これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです!

今回は、都営三田線 西台駅より徒歩3分、5月7日オープンの「大人の雑貨mama」さんにお邪魔しました。前日からSALEを始めたこともあり、お店は大繁盛。道行く女性がお店に吸い込まれているようです!

― 本日はよろしくお願いします!さっそくですが、開業から約3ヶ月半、いかがですか?

(山岡さん)
ゆっくりのんびりやろうと思っていたのですが、想像以上に忙しくて贅沢な悩みですね。でも、すごくやりがいがありますよ!

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ご実家がご商売をされていたこともあり、昔から接客が好きだったという山岡さん。美容部員などの接客業の経験もあり「接客が好き、人が大好き」と常に笑顔。お子さんが大学生になり子育ての心配が完全になくなったと確信し、約10年あたため続けてきた夢を実行に移す決心をしました。

(山岡さん)
5年前に雑貨コンサルタントの富本雅人さんが主宰する「雑貨の学校(R)」に参加したんです。そこで、漠然と「お店をやりたいな」と思っていたものが「うん、やろう」、「絶対出してやる」というように変わっていったんです。

― おお!あの「はじめる雑貨屋さん」の著者の富本さんですね。学校ではどんなことを学んだのですか?

(山岡さん)
まずはみんなで、自慢の雑貨を持ち寄ってPRするんです。そこから、マーチャンダイジング、売上の管理、ギフトショーでの取引きの仕方、実際の店舗でのディスプレイ実習、ラッピング…あらゆることを学びました。卒業する時には「企画書」を作るんです。それを作ることで、夢からだんだん現実になっていきました。

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― これはすごーい!!!ファイル一冊企画書なんですね!

(山岡さん)
たとえば、店舗名「mama」のコンセプトは、記憶に残る、誰にでも読める名前にしたいって言うのが理想だったんです。フランス語とかで「La~なんとか」にしても意味が分からないし、読めないじゃないですか。今では友達から「山岡」じゃなくて「ママ岡」って呼ばれてますよ(笑)

― お店の名前も、オーナーさんの名前も一緒に覚えてもらえていいですね!

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(山岡さん)
導線や配置図も作ります。まずは入口で旬のものを見てもらう。今は季節柄SALE品ですが、梅雨の時期はレインコートや傘でした。そして、入り口から正面に雑貨が見えるように配置して、気軽に入ってもらえるように。ショーウィンドウの商品も、値段を見せて展示することで「高いものばかりじゃないんだな」と思ってもらえるようにしています。

― なるほど~先ほどもショーウィンドウに目を留めて、お店に入っていった方がいましたよ。

(山岡さん)
こういう計画や準備を、物件が決まったらすぐ動きだせるように固めておくのが大事ですね。物件が決まった後に「さてどうしようかな~」と考えていると、すぐ2ヶ月、3ヶ月経ってしまって、収入はないのに家賃がどんどん出て行ってしまいますよ。

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実際の準備の時に、内装業者の方にこの企画書ファイルを見せることによって、みんな同じ気持ちで工事に当たってもらえたり、問屋さんが相談に乗ってくれたりするそう。自分の計画をカタチにすると、お店のことを短時間で深く理解してもらえるツールにもなるんですね。

お店は立地が大事!物件探しは「空いている物件」ではなく「空いた物件」をキャッチ!

― 物件ですが、どのように探したんですか?

(山岡さん)
すぐにいい場所は見つからないので、1~2年探すつもりでした。いくつか候補地をあげて、ターゲットが何人通るか車を止めて調査したりもしましたよ。そして、あちこちの不動産屋さんに「こういう商売をするんだけど、空いているところがあったら連絡をしてほしい」と声をかけておくんです。そうすると「良いところが空いたよ」と連絡をもらって、新鮮な情報をすぐに教えてもらえます。ネットにも物件は出ていますけど、そういうところは場所も悪かったり、ずっと空いているところなんですよね。

― うーんたしかに、いい物件はネットに掲載される前になくなってしまいそうです。

(山岡さん)
絶対に場所って大事!通りから外れて奥に入るだけで人通りが変わります。問合せた時にある「今空いている物件」から選ぶのではなく、不動産屋さんから見ても「ここはいけるよ」という場所が出たところから選ぶのがいいと思います。

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(山岡さん)
あと、条件を必ず確認してから契約すること!このショーウィンドウも最初はすりガラスだったんです。だから「透明ガラスへの変更OKという確約をもらわないと契約しません」と交渉しました。物件を活かすためにも、条件を確認するのは本当に大事です!

