか？

増田さん：実は…一番利用いただいているお客様は、中高生といったティーン層なんです。

──えぇ！おどろきました！そうだったんですね。

増田さん：そうですね。ただ、ごとーさんご自身の勉強していた時期を振り返ってみてください。机に向かい一番勉強していたという時期を振り返ってみると、中高生の時期ではありませんか？文具を一番使う時期と考えると自然かと思います。

──たしかに！一番机に向かい、文具を使っていたのは中高生の時期ですね…。なんとなく、幼児期の子供が我が家にもいますので、キャラクターにばかり目がいってしまいました（笑）

増田さん：中高生にも実際、キャラクターは売れているんですよ。例えば…ディズニーキャラクターのミッキーをはじめ、プリンセスやピクサー、ミニオンズキャラクターなど…は、人気ですね。

[サンスター文具関連商品一覧]
ディズニー/ディズニープリンセス/ピクサー/ミニオンズ

[スーパーデリバリー：関連商品一覧]
ディズニー/ディズニープリンセス/ピクサー/ミニオンズ

──そうなんですね。小さい女の子もディズニープリンセスが大好きですが、中高生までディズニープリンセスの人気は続いていくものなんですね。

増田さん：ディズニープリンセスシリーズは世代を超えて人気ですね。例えば、こちらの商品をご覧ください。

いわゆるアニメーションの中にいるキャラクターのままという描かれ方をしているものは、ぬりえなど、幼児期のお子さんに受け入れられやすいですね。

ただ、その商品の色合いを水彩タッチなどに表現を変化させたり、素材の質感を変えてみると…中高生もですが、大人にも受け入れやすいデザインの商品へと変わっていくんですよね…。

ディズニーキャラクターの商品には、色のタッチなど表現の仕方でターゲットの広がり方が変わるので、そんな魅力を感じながら商品の企画、そして提案をさせていただいています。

──ふむふむ…。ちなみに、他にも、キャラクターによって傾向などは分かれるのでしょうか？

増田さん：そうですね。本当にキャラクターによって受け入れられる年齢層の幅はいろいろですね。スヌーピーとかは、小さな子から大人まで好きな方が多いですし、ムーミンは大人の方が人気だったりしますね。

幼児期のお子さんだったりすると、アンパンマンから始まり、男の子は、機関車トーマス、スーパー戦隊シリーズへと変わっていく傾向、女の子は、ディズニープリンセス、プリキュアなどへと変わっていきますね。

ごとーさんのお子さんだと、まさに…アンパンマンだと思いますが、いかがでしょうか？

[サンスター文具：関連商品一覧]
スヌーピー/アンパンマン/機関車トーマス/プリキュア/ルパンレンジャーパトレンジャー

[スーパーデリバリー：関連商品一覧]
スヌーピー/アンパンマン/機関車トーマス/プリキュア/ルパンレンジャーパトレンジャー

──まさに…娘（3歳）も息子（1歳）もそろってアンパンマンが大好きです！アンパンマンって…どの子も大好きですよね（笑）

増田さん：そうですね…アンパンマンはテレビアニメでの放送開始から30周年になるのですが、まさにママ世代も幼少期にみて大人になっているので、親子でアンパンマンは親しみのあるキャラクターだと思います。そんなアンパンマンの商品なのですが、実は、サンスター文具では2つの目線で商品を企画されているのはご存じでしょうか？

──おぉ！そうだったんですね…知りませんでした。

増田さん：アンパンマンが大好きな幼少期は、まさに「文具にはじめて触れる時期」でもあるので、まずは「子供たちが安心して使いやすいように」という子供の目線で商品化しています。そして、「スマイルプラス」という、「生活中に笑顔をプラスできるような文具を」といった思いから「育児のサポートになるような」ママの目線でも企画して商品にしています。

──すばらしいですね。生活のいろいろなシーンが「これがあれば、早々に解決できたかもしれないな…」というイメージが、頭の中でよみがえってきます（苦笑）

生活背景とともに進化し続ける…文具

──話は変わりますが、文具を提案し続ける中で、暮らしの変化などともに変わっていった文具などはありますか？

増田さん：そうですね。春先に向けた筆入だと…「ヨコピタ」という商品がとっても人気です。ランドセルの中は教科書で埋まってしまいますが、その教科書の上の空間に横置きでピタっとはまるので、「ヨコピタ」という名前で売り出したコンパクトな筆入です。

この筆入、サンスター文具でもともと販売していた筆入より25%ほど小さくしたサイズで…ランドセルを持つ小学生のシーンを想定して考えられた商品なんです。

筆入の中はコンパクトだけど、鉛筆6本、消しゴム、油性名前ペン、15cm直定規、分度器、三角定規…と小学生に必要なものはしっかり入ります。それからコンパクトなのに、鉛筆削りと時間割表はしっかりついているので、充実しています。

