まだまだ残暑厳しい9月。
インドア派なのに真っ黒に日焼けしているおおくぼです。

スーパーデリバリーは美容業界ではどんな風に利用されているのでしょうか?
そんな疑問を抱きながら、今回はヘアサロン「Two:C/c(トゥーシ―)」のオーナー大津さんにお話しをうかがってきました。

埼玉県・武蔵浦和駅から12分ほど歩くと、住宅街にちょっと目立つビルあり。
コンクリート打ちっぱなしのおしゃれなビルが本日の取材先です。

生活に寄り添う、地域密着のサロン

――Two:C/cはどんなコンセプトのお店ですか?

(大津さん)
完全貸し切りでプライベート感を大事にしたサロンです。周りに緑が多く、リゾートのような眺めが気に入っていて。お客様にもリッチな気分になっていただきたいと思っています。

――たしかに建物に入ってみると別世界ですね。ここが埼玉なことを忘れてしまいそうです。笑

safe_imageリゾートのような寛ぎの空間。大きな窓は開放感が。写真はホームページから。

――オープンの経緯を教えていただけますか?

(大津さん)
5年ほど前に蓮田に1店舗目をオープンしました。そこがスタッフにも任せられるようになってきて、次をどうしようかと考えていた頃に、この物件との出会いがあり、2店舗目となるTwo:C/cを2015年にオープンしました。

物件は少し広範囲で探していました。もし1店舗目と近い場所だったら似たようなサロンを、離れた場所だったら違ったコンセプトのサロンにしようとイメージしていました。結果的には、まったく違うものになりましたね。

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1階はネイルサロン、2階がヘアサロン。もともとは住居として作られた建物だそう。

(大津さん)
Two:C/cはテスト的なサロンでもあります。1店舗目が一般的なヘアサロンであるのに対して、こちらは完全予約制のプライベートサロンにして、お客さんとスタッフが1対1。普段は周りを気にして話せないことも、ここなら遠慮なく話せます。

お子さんが一緒に来て、動き回っていても大丈夫ですよ。最近の子どもたちはサロン慣れしているので、そんなに暴れることもありませんし(笑)amazonプライムで動画も見られるようにしています。

(うちの子たちはどうだろう・・・と遠い目になるおおくぼ)

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サロンの入り口には近隣のカフェやエステなどのショップカードが並ぶ。足を運んで、関係性を作るようにしているそう。ご近所のカフェ「ブレリアビーンズ」のこだわりのコーヒーを仕入れて提供している。

ライフスタイル提案で、来店のきっかけを多様化

――今回スーパーデリバリーからアパレル商品を仕入れていただきましたが、洋服や雑貨も扱おうと思った理由は?

(大津さん)
「ヘアスタイル」「洋服」「雑貨」など、ライフスタイル全体のコーディネートを提案することで、美容だけじゃない、来店のきっかけを多様化したいと考えました。
最近はカフェと雑貨のように、明確な区切りがなくなってきてますよね。ヘアサロンだって同じで、髪を切ったり、ネイルをするだけじゃなく、ここに来て買い物をしてもいいのかなと。

――Two:C/cがセレクトショップのような立ち位置になるのですね。

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店内にはおしゃれなインテリアが並ぶ。

(大津さん)
あとは、スタッフのためというのもあります。
ヘアサロンは人が基本ですよね。人気スタイリストになるほどひとりのお客さんにかけられる時間が減ってしまうし、それ以上となると働く時間が長くなっていく。それなら、人材以外に物販での利益もあったら、労働時間の負担を減らしながらも仕事の幅を増やせるのではと考えました。

採用面でみても、最近は就職先のサロンを選ぶ理由のひとつとして、職場に楽しさを求める子が増えていると感じます。そこであえて、雑貨に興味がある子が雑貨を仕入れたり、美容以外の経験を積める美容院というのも新しいかなと。

ヘアサロンはもう世の中にたくさんあって、もちろん料金も重要なんですが、最終的にお客さんは雰囲気で選んでいるんですよね。サロンのインテリアとか、スタッフの服装も含めて。スタッフが“面白い!”と思って仕事をしていると、お客さんも集まってきます。

0901_blog5インタビューさせていただいたオーナーの大津さん。地元の埼玉と関西で経験を積み、はれて地元埼玉でサロンをオープン。

――ネットショップも検討しているそうですね?

(大津さん)
美容院って時間が長いですよね。お客さんは最初の30分で雑誌を読んで、そのあとは、LINEやFacebookをしていたり、思い出したようにamazonで買い物する方もいたり。
うちでは電子書籍を取り入れ始めていて、タブレットで雑誌を読む、Two:C/cのネットショップを閲覧してもらう、気に入ったら購入するという流れを作れたら、サロンにいる数時間、Two:C/cと向き合ってくれる時間が増えますよね。
オリジナルで電子カルテのアプリも作っているので、将来的にはアプリとECを連動させて、その流れを作りたいと考えています。

▼Two:C/cのアプリはこちら。自分の髪型の変化を管理できる電子カルテ。
URL:http://twocc.appsta.jp/apps.html

進むデジタル化。従来の広告は効果薄!?

(大津さん)
キレイな子をモデルにして撮影したり、その子にSNSで宣伝してもらっても、地方では反対に親近感が無く敬遠されがち。
それよりも、お客さんの口コミ。そしてスタッフのブログ。お客さんと近い目線で商品を紹介したり、「へー面白いことやってるね」と思ってもらったほうが来店につながるんですよね。サロンのLINEで発信するのも効果的だったりします。

――地方店だからこその、お客さんとの関係性があるのですね。

(大津さん)
1店舗目をオープンした当初は思うように売り上げが伸びなかったんですけど、お祭りの時にサロンの前で地域の子供たちを盛り上げたり、地道な活動を心がけました。
近所に幼稚園があるのですが、そこのママたちが「そういえばこのお店ずっとあるよね」とおそるおそる来てくれて(笑)そしたら口コミで広がっていったんですよね。それもオープンして半年くらい経ったころです。

スーパーデリバリーの活用方法は?

――実際にスーパーデリバリーで仕入れてみていかがでしたか?

(大津さん)
これまでは作家さんと知り合いじゃないと仕入れができなかったり、取引してくれるロットが大きすぎるとか、紹介じゃなきゃダメとか、なかなか異業種で仕入れができる先が見つからなかった。そんなときスーパーデリバリーを検索で見つけました。

仕入れのためにサロンを休むのはむずかしいので、ネットで購入できるのはとても助かります。少数から仕入れができるのも良いですね。

まだ物販は始めたばかりなので、どうなるかわかりませんが、スタッフに仕入れも任せていきたいなと。そしてオーナーとしては次のサロンも、また新しいコンセプトで、挑戦していけたらと考えています。

 

――東京からほど近いエリアで、地域のお客さんをつかみながら、自分たちなりのプロデュースの仕方を追及するTwo:C/cさん。美容業界のセレクトショップ化が進む最新事情もうかがい勉強になりました。ありがとうございました!

 

最後に・・・
先輩から教えてもらった武蔵浦和の名物?中華富士の前で記念撮影。
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インパクト大!
(こちらのお店はTwo:C/cさんとは関係ございません)


■美容業界の仕入れはスーパーデリバリー
会費無料!備品、資材、消耗品、販促品を業務用価格で調達できます!
https://www.superdelivery.com/p/contents/lp/monitor/beauty.jsp


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■お店情報
Two:C/c トゥーシー
埼玉県さいたま市南区鹿手袋6-6-5 passage N号室
電話番号 048-705-0061
営業時間 9:30~19:00
URL  http://hairmacver92.wixsite.com/twocc