オープンするのに仕入ができない!?開業準備中のスーパーデリバリーの思わぬ利点

仕入れでは、アパレル類は実際に手に取って品質や縫製を確認しながら直接買付け。その他雑貨やバッグなどはスーパーデリバリーを利用されている山岡さん。「メーカー取引」「卸問屋」「ネット仕入れ」などそれぞれに利点がありますが、開業前の仕入れでは思わぬ業界事情に悩んだとか…

(山岡さん)
日本橋や馬喰町の問屋さんにお取引のお願いをしたんですが、お取引を開始するのにお店の写真が必要なところが多かったんです。まずは看板の写真、お店の中の写真、商品陳列の写真。でも商品陳列の様子は、これからお店を始める人は撮影できませんよね。

― そうですよね、これからお店を始めるんですから。

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(山岡さん)
内装工事が進んだ様子でもダメ。でもスーパーデリバリーは開業前から仕入れ出来るので、最初にスーパーデリバリーから仕入れた商品を陳列して、「ちゃんとお店を始めるんですよ」ということを証明して、やっと取引できたところもありました。

― 難しいですね。スーパーデリバリーの入会審査も、ちゃんとお店を始めるかどうかは一番確認するところです。

(山岡さん)
一般の方が入って卸値で買えちゃったらダメですもんね。
あとは商圏バッティングで入会出来なかった問屋さんもあります。既存のお取引先の半径○m以内という条件に、うちのお店が入ってしまっていたみたい。だから「仕方ないし諦めよう、その代わりスーパーデリバリーがある!」と(笑)

― ありがとうございます!(笑)

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開業する方が抱く「やっていけるんだろうか…」という不安へのアドバイスを伺ったところ、
「やみくもに恐れるのではなく、損益分岐点の勉強をして、「固定費はこれくらいだから、これだけ売上を作ればやっていける」という金額を出してみること。でも、「まずはお店と私を気にいってもらって、そしてお買い物をしてもらう。数字は後からついてきます。

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「オープンした時に謙虚な気持ちでお客様に 「これから頑張っていきたいので、いろいろ育ててください」 ってお伝えしたんです。「必要なものがあったら教えてくださいね」って。そしてご要望の商品を仕入れて店頭に置いた時に「ありがとう」と言葉をもらえるのが嬉しいです。」お客様の方を向いているからこそ、お客様が絶えず来店されるお店になるんですね。

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開業してから一番困っているのは、ずばりラッピング!「雑貨屋は一日に何人ものプレゼントをお願いされます。それがアクセサリーだったり、日傘、帽子…形もさまざま。しかもお客様が目の前で期待しながらじーっ!と手元を見ているので、毎回緊張の連続です(笑)」プレゼントには小さなメッセージカードを添えて。お客様への心遣いが素敵です。

これから開業する人へ、とにかくやりがいが違います!

これから開業する方が、「開業の夢はあるけどまだまだ夢の段階」という時に、やっておいた方が良いことはありますか?

(山岡さん)
まず、自分がやりたいと思うお店を、あちこち見て歩くことですね。

― やはり店舗めぐりですね。

(山岡さん)
そして、いいなと思う人のお店に話を聞きに行ってみてはどうですか?周りの人は止めるんですよ、「そんないまどき雑貨なんか売れないんじゃないの?」って。私もすごく言われたんです。でも実行している人は絶対、前向きなことを言ってくれると思います。そうしたらやりたくなっちゃいますよ!絶対楽しいから!

― はい、山岡さんのお話を聞けば聞くほど、私もお店やりたくなってます(笑)

(山岡さん)
私のお店にも「私もこういうお店をやりたいんですけど、アドバイスをもらえますか」と相談に来た方がいます。「あ、この人は夢を叶える人なんじゃないかな」と思いました。「やりたいな」とうずうずしてないで前に進まないと。前向きじゃないとね!本当にやりたい人がいたら、うちのお店に相談に来てもいいですよ!

― ありがとうございます!それでは、これから開業する人にエールをお願いします!

(山岡さん)
とにかくやりがいが違います。自分が仕入れたものを「可愛い~」と言って買ってもらうのはゾクゾク鳥肌が立っちゃうほどです。
人生一回しかないので、「あの時やればよかったな」って後悔しながら人生を送るのはどうですか?つまらないと思いますよ。自分のお店だから、誰にも指図されず、自由にレイアウト出来て、自分のやりたいようにやっても何も言われない。そして、売上がついてくると今度は経営面での楽しみも感じられます。でもなにより、お客様に喜んでもらえることがすごく嬉しいです。

―本当に、お店って楽しそうだな~と思いました!お忙しいなか本当にありがとうございました!

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取材中、一時はお店にお客様があふれてインタビューが中断する場面もあるほど!

お会計の合間にも「これはニットとあわせてもいいですよ」とアドバイスをしたり、気さくで丁寧な山岡さんの接客に見とれてしまいました。そして、みなさん口ぐちに「こんなお店無かったから嬉しいのよ」「しょっちゅう来ちゃうのよ」とおっしゃっていたことがとても印象的でした。その街に望まれて、愛されるお店づくり…憧れちゃいますね。

開業を目指している方、「儲からないかも…」と恐れずに一歩踏み出して、ステキな先輩にアドバイスを聞きに行ってみてはいかがですか?

■店舗情報
大人の雑貨 mama
板橋区高島平1-56-12-106
キャニオンマンション第八高島平
電話番号:03-3935-0239
営業時間:11:00~19:30(水曜定休)
都営三田線 「西台駅」徒歩2分

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お店の開業が決まったら、スーパーデリバリー!

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◇アパレルメーカー・雑貨メーカーと小売店を繋ぐ卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」

―開業準備中の方のご入会について―
https://www.superdelivery.com/p/contents/open-business/open-business.jsp

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