[スーパーデリバリー：関連商品一覧]
ヨコピタ

──たしかに、小学生の教科書、持ち帰りなど大変ですものね…。これなら上置きなので、お弁当箱のフタのような感覚といったらですが（苦笑）忘れることもなさそうですね！

それにしても…ペンケースも本当に、いろいろな商品が最近でていますよね。小学生以外のトレンドなど傾向はありますか？

増田さん：小学生以外ですと、中高生を中心に幅広い世代に人気なのが、スタンドタイプのペンケースですね。使うときは、このように自立するので、ペン立てから筆記具などを取り出す感覚で使えます。

「DELDE（デルデ）」というシリーズなのですが、結構、中身もたくさん入るので、中高生から大人まで幅広く支持されています。デザインもシンプルからかわいいものまで幅広く取り扱っています。

[スーパーデリバリー：関連商品一覧]
スタンド型ペンケースDELDE

それから、すっきりと持ちたい方のために、長財布のようなスタイルのペンケースを1月から発売する予定です。

──毎日、持ち歩くものだからこそ利用用途を想定していろいろな進化をペンケースそれぞれにしているんですね…。

増田さん：ありがとうございます。ペンケースの形も進化しているのですが、同時にその中に入れるモノも進化しているんですよ…。例えばこのハサミ。「STICKYLE（スティッキール）ハサミ」です。

ペンほどの細さで、かさばらないですし、キャップ付きで刃そのものもむき出しになっていないので、安全です。

[スーパーデリバリー：関連商品一覧]
スティックタイプのハサミ！STICKYLE（スティッキール）

──中身まで！？すごいですね…。例えばなんですが、視点を変えてみて、逆に…発売してみた後に「へぇ…こんな使い方もするのね…」と、商品を通して気がついた事などはありますか？

増田さん：それでしたら、このルーペですね…。もとは小学生の自由研究や教材としての提案商品だった「スタンド式ルーペ」。自立できて両手が空くのが他の世代の方にも受け入れられて、新聞を読まれたり、細かな作業をされるときに利用される方が多かったので驚きましたね（笑）

それから、思いのほか、反響があって安定的に人気なのがこの商品。

「かどまるPRO」という商品です。その名の通り、カードや書類の角を丸くカットする商品なのですが、子供のカードゲームのカードの角を丸くカットして使われたり、お店さんだとPOPなどの角を丸くカットされるのに利用されていて、いろいろなシーンで活用いただいています。

[スーパーデリバリー：関連商品一覧]
・ルーペ
 ・かどまるPRO

企画とアイデアで挑戦し続ける！サンスター文具の原動力とは？

──ペンケースやその中に入れるグッズなど、本当に商品の企画がすごいですね…。サンスター文具さんのアイデアの原動力ってどこから生まれるのでしょうか？

増田さん：ありがとうございます。サンスター文具の企業理念が「企画とアイデアで挑戦し続けます！」という言葉であるように…私たちは、お客様の視点に立ちながら、細かい文房具の企画を日々練っています。

文房具の企画って、本当少しずつの進化で目には見えにくい小さな改良が多々あるのですが、使っている「人」に目を向けて、毎日使いたくなるそんな商品がご提案できたらと思います。

ところで、宣伝になってしまいますが（苦笑）実は、一般の方からもアイデアを募集する…文房具アイデアコンテストを開催中なんです。

──おぉ！文房具アイデアコンテストというものがあるんですね…！これは誰でも応募が可能なのでしょうか？

増田さん：もちろん！子供から大人まで…どなた様でも応募が可能です！今年で24回目の開催になるのですが、ここ数年はジュニア部門（中学生以下）の応募が増えていて、本当に子供たちのアイデアと創造力はすごいので、企画しながら、私たちも楽しみなんです！

賞に選ばれた文具は、可能な限り私たちが作った試作品として表彰式会場で受賞者の方は見ることができます。自分の絵にしたアイデアが形になるってなかなかない経験なので、会場で試作品を見て喜ぶ受賞者の方たちの姿を想像するだけで、笑顔になりますね。

──すばらしいですね…。その中から商品化に進むケースなどもあるのでしょうか？

増田さん：実は、お客様と一緒に楽しむことを趣旨としたコンテストだったので、これまで積極的に受賞作品を商品化する…ということはなかったですが、ここ数年、参加者さんのアイデアを拝見する中で「これ実際にあったら喜んでくれる人いそうだよね」「商品化したら良さそうだよね」というアイデアも出てきていて、そういった商品があれば、商品化に至るケースも出てきました。

この商品群がそうなのですが、「ロクイチブング」というブランドで出させていただいています。