こんにちは、しほです。

スーパーデリバリーが運営する越境ECサービス「SD export(エスディー エクスポート)」が先日1周年を迎えました。
そこで、運営メンバーに1年の販売動向や実績をインタビューしつつ、SD exportを通じた越境ECの現況をレポートします!

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ということで、呼んだのはこの3人。左からSD exportのシステム担当の野田、責任者の阿部、現場担当の浜本です。

越境ECサービス「SD export(エスディー エクスポート)」とは?

ーそもそもSD exportってどんなサービス?分かりやすく教えてください~。

(阿部)
「え、そこから?(笑)
SD exportは日本のメーカーと海外の小売店が取引できるECサイトです。メーカーは海外にむけて自分の商品を販売できる、そして海外の小売店は日本のメーカーから商品を仕入れることができます。一番の特徴は、BtoBの取引であること、ですね。」

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(阿部)
「だから、toC(消費者)であるような少数の注文ではなくて、まとまった量の注文が見込めたり、定期的な注文を受けることができます。」

ー越境ECってよく聞くけど、だいたいはtoCなんですよね。toBのサービスってまだまだ少ない印象です。ちなみに、いま海外の小売店ってどのくらいの数いますか?サービス開始時は1,000件でしたよね。

(浜本)
「いま8,000件を超えました。」

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(浜本)
「国別に見ると台湾が一番多くて、その後香港、アメリカの順。台湾・香港のアジア2か国で50%以上を占めるけど、最近では欧米の会員も増えてきました。サービス開始時は108件だった北米が今は約15倍の1,600件、ヨーロッパは86件から約5倍の400件。アジア以外の地域にも広がってきましたね。」

ーこの1年間で一番購入された国ってどこなんでしょう?

(浜本)
「こちらも台湾ですね。
台湾の利用が多い理由は、ドラマ、バラエティー、料理番組、旅番組、アニメなどいろんな日本の番組が放送されていたり、日本の雑誌なども販売されていて日本のカルチャーに親しみのある方が多いからかなと推測してます。」

「あとは、日本と衣服のサイズ感が同じであることとか、日本と距離も近いから配送に関しても安くて、短期間で届くっていうこともあるね。」

ー台湾ではかなり日本文化が浸透しているんですね。

国別購入額をグラフにしたものがこちら。アジア中心に広がっていますね!

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ー実際、何が売れました?

(浜本)
「日本製のもの、日本っぽい商品の人気は高くて、ジャンル別でみると”食器・キッチン”ジャンルの購入額が一番多いですね。特に美濃焼や波佐見焼の和食器や日本の伝統的なデザインが施された製品が人気があります。あとはステーショナリー。ボールペンとか筆ペン、あとはマスキングテープも人気。」

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(データは全て2016年8月末現在)

(浜本)
「ほかにも、まだ数は少ないけどルーマニアで足袋が売れたり、ブルネイでベビー服が売れていたり。あんな国でこんなものが?っていう楽しい発見もあります。」

ー個人的に足袋気になる!海外で足袋がファッションアイテムとして流行っているという噂も・・・。そういえば以前ランドセルもファッションアイテムとして人気っていうニュースもありました。こちらの想像を超えるアイテムの使い方や流行るきっかけがあったりで、おもしろいですね~!

 

海外販売するときに気になること

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ー実際、海外へ販売するとなると配送とか輸出の手続きとかやらなければいけないことってたくさんあります。SD exportはその手間のかかる部分をすべて代行していますが、これって他のサービスではあまりないですよね?

(浜本)
「そうですね、その手間のかかる部分をすべて代行することでいろんなメーカーの方が海外販売に取り組めるように、と考えてて。」

「商品ページの英語化もこちらでやるし、何かトラブルが起こった際の対応もSD exportが間に入って対応します。なので、販売するメーカーさんがやることは2つだけ。”商品の重さを登録すること”と”専用の伝票を荷物に貼ること”ですね。あとは国内にある倉庫へ発送するだけ。あ、売り上げ代金もSD exportが回収してお支払いします。」

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ー輸出の手続きとか輸送とか代金回収とかいろいろ代行して、SD exportはやっていけるのでしょうか・・・?阿部さん。

(阿部)
「大丈夫、そこはうまくやっています。(笑)というのは冗談でうちの強みである”EC化”がうまくできているので大丈夫です。本来であれば人手のかかる翻訳も、伝票発行も、代金回収も全てシステムで自動化されているので、取引量が増えてもコストはあんまり増えないんです。」

ー安心しました。(笑) システムの改良もかなり行ってきましたか?

(野田)
「サービス開始してからこれまで、大きいものから小さいものまで含めるともう70回くらいサービスの改善を行っています。」

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(野田)
「影響が大きかったのは船便の導入ですね。やはり送料の部分はみなさんシビアに考えていて時間をかけても安価な送料で運びたいという方が多いことが分かりました。あと内容にもよるけど、要望にはできる限りスピーディーに対応したいと思ってて。以前メーカーさんから国別に販売先を選べるようにしたいと要望をいただいたことがあって、それは1日で対応しました。」

ー要望やシステムトラブル等にクイックに対応できるのはシステムを自社で持っている強みですね!

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ー最後に、SD exportはこれから何を目指していくのでしょう?誰か教えてください。

(阿部)
「アジアだけではなく他の地域にもサービスを拡大していこうと考えています。特に北米、ヨーロッパですね。ただ私たちだけでは難しいこともたくさんあります。なのでメーカーさんの協力も必要です。メーカーさんと一緒にSD exportを大きくしていきたいですね。」

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ーですね!これからも参加メーカーさんと一丸となって海外販売に取り組んでいきましょう!

以上、SD exportを通した越境ECレポでした。


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